心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

4月下旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!

4月下旬の北海道は、函館や札幌などでは「桜」の開花が話題となり、春本番といった雰囲気になってくる時季です。

札幌の気温は、3月上旬2.5℃⇒3月中旬4.5℃⇒3月下旬6.4℃⇒4月上旬9.2℃⇒4月中旬11.6℃⇒4月下旬14.4℃と、急ピッチで気温上昇が進み、桜が咲いても良いくらいの暖かい日々を迎えます。

本州以南との気温差も、仙台17.5℃・東京20.8℃・大阪21.7℃・福岡21.6℃・那覇25.3℃などと比べると、6~7℃程度の差ですから、3月までは10℃程度の差があったことを踏まえると、かなり近づいてきた感じがします。

しかし、桜の開花が4月下旬に始まるのは道南と札幌くらいで、他の地域では5月に入ってから始まるのが通常であり、遅い道東方面では5月中旬になります。

また、札幌の開花日も2010年~2019年の10年間で、一番早い日は4月22日でしたが、一番遅い年は5月13日であったように、年によって大きく異なります。

年によって、地域によって大きく異なる4月下旬の北海道の気候について、気温・雪・日照・風・桜の開花日などのデータを、北海道内20地域分取り寄せてまとめてみました。

※20地域…札幌・稚内・留萌・名寄・旭川・紋別・網走・北見・岩見沢・小樽・帯広・釧路・根室・倶知安・室蘭・苫小牧・浦河・江差・函館・千歳
※各気象データ…気象庁ホームページのデータ30年間分を参照し、独自に30年平均や高い・低いなどを集計
※30年間データ…西暦1990年~2019年(平成2年~31年)
※データ表の中で「×」の欄…気象庁にデータが無い項目
※千歳…例外的に気温・風速は2003年以降、降雪・積雪は2006年以降のデータ

気温

日の最高気温・最低気温の30年平均

日の最高気温と日の最低気温のそれぞれ30年間平均と、日の最高気温の旬(10日間)平均が最も高った年の気温、また日の最低気温の旬(10日間)平均が最も低かった年の気温です。

例えば「札幌」では、最高気温の30年平均は14.4℃ですが、最も暖かかった年は19.3℃でした。

また、最低気温は30年平均では5.4℃ですが、最も寒かった年は3.3℃平均ですから、氷点下に近い寒い時間帯もまだまだあり得る時季であるということが分かります。

最高気温(℃)旬平均最低気温(℃)旬平均
30年平均高い年30年平均低い年
札幌14.419.35.43.3
稚内9.514.33.41.3
留萌11.915.23.30.6
名寄12.417.50.4-1.6
旭川14.419.92.3-0.3
紋別11.517.82.50.2
網走11.718.12.30.0
北見14.020.91.5-1.4
岩見沢14.118.93.20.9
小樽13.817.54.42.7
帯広15.021.52.50.1
釧路9.912.82.10.0
根室9.514.91.9-0.1
倶知安12.717.82.1-0.4
室蘭12.016.14.63.1
苫小牧11.214.83.00.5
浦河10.713.33.31.0
江差12.916.45.83.6
函館14.117.34.72.2
千歳13.117.62.10.4

最高気温も最低気温も30年平均の地域間較差は5℃程度までに収まっています。

最低気温の30年平均と最も低かった年の差は、どの地域でも2~3℃程度ですから、年による差も小さめです。

しかし、最高気温の30年平均と最も高かった年の差においては、2.6℃しかない地域(浦河)もあれば6.9℃もある地域(北見)もあるので、地域によっては高気温の方へ異常気象が発生しやすい不安定な時季と言えます。

最高気温・最高気温が0℃未満の日数

最高気温について、この項目ではもう少し詳しく見ていきます。

各年の4月下旬(10日間)の中で、日の最高気温が最も高かった年の最高気温と最も低かった年の最高気温、また、その最高気温が0℃未満の「真冬日」と呼ばれる日が、10日間の中で何日あったのか、またその日数が一番多かった(寒い日が多かった)年の真冬日の日数を一覧表にしました。

例えば「札幌」では、最高気温が28℃まで上がった年もあれば13℃までしか上がらなかった年もあったということが分かります。

最高気温(℃)0℃未満日数
最高の年最低の年30年平均多い年
札幌28.013.00.00
稚内20.29.80.00
留萌24.612.10.00
名寄26.412.50.00
旭川29.614.70.00
紋別30.810.90.00
網走31.912.90.01
北見32.214.80.00
岩見沢24.713.30.00
小樽27.615.10.00
帯広31.714.90.00
釧路19.78.60.00
根室23.311.10.00
倶知安23.811.00.00
室蘭23.112.10.00
苫小牧21.812.40.00
浦河19.710.50.00
江差23.713.00.00
函館23.013.90.00
千歳23.713.30.00

最高気温の高い年と低い年について、1月から4月まで推移を20地域平均の数値で一覧にしてみましたが、4月に一気に気温上昇する可能性が高くなることが分かります。

20地域平均最高の年最低の年
1月下旬7.7-1.99.6
2月下旬10.2-1.111.3
3月下旬15.86.59.3
4月下旬25.512.513.0

真冬日の日数については、4月下旬ともなれば不要なデータではありますが、30年のうち1日だけ、網走で真冬日が発生していたことが分かります。

最低気温・最低気温が0℃未満の日数

各年の4月下旬(10日間)の中で、日の最低気温が最も高かった年の最低気温と最も低かった年の最低気温、また、その最低気温が0℃未満の「冬日」と呼ばれる日が、10日間の中で何日あったか、またその日数が一番多かった年の冬日の日数となります。

例えば「札幌」では、最低気温が4.5℃までしか下がらなかった年もあれば、マイナス0.2℃まで下がった年もあるということです。

最低気温(℃)0℃未満日数
最高の年最低の年30年平均多い年
札幌4.5-0.201
稚内3.2-1.00.62
留萌2.1-2.41.25
名寄-0.1-5.84.78
旭川1.2-3.72.36
紋別3.6-2.92.17
網走3.5-3.32.67
北見1.6-5.83.88
岩見沢2.9-2.41.25
小樽3.7-0.20.01
帯広1.7-4.01.85
釧路3.5-3.21.75
根室2.2-3.01.75
倶知安1.0-4.62.06
室蘭4.00.10.00
苫小牧2.6-3.01.25
浦河3.2-1.80.54
江差5.10.40.00
函館4.4-1.20.33
千歳1.9-4.32.04

まだまだ、夜には氷点下まで気温が下がる日は珍しくないと言えそうです。札幌もゼロではありません。

日照率

日照率とは、日の出から日の入りまでの時間に対する日照時間の割合のことです。

例えば「札幌」では、日照率の30年平均が44%ですが、日照の少ない年は20%しかありません。また、1日に40%以上の日照率がある日は、30年間平均では10日のうち5.3日ですが、少ない年は2日しかない年もあるということが分かります。

日照率(%)40%以上日数
30年平均低い年30年平均少ない年
札幌44205.32
稚内42225.12
留萌43245.22
名寄××××
旭川4295.21
紋別42115.11
網走44215.83
北見××××
岩見沢43165.41
小樽45205.61
帯広47306.24
釧路45305.64
根室45295.83
倶知安44165.62
室蘭49256.13
苫小牧44205.42
浦河45255.62
江差42115.11
函館47136.22
千歳××××

冬には5倍の差があった北海道内の地域間較差(太平洋側が日本海側の5倍)ですが、4月以降はその差がほぼなくなります。

風速

風速は5m/sを超えると強く感じ、10m/sを超えるとかなり強く感じますので、10m/s以上の日がどれくらいあるのか日数についても30年平均と多い年の日数を一覧にまとめました。

平均風速(m/s)10m/s以上日数
30年平均高い年30年平均多い年
札幌3.95.72.26
稚内4.96.33.27
留萌4.75.42.76
名寄2.53.40.21
旭川2.94.61.66
紋別3.44.61.65
網走3.65.21.45
北見2.63.60.63
岩見沢4.04.92.14
小樽2.83.70.73
帯広2.64.20.84
釧路4.86.83.68
根室5.67.54.48
倶知安3.34.32.05
室蘭4.35.72.77
苫小牧3.34.71.15
浦河4.15.42.97
江差4.05.33.57
函館3.75.62.17
千歳5.46.25.58

北海道の冬の寒さは、気温に追加して風の強さにも大きく影響を受け、真冬の間、沿岸部では風が強く厳しい寒さとなっていました。

そして、札幌などは風が弱めであるため、気温が低くても、それほど厳しい寒さを感じなくてもすんでいたのですが、春になると、逆に気温が上昇しているのに風が強めに出てきてしまうため、寒さを感じる日が増えます。

1月下旬と4月下旬で、風速が強まった地域は、札幌1.4倍・名寄1.5倍・旭川1.3倍・北見1.4倍・千歳1.5倍など内陸部が多くなります。

逆に沿岸部では、留萌0.8倍・根室0.9倍・室蘭0.8倍・浦河0.8倍・江差0.6倍などかなり弱まっています。とは言っても内陸部より弱くなるわけではありません。

降雪量

降雪量(cm)
30年平均多い年少ない年
札幌020
稚内190
留萌060
名寄2140
旭川1110
紋別4320
網走5570
北見6310
岩見沢030
小樽010
帯広1110
釧路180
根室1120
倶知安040
室蘭1160
苫小牧010
浦河050
江差000
函館000
千歳000

さすがに4月下旬にもなると、かなりの地域で雪は珍しくなります。しかし、江差・函館・千歳以外の17地域では、ゼロではなく、雪のゴールデンウィークということもありえます。

最深積雪

最深積雪(cm)
30年平均多い年少ない年
札幌020
稚内150
留萌080
名寄5420
旭川1110
紋別3240
網走4240
北見4310
岩見沢2400
小樽020
帯広190
釧路190
根室1100
倶知安15890
室蘭1160
苫小牧010
浦河050
江差000
函館000
千歳000

降雪量はゼロになっても、3月ころまでに積もった雪が、意外に長い間道端に残っています。道路の北側は南の日を浴びて早々に雪が無くなっても、南側は日が当たらないため、札幌でも4月下旬まで雪が残っている道路もあります。

札幌では、歩道がツルツルに凍結してしまっていて危険であるという部分はほぼありませんが、道北道東エリアでは、積雪量の数値を見る限りは、まだまだ油断は禁物です。

まとめ&桜の開花日

4月下旬は、札幌や函館では桜の開花情報が連日のように報道されて、春らしい賑わいが感じられる時期です。

しかし、最高気温が年により大きく異なるというデータもあったように、桜の開花日程も、年により大きく異なります。

参考までに、4月下旬に開花する可能性のある4地域の開花日を10年分一覧にしてみました。

函館札幌帯広旭川
2010年4/305/35/45/5
2011年5/25/75/35/9
2012年5/25/15/55/2
2013年5/85/135/105/18
2014年4/284/294/275/2
2015年4/214/224/264/27
2016年4/244/254/305/3
2017年4/274/285/15/3
2018年4/254/264/274/30
2019年4/244/244/285/1

札幌では、早い年は4月22日で、遅い年は5月13日ですから、21日も差があります。

同様に、函館では17日差・帯広14日差・旭川21日差と地域により違いはありますが、大よそ2~3週間の差が出ても不思議ではないと理解できます。

桜は気温に影響しますから、気温がそれだけ年によって異なる、不安定であるということです。

長い長い冬を終えて、やっと来るはずの春が遅くなるのは辛いものですが、そういうものなのだという理解ができていれば、気分的には落ち着けるのではないかと思われます。

以上『4月下旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!』でした。

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