札幌市営地下鉄東豊線の「元町」駅は、札幌市の中心部であるさっぽろ駅まで7分、大通駅まで9分、タクシーを利用しても2,000円未満と、通勤など交通の利便性に恵まれたエリアです。
買い物の利便性も、スーパーマーケット・コンビニエンスストア・ドッグストア・1000円ショップなど、日常の買い物に関しては不足感を感じさせないエリアです。
但し、ファッション系や家電量販店など、その他の非日常的な買い物に関しては、このエリアにはほとんど店舗がなく、飲食店も不足気味であるため、この街だけでは全ての買い物は成立しません。
そんな元町駅周辺について、買い物や交通の利便性を中心に、マンション探しを始めるのにどのように適したエリアであるか?簡便に理解できるよう、生活に必要な詳細情報を収集してみました。
買い物や交通の利便性に対する優位性をどこに感じるかは人それぞれで異なりますので、例えば日常の買い物であれば、スーパーマーケットだけでなく、コンビニエンスストアやドラッグストア・100円ショップなどの情報も集めています。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで9分、さっぽろ駅まで7分、栄町駅まで4分、福住駅まで21分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅から元町駅まで両駅間の距離で1,870円前後です.
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(さっぽろ駅)からJR線(札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「7分+乗換+37分=44分+乗換時間」、直行バスはありません。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶北34条駅まで29分(2.3 km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
130m まいばすけっと北25条東16丁目店
320m マックスバリュ北26条店
430m コープさっぽろ元町店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート2店舗、ローソン1店舗、ファミリーマート1店舗
このエリアにセブンイレブンはありません。
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
120m ツルハドラッグ元町駅前店
330m ツルハドラッグ北26条店
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
430m ダイソー&アオヤマ札幌元町店
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
390m ガスト札幌元町店
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
すぐ近く 北海道銀行地下鉄元町駅ATMコーナー
60m 室蘭信用金庫札幌北支店
80m 北陸銀行北24条東15丁目ATMコーナー
90m 北洋銀行元町支店
140m 北海道信用金庫元町支店
200m 札幌東郵便局
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
駅の発展性
元町駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は9,727人でした。
過去10年間の利用者数の推移は2006年の7,857人から2011年には8,316人と、前半5年間の伸率は105.8% 、後半の5年間で117.0%、10年間トータルでは123.8%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6% でした。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では27位で、10年間の伸率では9位となります。
利用者数があまり多い方の駅ではありませんが、2016年までの10年間の利用者数の伸び率が123.8%と、札幌市営地下鉄全駅の平均107.8%を15%以上も上回っているので、発展性が高いエリアであると言えます。
元町駅での住居(マンション・アパート)探しのまとめ
元町駅周辺は、札幌都心部まで地下鉄で10分以内という交通利便性と、日常の買い物に関しては一定の店舗が揃っているなど、2016年までの10年間の伸び率が札幌市内の全49駅の中でトップ10の9位に入る順調なエリアと言えます。
よって、特に元町駅周辺特有のおすすめポイントはありませんし、非日常の買い物や飲食店などは不足していますが、普通の日常生活を重視する方であれば、マンション探しの候補としておすすめできるエリアです。
但し、元町駅だけのことではなく、東区・東豊線のこの辺り全般としてメリットとデメリットが1つずつあるので、その点だけ考慮しておく必要があります。
デメリットとしては、昨年9月6日の北海道胆振東部地震が起きた際に、このエリアを含む東区は震度6という大きな揺れが観測され、東豊線の環状通東駅~新道東駅間の道路約2.5キロの道路が陥没して通行不可となったエリアであるという点です。
メリットは、札幌市の再開発計画においては、現在ある札幌駅~大通~すすきの駅の地下通路(南北線沿いにある地下街)が、今後は東豊線の大通駅・豊水すすきの駅を通るループ化となる計画があり、東豊線が今まで以上に注目を集めるかもしれないといった点です。
参考までに、2016年まで10年間の駅利用人数(1日あたり)伸び率トップ10の駅をご紹介して、元町駅のご紹介を終わりにします(乗車人数は2016年)。
駅名 | 伸び率 | 乗車人数 | |
1 | 円山公園 | 135% | 15,019 |
2 | 東札幌 | 130% | 10,429 |
3 | 豊平公園 | 129% | 5,682 |
4 | バスセンター前 | 128% | 9,268 |
5 | 美園 | 127% | 5,030 |
6 | 宮の沢 | 125% | 14,222 |
7 | 二十四軒 | 125% | 6,213 |
8 | 豊水すすきの | 124% | 8,132 |
9 | 元町 | 124% | 9,727 |
10 | 西18丁目 | 123% | 16,015 |
最後に、どの駅がマンション探しに適しているのか?今回の記事でご紹介した交通・買い物の利便性を中心に、札幌市営地下鉄線の46駅をランキング化した記事をご紹介します↓
今までに北海道移住に関する100以上の記事を書いてきました。気候・買い物・交通・スポーツ・メリット・デメリットなど様々な角度から、できる限り個人的主観のみでなく、データや他記事の意見も踏まえ、多くの方にできる限り正確にお伝えできるよ[…]