札幌市営地下鉄「東西線」西側の終着駅である「宮の沢」駅は、始発駅であるために必ず座れるという交通のメリットが高い上に、スーパーマーケットを始めとする買い物の利便性も高い駅です。
更に、利便性が高い割に家賃や分譲マンション価格など住宅コストがそれほど高くないので、若年層から熟年層までお勧めできるエリアです。
あえて難点を言えば、大通駅まで地下鉄線で8駅16分、タクシーでも2,600円程度ですから、首都圏にお住まいの方からすれば大した問題ではありませんが、札幌市内の他の駅と比較すると、利便性が悪い方ということになります。
特に新千歳空港へは、地下鉄35分+乗換+JR28分=63分(+乗換時間)もかかり、札幌市内で一番利便性の悪い駅となります。 但し、高速道路が近くを通っているため、新千歳空港への直通バスにおいては約65分と、それほど悪くない方に部類します。
そんな宮の沢駅について、買い物や交通の利便性を中心に、マンション探しを始めるのに適したエリアであるかを簡便に判断できるよう、詳細情報を収集してみました。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで16分、新さっぽろ駅まで35分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅から宮の沢駅まで両駅間の距離で2,590円前後です。
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(新さっぽろ駅)からJR線(新札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「35分+乗換+28分=63分+乗換時間」、直行バスの場合「65分(所定時間)」となります。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶発寒中央(JR)まで21分(1.6km)
❷発寒駅(JR)まで22分(1.6km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
190m 西友宮の沢店
440m ビッグハウスウエスト
740m イオン札幌発寒店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート1店舗、セブンイレブン1店舗、ローソン1店舗、ファミリーマート0店舗
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
140m アインズ&トルペ宮の沢駅店
310m サンドラッグ発寒6条店
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
140m キャン・ドゥ宮の沢ターミナルビル店
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
140m マクドナルド宮の沢ターミナルビル店
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
290m タリーズコーヒー札幌ちえりあ店
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
すぐ近く 北洋銀行宮の沢支店
120m 北海道銀行宮の沢バスターミナルATMコーナー
130m 北洋銀行宮の沢ターミナルATMコーナー
140m 遠軽信用金庫宮の沢支店
220m 空知信用金庫札幌西支店
260m 秋田銀行宮の沢支店
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
1分 JOYFIT宮の沢
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
650m 未来屋書店発寒店
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
駅の発展性
宮の沢駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は14,222人でした。過去10年間の利用者数の推移は2006年の11,392人から2011年には11,635人と、前半5年間の伸率は102.1%、後半の5年間で122.2%、10年間トータルでは124.8%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6%でしたので、地下鉄3路線及び東西線の平均を大きく上回っています。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では14位で、10年間の伸率では6位となります。
利用者数が多めの部類でありながら、10年間で約125%に伸び、その伸率が全駅の中で6番目でもあったことから、この10年間、札幌市内の中ではかなり発展してきたエリアということになります。
札幌市内では、創成川よりも西側のエリアが好まれる傾向にありますが、一番好まれる円山公園駅付近のマンション価格はかなり高騰してしまっており、円山公園から1駅2駅離れたエリアでもかなりの高騰ぶりです。
よって、今後も宮の沢駅周辺に住居希望者が増えることは想定されますので、宮の沢駅周辺の発展性は今後も期待できると想定できます。
宮の沢駅での住居(マンション・アパート)探しのまとめ
最初にお伝えした交通の不便さ(あくまでも札幌市内での比較において)は、大通駅まで地下鉄線で8駅16分、タクシーでも2,600円程度、新千歳空港へ地下鉄35分+乗換+JR28分=63分(+乗換時間)という部分以外にも、JR線との複線利用をする場合においても、発寒中央駅または発寒駅までいずれも20分以上歩く必要がありますので、車での送りや自転車利用等の工夫をしないとなかなかたいへんです。
また、ファストファッション系・メガネ・コンタクト・家電量販店・ホームセンター・ファミリーレストランなどの日常ではないけど利用する場面が多くなる非日常的店舗が、駅の近くに無いのも人によっては難点になりそうです。
しかし、スーパーは西友やイオンモールが徒歩圏にあり、コンビニは3種類が駅付近にあり、ドラッグストアも100円ショップも駅の近くにありますので、日常的な買い物はかなり利便性が高いと言えます。
宮の沢駅は、毎日通う通勤先や学校などが大通駅やさっぽろ駅付近の方には、かなりおすすめです。
宮の沢駅の近くには無いファッション系や家電量販店などは大通駅やさっぽろ駅付近のお店を利用すればよいですし、毎日通う忙しい方には日常の買い物利便が重要だからです。
交通も毎日通う方にとっては、地下鉄の始発駅=毎日座って通えるという面が、大きなメリットになるはずです。
但し、札幌の方は地下鉄の終電までに帰るという習慣の無い方もいます。タクシーで帰っても2,000円以内で済む方が多いからですが、そのような方々に飲みに誘われると、宮の沢まで帰る方にはデメリットになりますので、念のため。
ただ、やはり毎日のことが重要という方は、宮の沢駅付近で住宅(マンション・アパート)を探してみるのは良い選択だと考えられます.
最後に、どの駅がマンション探しに適しているのか?今回の記事でご紹介した交通・買い物の利便性を中心に、札幌市営地下鉄線の46駅をランキング化した記事をご紹介します↓
今までに北海道移住に関する100以上の記事を書いてきました。気候・買い物・交通・スポーツ・メリット・デメリットなど様々な角度から、できる限り個人的主観のみでなく、データや他記事の意見も踏まえ、多くの方にできる限り正確にお伝えできるよ[…]