心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

北海道の夏にエアコンは必要?普及率は?数字で検証してみた!!

2019年の7月~8月にかけて、68年ぶりに真夏日が10日間も続き、3夜連続の熱帯夜は観測史上初のことでした。

※(念のため)日の最高気温が30℃以上になると「真夏日」、夜の最低気温が25℃を下回らないと「熱帯夜」と言います。

日中は、会社やカフェ・図書館などのクーラーを浴びて暑さを防ぐことが出来ても、夜は自宅の温度調整のために対策が必要ですね。

東京や大阪在住であれば、ほぼ迷いなくエアコンを設置している方が大多数でしょうが、年に30℃を超える日が10日以内であることが多い北海道においては、熱帯夜も数十年に1度あるかないかですし、エアコンにかける費用は勿体ない感じもします。

今回は、実際に北海道の各住居ではエアコンがどれだけ設置されているのか(普及率)、エアコンなしでも生活できるのか?、何日くらい耐えればよいのか?などについて、感覚論だけでなく、データを使って検証してみました。

北海道のエアコン普及率

エアコンの販売台数などからの正確な各家庭への普及率というようなデータは存在しませんので、役所とメディアの独自アンケートデータを拾い上げ、時系列に並べてみました。

2010年頃

北海道ファンマガジンによる、2010年8月~10月インターネット調査(回答総数508件)では、エアコンがあると答えた方が

道民:18.5%
道外:86.6% でした。

2014年頃

総務省統計局が2014年に公表した「全国消費実態調査」によると、各都道府県別にルームエアコンの普及率が載っています。

北海道25.7%
全国平均86.4%

と、全国よりも圧倒的に普及率が低いことが分かりますが、2010年よりは増えていそうです。

2017年頃

北海道ファンマガジンによる、2017年7月インターネット調査(回答総数2,282件)では、エアコンがあると答えた方が

道民:ある 27%
道外:ある 88%

2010年の同サイトの調査では18.5%でしたから、約1.5倍に増えていることが分かります。

2019年

朝のニュース番組である「どさんこワイド朝(札幌テレビ)」の「ナニ派?リサーチ」という特集コーナーで

家にエアコンは? の問いに対し

ある 2884(41%)
ない 4127(59%)

でした。

10日連続真夏日の8日目の朝で暑さピーク中であるということと、朝の5:00~6:30というちょっと早めのテレビ番組であるということが、何かしらの影響を与えているということも考えられなくもないのですが、2017年の27%よりも1.5倍となる数値ですから、エアコンの普及率が高まっていると思って間違いないでしょう。

各地域によっても異なる

総務省統計局の「全国消費実態調査(2014年)」は、都道府県別だけでなく、市単位でも数値があり、以下の通りです。

札幌市 27.0%
函館市 25.1%
旭川市 34.0%
釧路市 5.3%
帯広市 48.8%
苫小牧市 20.2%

さすがに「日本一涼しい街」釧路は、群を抜いた低普及率となっています。

逆に、フェーン現象を受けやすい帯広市では、札幌市よりもかなり多くなっており、帯広市と釧路市では10倍もの差があることが分かります。

また、北海道外の県別を見てみると、首都圏ではどの都県でも90%前後であるのに対し、東北では、青森県51.6%、岩手県57.2%、宮城県69.3%、秋田県72.3%、山形県74.9%、福島県68.9%とバラツキがあります。

エアコンが必要な気温なのか?

エアコンが必要な気温ってどのくらいでしょうか?

日中の最高気温

よくオフィスでは28℃設定にしていると思いますので、一旦、日中にエアコンが必要な気温は30℃としてみて、年間で何日あるのか?過去10年間分を数えてみました。

単位:日札幌東京大阪福岡
2009年4387357
2010年20718274
2011年11617673
2012年20667563
2013年9588877
2014年12456548
2015年6475842
2016年11578175
2017年7517467
2018年8687475
10年平均10.856.274.665.1

大阪や福岡ほどでもない東京ですが、私の場合はエアコンが必須でした。

しかし、札幌ではどうでしょうか?

年に10日程度なら我慢できなくもないですね。ただ、10回だけと考えるとエアコンを買うお金が勿体なく感じますが、2019年のように10日連続で30℃を超えるとなると、どこまで耐えきれるのか?人にもよるとは思います。

少し観点がズレますが、夏の暑い日のニュースでは必ずと言っていいほど「地球温暖化」という言葉が付いてきます。2100年には札幌でも真夏日が年間48日になると環境省が言ってましたが、過去10年を見ると、それほど増えているようにも見えないのが不思議です。

夜の最低気温

また、夜の最低気温については、住んでいる住宅の形態によっても変わると思いますが、一旦はマンション構造(防寒万全構造)で、夜は防犯上の理由から窓を閉めて寝ると仮定した場合、恐らく22~24℃が寝苦しさの境目となりそうなので、最低気温が22℃以上である日数を数えてみました。

単位:日、℃2016年2017年2018年2019年
25℃以上0003
24℃台0020
23℃台4112
22℃台7314
22℃未満51585831
平均最低気温18.9918.9018.2319.50

今年(2019年)は、7月30日に過去の記録を更新し、最低気温が27.4℃でしたが、過去の記録は25.1℃でした。

その25.1℃を記録したのは1981年で、25.0℃を記録したのが1985年、それ以来、札幌には熱帯夜が発生していなかったのです。

つまり、今年2019年に3夜連続で発生した熱帯夜は、34年ぶりに、過去に2回しかなかったことが、3回も起きてしまったという珍現象であったということです。

2016年と2017年には24℃台すらなかったのですから、この珍現象さえ我慢すれば、基本的には、寝心地のためにエアコンを購入するというのは、超勿体ない!と言えそうです。

平均最低気温も、各年19℃未満で、2019年も8月10日以降の21日分を足すと、19℃未満になる可能性があります。

2019年お盆前3連休の各地の予想最高気温

単位:℃8/10土8/11日8/12月
仙台302928
東京343530
新潟333534
名古屋353737
大阪363735
広島363735
福岡373735
札幌212625
旭川182724
帯広172220
釧路181920
函館222524

この3連休、北海道ではエアコンどころか、寒さ対策をしておく必要がありそうです。夜は半袖だけでは寒いでしょう。

北海道旅行に来られる方々は、気温差にやられないようにご注意ください。

まとめ

エアコンの普及率は、確実に高まっています。

とは言っても、まだ半数以上の北海道民はエアコンなしで夏の暑さを乗り越えています。

しかし、同じ北海道でも暑いエリアと涼しいエリアがあり、また、居住スタイルによっても、エアコンの可否は変わってきます。

東京生活の長かった私も、札幌移住最初の2年間はエアコンなしで大丈夫でした。

夜は、防犯のため全ての窓を閉め施錠していますが、扇風機2台で凌ぐことができました。

逆に、寝る前までの窓を開けている時間帯では、寒すぎて窓を閉めていることもよくあったくらいです。

しかし、やはりエアコンはあった方が快適です。北海道に住んで6年目になりますが、東京では何てことのなかった30℃前半の気温が、今ではともて辛く感じます。

冬の寒さも慣れましたが、夏の涼しさにも慣れて、もう東京の夏は耐えられそうにありません。

移住者向けに

①エアコンの購入は、移住初年度は待ってみてください。

→扇風機やサーキュレーターだけでも何とかなります。本州の暑さに比べればとても快適ですから。

⇒3~4年経つと、身体が北海道民感覚になっていくので、30℃程度でも辛く感じるようになります。そうなった時に、エアコンの購入を検討してみてください。

②夏と言っても、夜中は20℃未満になる日が多いので、暑さ対策よりも寝冷え対策を慎重にされることをお勧めします。決して、エアコンの付けっ放しや、窓全開での就寝にはご注意ください。

窓を閉めて寝ても、タオルケット1枚では、風邪をひいてしまうかもしれません(8月でも)。

北海道旅行者向けに

上記の3日間予想最高気温を見てお分かりの通り、ちょっと前まで北海道も暑い!というニュースが流れていたとしても、知らぬ間に涼しくなっています。

今年は異常で10日間も30℃以上が続きましたが、普通は3~4日も続けば長い方です。

そして、全国の天気予報では札幌の気温だけしか表示されていないケースが多いと思いますが、札幌は25℃くらいで快適そうだから大丈夫と確認できても、北海道内各地を周遊旅行される方は、必ず各地の天気予報を確認してください。

北海道のローカルテレビで天気予報を見ていると、北海道内の各地域気温差は、最高と最低で15℃くらいあることが当たり前です。

そして、チェックするのは最高気温だけでなく、最高気温に関してもです。

例えば明日の8月11日(日曜日)、札幌は最高26℃で最低20℃なので、あれっ涼しい!くらいで済みますが、旭川は最高27℃で最低15℃、北見では最高24℃で最低12℃です。

特に、内陸部の帯広・旭川・北見などは、暑かったり寒かったり、日により時間により大きく異なりますので要注意です!

その点札幌は、北海道の中では高温安定型のエリアなので、北海道らしい涼しさは少し弱いかもしれませんが、33~37℃の本州から来れば、25℃くらいの札幌はかなり快適に感じます!

これからの札幌は最高です!秋雨的な長雨もありませんしね。

以上、北海道の夏にエアコンは必要?普及率は?数字で検証してみた!!でした。