心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

北海道移住で札幌マンション探しの注意点&チェックポイント10

前回、札幌に移住する際の住む地域の探し方について別記事でご紹介しましたが、今回はどのような住居を選択するべきか?について、その注意点やチェックポイントについてまとめてみました。

前回の記事では、住むエリアとして地下鉄沿線を大前提とし、地下鉄3路線46駅の中からどの駅を最寄り駅としてマンションを探し始めればよいのか?まとめた訳ですが、地下鉄の駅を大前提とした理由は、北海道・札幌の冬の季節性に関係が大でした。

今回のマンション探しの注意点&チェックポイントについても、札幌の冬の気候が大きく影響します。

夏は、東京はじめ本州よりも圧倒的に快適な気象環境であるため、考慮するべき点は少ない(ゼロではない)のですが、最高気温が氷点下の寒さと雪の多い冬の気象へ配慮することが中心となります。

尚、タイトルにマンション探しとうたっている通り、一戸建てではなくマンション(またはアパート)を大前提としてまとめています。

地域の探し方については、詳しくは別記事『北海道移住で札幌に引越すならこの地域!探し方&選び方を徹底紹介』をご覧いただくと詳細まで見られるようになっていますが、この記事をお読みの方にも簡潔に地域選びの注意点も最後に加えました。

リビングなど主な部屋は、南向き◎、西向き〇、東向き△、北向き×


札幌のマンション探しのために不動産屋さんを訪ねて驚くことの1つに、札幌では西向きの部屋が好まれているということがあります。

東京では西向きの部屋と言えば、夏場に西日を浴びて暑さ全開になるデメリット感を思い出すでしょうが、札幌においては、冬の寒い時季に部屋を暖めてくれる貴重なお日様の入るメリット感として認識されています。

但し、もちろん南のお日様に比べれば弱いものであり、夏の暑い日には邪魔な日差しであるのは間違いありません。

しかし、全てが南向きにリビングを構えたマンションにはできないので、西向きに期待をした部屋構造が多くなる訳です。

そこで気を付けるべきは、不動産屋さんによっては、この西向きをかなり正当化してくる場合があります。事実、西向きを正当化して西向きの分譲マンションを購入する札幌市民はたくさんいます。

その時、西向きの部屋はあくまでも妥協であって、東向きや北向きに比べれば“まだましな方”と考慮することも忘れてはならないということです。

私も1軒目のマンションは西向きのリビングでしたが、2軒目の現在は南西の角にリビングのある部屋に住んでいて、南の日と西の日を両方とも得られていますが、はるかに南の日の方が強力であり、邪魔にならないものです。部屋に洗濯物を干したときなど、その乾き度合いはかなりの差があります。

ただ、北向きや東向きよりは良いので、あまり日当たりを気にされない方であれば、西向きでも全く問題ありません。

北向きの部屋は絶対に避けましょう。不動産屋さんの手口として、北向きの方が、正面の他のビルに南の日差しが当り、その反射で明るい景色になるという口上があります。

確かに景観はそうかもしれませんが、確実に寒く、カビの生える可能性をもった部屋になることでしょう。

部屋の位置は上下左右ともに中住戸も選択価値あり

東京でマンションの部屋を探す際には、最上階であったり角部屋である方が、上階や隣の部屋の騒音を気にしなくて済むので、好ましいと思いますよね。

しかし、寒冷地札幌においては、隣接する部屋が多ければ多い程、保温効果があり有利なのです。

一番見晴らしの良い最上階や、分譲価格の安い2階(1階が無いマンション)の部屋は、魅力的な部分もありますが、守ってくれる部屋が無い分、暖房費がかさむという事実も考慮してください。

但し、札幌のマンションは東京のマンションに比べ、はるかに防寒設備が整っているので、角部屋であってもめちゃくちゃ寒いということはありません。

事実、札幌に建つ分譲マンションのほとんどが、最上階が一番高値であり、中住戸より角部屋の方が高値になります。

雪かきの必要性があるかのチェックは歩行スペースと駐車場の両方


札幌でマンションタイプの建物であれば、雪かきの心配は不要です。

特に分譲マンションにおいては、ロードヒーティングが施されているので、マンションのすぐ外に雪が積っているということはありません。

しかし、駐車場までロードヒーティングされているかどうかまでを契約を結ぶ前に確認しておきましょう。家を出て会社に電車通勤する時は問題ないかもしれませんが、車でどこかへ出かける時は、雪かきがけっこう大変になりますので。。。

暖房設備は都市ガス:◎、灯油・オール電化:△、プロパンガス:×

暖房設備の燃料にはガス・電気・灯油などがありますが、燃費効率の面においては、都市ガス・灯油・オール電化・プロパンガスの順番になるのが普通です。

分譲マンションタイプであれば、北海道ガスのFACTという暖房施設が設置されているマンションが大半なので、暖房費用の高さにビックリすることもなく安心です。

同じ分譲マンションでも、いくつかの建物はオール電化のところもあります。ガスより電気の方が高くつくだけでなく、北海道電力は日本一高い電力会社なので、できれば避けた方が無難です。

また、安めのアパートを探す方限定になると思いますが、暖房設備がプロパンガスであるアパートは避けた方が良いですね。賃貸料が安い分、プロパンガスが都市ガスの2~3倍するそうなので、契約をする前に、総コストをよく計算してみましょう。

灯油代は世界の原油マーケットに左右されるので安い時もあれば高い時もあるのですが、少なくとも大家さんから灯油を買うようなことになっているアパートは、1割増しくらいの料金を取られるのでやめておいた方が無難だそうです。

申し訳ありません、マンションの設備に関しては自信をもって言えるのですが、アパートに関しては、実際の入居経験がないため、札幌の知人の話や不動産屋さんに聞いた話だけで判断していますので「・・・だそうです。」という表現方になってしまいます。

不動産情報はどの不動産屋でも同じなので、態度の悪い不動産屋に我慢する必要なし


よく態度が悪かったり、無理やり契約させようとしてくる不動産屋に出会うこともあると思いますが、札幌で賃貸物件を探す場合には、その不動産屋とのやり取りを打ち切っても大丈夫です。

札幌の場合は、ほぼ全ての物件が、全ての不動産業者で情報共有されていて、全ての不動産屋で取り扱いができるからです。この不動産屋の態度には付き合ってられないが、ここは我慢しないと、この良い物件を逃してしまうかもしれないなどと心配する必要が無いのです。

特に、見せ物件で釣ってくる不動産屋にはスパッと「他も当たってみるので」と断ってしまいましょう。

見せ物件とは、実際にはそんな空室情報は無いか、もう既に契約済みなのに、あたかもまだ契約できるかもしれないと期待させて来店されせる呼び水的な物件のことです。

来店させれば、後は接客しながらうまく他の物件に誘導しようという不動産屋の手口ですが、これが意外に多いので注意が必要です。

普通は、引越して来る前に札幌で物件探しにあてられる時間を多くとれる方は少ないですね。それなのに、無駄な時間を掛けさせられたらたいへんですので、事前に「今空室なのか?部屋を見ることは可能なのか?」を念入りに確認しておきましょう。

管理費・修繕費等はきちんと確認すること

マンションにかかる費用として、賃貸であれば賃貸料金と管理費・敷金礼金・仲介手数料がかかりますし、分譲マンションであれば購入代金と管理料・修繕積立金が普通は考えられます。

しかし、それ以外にも、分譲・賃貸共通として、マンションによってはセントラルヒーティング費用が冬の時季だけ請求されたりします。

また、賃貸物件では、入居前や退出後に清掃費用がかかる場合がよくあり、札幌ではこの清掃費用が他地域に比べて高いように感じますが、不動産屋によって、その料金も数万円単位で違う場合もあるので、契約前にきちんと確認しておきましょう。

網戸・エアコンの設置可否を確認すること


北海道にはゴキブリはなかなか出ませんが、虫は東京より多いと思います。自然が近い大都市であることが札幌のメリットの1つでもありますから、虫がたくさんいることについては妥協しなければなりませんね。

しかし、出来る限り虫が部屋に入ってくるのを防ぐ必要があり、その防御策であるはずの網戸が付いていない部屋も北海道にはあるのだそうなので注意が必要です。

冬の寒冷が厳し過ぎて、網戸がボロボロになりやすいため設置しないという物件があるようですが、恐らくアパート系建物の話だろうと思われます。マンション系で網戸がないという物件はほぼ無いと思われます。

そして、その網戸の無いような物件には、エアコンの設置ができないこともあり、夏の間、寝苦しくなる場面も人によってはおきます。

最近は北海道の夏も暑い!と仰る方がときどきいますが、暑い方の部類に入る札幌でさえ、最高気温が30度を超えるような暑い日は、年間で8~9日程度です。そして、夜の最低気温は、どんなに暑い日でも25度未満までは下がるために、夜は窓を開ければエアコンなしで快適に過ごすことが可能です。

しかし、網戸がない部屋の場合は窓を開けると虫が入ってくるので、窓を開けない=エアコンが必要な日も出てくるのです。但し、そのエアコンの必要度合いも人によりけりで、扇風機だけで大丈夫という人もいますので、人と年によると言えそうです。

地下鉄の駅から5分以内、できれば2~3分以内で探した方が無難

冬の交通事情を踏まえ、地下鉄沿線に住むことをおすすめしていますが、冬に困るのは、交通機関の影響だけでなく、自身の足で歩く道路にも影響を受けます。

雪の量が多めの札幌では、12月~2月の3カ月はいつでも雪が歩道に残っています。

雪道を歩くということには2種類ありまして、雪が降っている時や降った後くらいの雪道とツルツルの凍り道があります。

1つ目の普通の雪道に対しては、それほど慣れるのに時間がかかりませんので心配する必要はありません。

しかし、2つ目のツルツル凍り道に対しては、十分に慎重になる必要があります。滑って転んで救急車で運ばれる方もけっこういるくらいです。

そのツルツル凍り道を歩くという行為は、リスクとともにストレスも与えられてしまいますので、出来る限りはツルツル凍り道を歩く時間を少なめにしてあげた方が、肉体的にも精神的にも安全安心です。

札幌では、駅から5分程度のマンションに住む方はけっこういますし、1~2分のマンションに住む方も珍しくはありませんので、探してみると良いと思います。

公園や大きな通りに面している地域は要注意

北海道札幌市でカラスの巣が近くにあり攻撃されることに注意を促す看板の写真
札幌は自然が近い大都市であると先ほどお伝えしましたが、街の至る所に自然があります。大小さまざまな公園が点在していますし、広めの道路も多いため街路樹や花壇のある道路なども多いのが札幌の特徴です。

それら木々の中を散歩したり通勤したりできるのはメリットなのですが、それらにはカラスが巣を作る可能性があります。

札幌市にはハシブトカラスとハシボソカラスの2種類のカラスが生息するという非常に珍しい地域なので、カラスを見かける回数も多いのですが、特に注意が必要になるのが、4月~7月のカラスの繁殖期です。

繁殖期には、カラスが公園や道路、下手をすると民家の木に巣を作り始め、この巣を守るために近づいてくる外敵に威嚇したりします。

こちらは何気なく歩いているつもりが、カラスからすれば巣を襲う敵と捕らえられ、威嚇だけに収まらず攻撃対象とされ、後頭部をコツンと口ばしでけられるなどの被害も時には起こりえます。

そもそも餌を狙った被害も可能性の高い札幌は、更に人的被害も可能性が高い方なので、公園や大きな通りの道沿いにある物件は、できれば避けた方が無難です。

よく、円山公園や中島公園に建つマンションで、木々の中のベランダでティータイムをとったり、朝の清々しい散歩をするシーンなどを映像で見る機会がありますが、それらはメリットでもありデメリットでもあるので、注意が必要です。

地域選びのポイントを簡潔にご紹介

詳しくは別の記事『北海道移住で札幌に引越すならこの地域!探し方&選び方を徹底紹介』をご覧頂きたいのですが、ここでも簡潔にポイントだけお伝えします。

まず地域選びの大前提は札幌市営地下鉄沿線であることです。

その理由は、買い物でも交通の利便性でも、地下鉄沿線に勝る地域は無いからです。

買い物は、スーパー・コンビニ・ドラッグストア・100円ショップ・アウトレットモールのどれをとっても、地下鉄沿線が便利です。

その地下鉄沿線の中で、どの駅を選べばよいのかについても、上記の記事の中でご紹介しています。

そして、その選び方もスーパー・コンビニ・・・だけでなくファストファッションやファミレス・カフェ・銀行ATMなど、人によって重要視する部分が異なりますので、それらを20項目に分けてご紹介しています。

例えば、スーパーであれば総合スーパーと食品スーパーのほぼ全店舗について、どの駅にどのお店が半径何メートルの位置に立地しているか!までご紹介していますので、イオンではなくイトーヨーカドーが好きなんだ!というような方は、どの駅にイトーヨーカドーがあるのか分かるようになっていますので見てみて下さいね。

また、札幌の総合スーパーやコンビニ…などがどのような特徴をもっているのかなども、別の記事でまとめていますので、興味のある方はどうぞ!

次に交通についてですが、毎日通勤や通学などで公共交通機関を利用する必要のある方には、間違いなく地下鉄が便利です。

電車本数・終電時刻・遅延運休の無さなど、利便性と信用性において、札幌では地下鉄がピカ一です。

JRやバスは冬に多くの遅延が起きます。JRに至っては、春夏秋冬に関係なく遅延が頻発しています。東京の方であれば、JR東日本に信頼性を持っていると思いますが、JR北海道をJR東日本と同じように見ると痛い目に合います。

札幌の市電も、冬の間でも遅延はほぼ無いのですが、停留所が寒い外であり、朝晩の通勤時間帯には乗り切れずにもう1本待つ羽目に合う可能性もありますので、屋内で待ち乗り切れないことも無い地下鉄の方が断然におすすめできます。

交通利便性の観点からも、どの駅を選んだら良いのか?中心部までの時間や複線利用の可否・タクシー利用の場合の料金目安・新千歳空港までの利用方法&所要時間など、いろんな角度から駅選びの検討ができる記事まで、上記の別記事でご紹介しています。

また、買い物と同様に、札幌の地下鉄・JR・バス・市電の特色を紹介した記事も紹介していますので、大事なマンション選びの参考にしてみて下さい。

まとめ

いかがでしたか?

恐らく、私の経験上、それほど難しいことではないと思いますが、意外に立地や部屋条件がよくコスパも良い物件は、西向きの物件であることが多いことだけは、少し面食らってしまうかもしれません。

西向き=悪い条件であるという東京での常識から離れられない方は、なかなか受け入れられませんからね。

ま~1年間現実生活を体験してみないと理解できない部分もあるかと思いますので、資金に余裕のある方はご自分の納得の物件に入ってみて、状況に応じて、マンションを探し直してみるのも良いかもしれません。

暖房費や冷房費をガンガンに使いさえすれば、その物件に住み続けることはできますので。

資金に余裕のない方は、上記のチェックポイントの履行で、出来る限り失敗しない確率を高めて下さい。

後は、どれだけ自宅にいる時間が長いか?ですよね。仕事が忙しく自宅にいる時間の短い単身の方であれば、そもそも暖房費や冷房費が少ないので悪影響を受ける範囲も限られます。

但し、雪道(ツルツル凍り道)の影響だけは避けられませんから、地下鉄の駅から近い立地が無難です。

普通は最初の1年で大よそ慣れてしまうのですが、人によっては滑る恐怖感を拭えない方もいるようです。

まだまだ札幌への引越しに不安を持たれている方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

北海道移住に後悔したら読んでほしい解決策&後悔談が気にならない理由

以上、『北海道移住で札幌マンション探しの注意点&チェックポイント10』でした。