心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

3月上旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!

3月上旬の北海道は、本州に比べればかなり歩みの遅い気温上昇ではありますが、少しずつ冬の寒さ厳しさから解放されつつある時季です。

札幌の最高気温(旬平均・30年平均)を例にすると、1月上旬0.3℃、1月中旬-0.8℃、1月下旬-0.7℃、2月上旬-0.4℃、2月中旬0.2℃、2月下旬1.7℃、3月上旬2.5℃と、寒さの最ピークを抜け、2月上旬から少しずつ気温が上昇している感じが見て取れます。

但し、本州以南と比較すると、札幌の2.5℃は、東京12.5℃・大阪12.6℃・福岡13.4℃に比べて10℃も低い状況が1月2月と同様に維持されています。

しかし、そんな北海道の気候は、札幌の例だけでは理解できないほどの多様性を持っています。

札幌よりかなり寒さ厳しい地域や、逆に日光が多く雪も少ない一般的北海道像とは違ったエリアもあります。

そんな北海道の3月上旬について、気温・雪・日照・風などのデータを、北海道内20地域で見比べることで、まとめてみました。

※20地域…札幌・稚内・留萌・名寄・旭川・紋別・網走・北見・岩見沢・小樽・帯広・釧路・根室・倶知安・室蘭・苫小牧・浦河・江差・函館・千歳
※各気象データ…気象庁ホームページのデータ30年間分を参照し、独自に30年平均や高い・低いなどを集計
※30年間データ…西暦1990年~2019年(平成2年~31年)
※データ表の中で「×」の欄…気象庁にデータが無い項目
※千歳…例外的に気温・風速は2003年以降、降雪・積雪は2006年以降のデータ

気温

日の最高気温・最低気温の30年平均

日の最高気温と日の最低気温のそれぞれ30年間平均と、日の最高気温の旬(10日間)平均が最も高った年の気温、また日の最低気温の旬(10日間)平均が最も低かった年の気温です。

例えば「札幌」では、最高気温の30年平均は2.5℃ですが、最も寒さが弱かった年は6.1℃平均まで上昇しました。また、最低気温は30年平均ではマイナス4.3℃ですが、最も寒かった年はマイナス6.8℃平均であったことが分かります。

最高気温(℃)旬平均最低気温(℃)旬平均
30年平均高い年30年平均低い年
札幌2.56.1-4.3-6.8
稚内-0.32.7-5.1-8.6
留萌1.34.1-5.5-9.2
名寄-0.43.5-12.0-17.2
旭川0.84.4-8.8-11.8
紋別0.23.9-7.1-11.2
網走0.23.2-7.2-10.3
北見0.93.9-10.1-13.5
岩見沢1.44.5-6.6-9.9
小樽2.15.6-4.2-6.7
帯広2.37.4-8.1-12.5
釧路1.63.7-6.5-9.9
根室0.63.0-5.2-8.1
倶知安1.14.1-7.7-13.1
室蘭2.87.0-2.7-4.6
苫小牧2.75.9-5.5-9.1
浦河2.95.3-4.0-5.8
江差4.17.3-1.8-4.0
函館3.88.1-3.7-6.0
千歳1.94.9-8.6-14.5

最高気温旬平均における30年平均と最も高い年の差は各地域で約2~5℃、また最低気温旬平均における30年平均と最も低い年の差も約2~6℃です。

これが1月上旬では、最高気温が約2~4℃差、最低気温が3~8℃差であったので、かなり最低気温の下振れ度合いが少なくなってきて、気温の上振れも下振れも同じ程度になってきました。

最高気温・最高気温が0℃未満の日数

最高気温について、この項目ではもう少し詳しく見ていきます。

各年の3月上旬(10日間)の中で、日の最高気温が最も高かった年の最高気温と最も低かった年の最高気温、また、その最高気温が0℃未満の「真冬日」と呼ばれる日が、10日間の中で何日あったのか、またその日数が一番多かった(寒い日が多かった)年の真冬日の日数を一覧表にしました。

例えば「札幌」では、最高気温が11.2℃まで上がった年もあれば2.4℃までしか上がらなかった年もあるということが分かります。

また、札幌では最高気温が0℃未満の日=真冬日が、10日間のうち平均で2.3日あり、最も寒かった年はまだまだ7日間もあったということが分かります。

最高気温(℃)0℃未満日数
最高の年最低の年30年平均多い年
札幌11.22.42.37
稚内7.3-0.55.310
留萌9.1-0.33.610
名寄8.8-0.95.610
旭川10.3-0.64.410
紋別10.30.95.39
網走12.30.45.39
北見13.32.04.38
岩見沢9.40.33.68
小樽11.11.52.88
帯広13.43.32.06
釧路11.22.22.57
根室10.80.54.28
倶知安9.4-0.14.010
室蘭11.22.01.76
苫小牧10.93.11.66
浦河9.54.41.15
江差14.23.41.05
函館11.53.11.15
千歳9.81.52.98

最高気温が最も高かった年で地域間較差を見てみると、一番高かった江差では14.2℃まで上昇しましたが、稚内ではがんばっても7.3℃までしか上がったことがありません。地域差は最大で6.9℃です。

また、最も低かった年でも比較してみると、浦河では何とか4.4℃までは上昇できていますが、名寄では-0.9までしか上がらなかった年があるということです。地域差は5.3℃でした。

次の項目で、最低気温の地域間格差も計算して、最高気温と最低気温での違いをまとめます。

最低気温・最低気温が0℃未満の日数

各年の3月上旬(10日間)の中で、日の最低気温が最も高かった年の最低気温と最も低かった年の最低気温、また、その最低気温が0℃未満の「冬日」と呼ばれる日が、10日間の中で何日あったか、またその日数が一番多かった年の冬日の日数となります。

例えば「札幌」では、最低気温がマイナス3.7℃までしか下がらなかった年もあれば、マイナス11.9℃まで下がった年もあるということが分かります。

また、札幌では冬日が30年間平均で9.0日ですが、多い年は10日(毎日)です。気温が上がってきたとはいっても、まだまだ、ほぼ毎日が冬日ということです。

最低気温(℃)0℃未満日数
最高の年最低の年30年平均多い年
札幌-3.7-11.99.010
稚内-4.6-14.69.510
留萌-4.3-16.89.710
名寄-12.2-25.39.910
旭川-8.3-19.99.910
紋別-7.4-19.29.910
網走-7.8-17.29.910
北見-12.4-20.710.010
岩見沢-5.4-15.89.810
小樽-3.7-12.19.310
帯広-7.1-20.19.910
釧路-7.2-17.89.710
根室-5.8-13.19.810
倶知安-8.6-19.69.910
室蘭-1.8-8.18.510
苫小牧-4.9-14.99.610
浦河-3.3-9.89.310
江差-1.5-8.77.710
函館-2.6-11.38.910
千歳-6.8-22.29.810

先ほどの最高気温と同様に最低気温でも地域間較差を計算してみます。

最低気温が最も高かった年で地域間較差を見てみると、一番高かった江差ではマイナス1.5℃までしか下がりませんでしたが、北見でははがんばっても12.4℃までしか抑えることができませんでした。地域差は最大で10.9℃です。

また、最も低かった年でも比較してみると、室蘭でマイナス8.1℃、名寄では25.3℃と、まだまだ真冬の寒さが残ってしまう年もあります。地域差は17.2℃でした

旬平均の最高気温と最低気温の項目では、かなり気温の上振れと下振れは同じくらいになってきたとお伝えしましたが、日々の気温で見ると、上振れよりも下振れの方がはるかに大きいということが分かります。

※最高気温の地域差(最高年6.0℃、最低年5.3℃)/最低気温の地域差(最高年12.4℃、最低年17.2℃)

日照率

日照率とは、日の出から日の入りまでの時間に対する日照時間の割合のことです。

例えば「札幌」では、日照率の30年平均が38%ですが、日照の少ない年は18%しかありません。また、1日に40%以上の日照率がある日は、30年間平均では10日のうち4.9日ですが、少ない年は2日しかない年もあるということが分かります。

日照率(%)40%以上日数
30年平均低い年30年平均少ない年
札幌38184.92
稚内34113.90
留萌31113.20
名寄××××
旭川38184.31
紋別43215.42
網走48196.32
北見××××
岩見沢43175.42
小樽32143.71
帯広61217.43
釧路58227.33
根室55266.73
倶知安2993.31
室蘭48226.32
苫小牧46276.02
浦河54306.73
江差30123.00
函館42205.10
千歳××××

北海道の冬は全ての地域が、寒く大雪でドンよりとした日が多いと思われがちですが、実はエリアによって大きく異なります。

太平洋側の釧路や根室・帯広・苫小牧・浦河は、他のエリアよりもかなり日照率が高くなり、日本海側の稚内・留萌・小樽・倶知安・江差はかなり低くなります。

3月上旬で比較すると、太平洋側の帯広61%・釧路58%と、日本海側の留萌31%・小樽32%・倶知安29%・江差30%では、約2倍の差があります。

しかし、1月上旬では6.9倍、2月上旬でも4.6倍の差がありましたから、かなり縮まってきました。

太平洋側は若干率が落ちてきた程度ですが、日本海側がかなり上昇してきています。

風速

風速は5m/sを超えると強く感じ、10m/sを超えるとかなり強く感じますので、10m/s以上の日がどれくらいあるのか日数についても30年平均と多い年の日数を一覧にまとめました。

平均風速(m/s)10m/s以上日数
30年平均高い年30年平均多い年
札幌3.35.11.38
稚内4.77.02.87
留萌5.78.04.69
名寄2.13.40.21
旭川2.74.41.15
紋別3.64.71.35
網走3.65.01.23
北見2.23.30.33
岩見沢3.54.81.34
小樽3.24.00.73
帯広2.63.50.84
釧路5.28.04.310
根室5.67.84.39
倶知安3.34.71.96
室蘭5.16.93.78
苫小牧3.44.81.24
浦河5.37.55.29
江差6.28.95.99
函館4.05.92.88
千歳4.26.43.18

北海道の冬の寒さは、気温に追加して、雪の量と風の強さに大きく影響を受けます。

札幌では、雪が多く風が弱めであるため、最高気温が氷点下の日々でも、意外と寒さ厳しさを感じない日々が多いものです(雪があると、無い状態より暖かく感じられるのです)。

しかし、稚内・留萌・釧路・根室・室蘭・浦河・江差など海に近いエリアを中心に風が強いエリアでは、冬の厳しさは気温以上に風の影響を受けます。

降雪量

降雪量(cm)
30年平均多い年少ない年
札幌31702
稚内27760
留萌29683
名寄478818
旭川36864
紋別22670
網走19560
北見31884
岩見沢32803
小樽38830
帯広16640
釧路14490
根室13330
倶知安551493
室蘭11460
苫小牧12380
浦河9290
江差11430
函館19650
千歳21402

北海道の冬は大雪が降るというのが一般的な認識ですが、エリアによって雪の量は大きく異なります。

特に、釧路・根室・帯広・苫小牧・室蘭などの太平洋側はかなり少ないエリアになります。

札幌は、30年平均では20地域平均(25cm)の25%増しの数値ですので、北海道の中では雪が多い方の地域ということになりますが、多い年での比較では、20地域平均(66cm)と同程度ですので、異常的な大雪のリスクは少ないと見て良さそうです。

最深積雪

最深積雪(cm)
30年平均多い年少ない年
札幌8013037
稚内5811414
留萌7215428
名寄9814260
旭川7913633
紋別498924
網走489319
北見6411927
岩見沢9817450
小樽10615555
帯広531067
釧路21480
根室23513
倶知安168239111
室蘭15410
苫小牧17420
浦河9310
江差12400
函館26741
千歳417413

降雪量の少ないエリアは、当然のことながら積雪量も少なくなります。

特に釧路・室蘭・苫小牧・浦河では、積雪0cmという年もあったほどです。太平洋側は、降る雪の量も少ないのですが、日照率も高いため、雪が溶けやすいのです。

まとめ

寒さの最ピークを過ぎ、少しずつ気温上昇が感じられる頃ではありますが、まだまだ少しの異常気象で、真冬並みの凍える寒さが復活してしまう地域もある頃です。

旬10日間の平均ベースでは、暖かい方向へのブレ方と寒い方向へのブレ方が同程度になってきましたが、日々の気温ベースでは、まだまだ寒い方向へのブレは大きく、地域間較差も大きいままです。

よって、気温がすこしずつ上昇しているということの実感の仕方が、地域によって大きく異なるということです。

特には、最低気温がマイナス20℃程度まで下がったことのある地域、名寄-25.3℃・旭川-19.9℃・紋別-19.2℃・北見-20.7℃・帯広-20.1℃・倶知安-19.6℃・千歳-22.2℃などは、天気予報を毎日よくチェックした方が良さそうです。

以上『3月上旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!』でした。

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