菊水駅は、札幌市以外の方にはあまり知られていない駅名ですが、札幌の中心部である大通駅までわずか2駅・4分、タクシーを利用しても1,000円以内の近さに位置します。
また、JR苗穂駅との中間位置に住宅を構えれば、地下鉄もJRも10分以内で利用でき、複線利用が可能となり、更に交通の利便性に恵まれることになります。
但し、地下鉄東西線の両側の駅であるバスセンター前駅と東札幌駅が、非常に買い物の利便性が高い駅であるため、菊水駅周辺には、駅前にマックスバリューと駅数分にコンビニエンスストアが3店舗ある程度で、他の買い物・生活店舗には恵まれないエリアです。
そんな菊水駅について、買い物や交通の利便性を中心に、マンション探しを始めるのに適したエリアであるか?簡便に判断できるよう、生活に必要な詳細情報を収集してみました。
買い物や交通の利便性に対する優位性をどこに感じるかは人それぞれで異なりますので、例えば日常の買い物であれば、スーパーマーケットだけでなく、コンビニエンスストアやドラッグストア・100円ショップなどの情報も集めています。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで4分、宮の沢駅まで20分、新さっぽろ駅まで15分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅から菊水駅まで両駅間の距離で910円前後です。
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(新さっぽろ駅)からJR線(新札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「15分+乗換+28分=43分+乗換時間」、直行バスはありません 。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶学園前駅まで16分(1.3 km)
❷豊水すすきの駅まで21 分(1.7 km)
❸苗穂駅(JR新駅)まで18 分(1.5 km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
80m マックスバリュ菊水店
650m スーパーアークス菊水店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート1店舗、セブンイレブン1店舗、ファミリーマート1店舗
ローソンはこのエリアにありません
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
540m サツドラ豊平3条店
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
該当する店舗はありません
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
すぐ近く 北洋銀行菊水支店
50m 北洋銀行地下鉄菊水駅前ATMコーナー
60m 北海道銀行地下鉄菊水駅ATMコーナー
240m 北洋銀行北海道がんセンターATMコーナー
260m 北洋銀行勤医協札幌病院ATMコーナー
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
10分 スマートウェイ菊水
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
650m TSUTAYA札幌菊水店
駅の発展性
菊水駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は10,749人でした。
過去10年間の利用者数の推移は2006年の8,879人から2011年には9,153人と、前半5年間の伸率は103.1%、後半の5年間で117.4%、10年間トータルでは121.1%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6%でした。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では19位で、10年間の伸率では13位となります。
交通の利便性が高いエリアであるため、利用者数も利用者数の伸び率も、札幌市営地下鉄全駅の中で平均以上の駅となります。
菊水駅での住居(マンション・アパート)探しのまとめ
札幌中心部である大通駅やすすきの駅までもタクシーで1,000円以内と便利な立地ですが、買い物など生活の利便性は、少し不便さのあるエリアでもあります。
駅前にマックスバリューや、駅付近にコンビニエンスストアが3店あるなど、大通駅から逆(西)に同じく2駅目の西18丁目に比べれば、まだ利便性は高いので良いかもしれません。
また、隣のバスセンター前駅や東札幌駅には生活に便利な施設・店舗が整っていますので、1駅分移動(地下鉄・自転車・徒歩)しても良いという方であれば、菊水駅周辺でマンション探しを始めても良いかもしれません。
但し、札幌の中では中央区の地名にステイタスがあるため、白石区の菊水駅は交通の利便性に優れている割には、不動産価値などが上がりにくいというデメリットもあります。
また、すすきのからもタクシーで近いため、すすきので商売をされる方々などが多く住んでいるとか、治安があまり良くないなどの不安要素を口にされる札幌市民もいますので、そのあたりは、物件の入居者や周辺の環境をよく見極める必要がありそうです。
ご自分の生活条件に応じて、マンション探しの対象エリアとするか?判断が必要なエリアとなります。
最後に、どの駅がマンション探しに適しているのか?今回の記事でご紹介した交通・買い物の利便性を中心に、札幌市営地下鉄線の46駅をランキング化した記事をご紹介します↓
今までに北海道移住に関する100以上の記事を書いてきました。気候・買い物・交通・スポーツ・メリット・デメリットなど様々な角度から、できる限り個人的主観のみでなく、データや他記事の意見も踏まえ、多くの方にできる限り正確にお伝えできるよ[…]