心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

札幌移住でも失敗に終わるパターン・避けられない事実30!

東京を離れ、北海道は札幌市に移住して、早5年になりました。

東京に住み、東京で働くこと以外は考える余地も無かったそれまでの何十年間、その東京を去り、今後の何十年間のために、思い切って札幌に移住してみましたが、今のところは、生活の場を東京から札幌へ移し、より多くの「心地よさ」を感じています。

しかし、トータル的には「心地よさ」を感じることが多い札幌ですが、部分的には、これは何とか回避できないか?改善できれば良いのだが!と思う後悔ネタが、5年経った今でも未だあります。

北海道移住には多くのメリットとデメリットがありますが、そのメリットを活かしつつもデメリットを回避しやすい場所が札幌市で、中でも地下鉄の沿線に住めば、かなりのデメリットは回避できます。

しかし、その札幌市営地下鉄沿線に住み、5年経って多くのことに慣れてきた今になっても、どうしても回避しきれないことはあります。

それらは「しまった!」札幌に移住したことが失敗であったのではないか!と後悔させる要因になりえます。

今回は、そんなどうしても回避できないこと=札幌移住を失敗と後悔させる要因となりえることを大小合わせ30個にまとめてみました。

来てから気づくより、事前に理解した上で来た方が、同じマイナス要因でも受け止め方が変わってきますので、そのような意味で活用して頂ければ幸いです。

36個を一気に並べても分かり難いので、7つのパートに分類してまとめています。

人によっては、受け止め方は違ってくるでしょうから、あくまでも「そんな話も知っておいた方が良いよね!」といった感じで読んでみて下さいね。

目次

《1》 気候に関する理想像と勘違い

※気象データ出典元:気象庁ホームページ

➀涼しいはずの夏に気温30度続きでエアコンが欲しくなる

夏でも涼しい北海道!これが常識的な認識でもあり、北海道に求める理想でもあります。

しかし、北海道でも30度を超える日はあり、北海道の中でも札幌は気温が高い方なので、30度近い暑い日が1週間以上続くこともたまにはあります。

特に2017年・2018年と2年連続で、そんな日々が7月に来ました。

2017年は、7月7日33.2度に始まり、8日30.0度、9日32.4度、10日33.2度、11日29.8度、12日28.3度、13日33.1度、14日34.9度、15日33.4度と9日間に渡り30度前後の日が続きました。

2018年は、7月25日29.7度に始まり、26日30.4度、27日31.9度、28日28.6度、29日31.0度、30日31.8度、31日33.9度、8月1日32.5度、2日29.6度、3日28.7度と10日間に渡りました。

もうそれだけ日中30度前後の日が続くと、夜の気温も24度くらいまでしか下がらず、窓を開けて寝るのが防犯上好ましくないと思う方には、エアコンが必要になります(窓を開ければ不要です)。

しかし、7月8月を通じて、30度を超える日は年間で8~9日くらいが平均ですので、7月暑い日が多ければ、その分、8月はあまり無いというのが実態で、事実、2017年・2018年とも、上記以降の日は30度を超える日はありませんでした。

但し、北海道の涼しさに慣れてしまうと、夏の暑さに対する耐性が衰え、東京では何でもなかった30度がひどく辛く感じるようにもなります。それらも勘案し、移住する以前に思っていた以上に「北海道も夏は暑くてたいへん!」と失敗したな~と感じることもあるでしょう。

②梅雨はないが蝦夷梅雨がある

東京在住時にジトジト暑苦しい6月7月の頃には、梅雨のない北海道がとても羨ましく感じていました。

事実、北海道には「梅雨」という現象が無いのは気象庁が認めていることです。

しかし、梅雨という長期間では無いのですが、北海道にも1~2週間程度の「蝦夷梅雨」と呼ばれる期間があります。

特に2018年6月の札幌の雨量は平年の3倍近くとなり、札幌と東京の雨量が同じくらいとなる怪現象まで起きました。

2018年は例外としても、6月に梅雨のように雨の日が続く現象が北海道にもあって「蝦夷梅雨」と呼ばれているということは、覚えておいた方が良さそうです。

その原因が、気象庁の定める連続性や定期性と梅雨前線に起因するものではなく、短期間でオホーツク海の高気圧によるものであるなど違いはありますが、「北海道には梅雨が無いはずでは?」と失敗したな~と感じるときもあるでしょう。

③海・プールを楽しめる日は少ない

夏が涼しい、暑い日が少ないということは、逆に、夏に海やプールで水遊びすることを楽しみにしている方にとっては残念な条件です。

東京では、7月8月であれば、いつでも海やプールに遊びに行けました。しかし、北海道ではそうもいきません。北海道の中でも気温が高めの札幌においても、水遊びを楽しめる日は限られてしまいます。

海・プールに入る気温については、常識的には、最高気温が30度を超える暑さがひとつの目安になりそうですが、プールに関する資料などには28度が最低ラインと載っています。

これらの気温で、札幌と東京を比較してみると、最高気温が28度を超える日は、札幌で20日・東京で50日くらいです。

最高気温が30度以上となる日は、札幌で8日、東京で40日程度です。

そして、7月8月は62日ですから、必要最低限の気温28度をプール可能日とすると、東京では6日のうち5日が可能ですが、札幌では3日に1日しか可能になりません。

また、常識的に海・プールに行きたくなる30度で見ると、東京では3日に2日もあるのに対し、札幌では7~8日に1日=1週間に1日あるかないかといった具合です。

それだけ暑い日が少ない、涼しい北海道の意味があるということですが、海・プールの水遊びを楽しみにされている方にとっては、失敗したな~と思うこともあるでしょう。

④春になっても寒い日が多い不安定な日々

桜の開花が札幌は東京よりも1カ月遅いことからも分かる通り、札幌の春の陽気は、東京よりも1カ月遅いゴールデンウィーク頃にやって来ます。

しかし、桜の満開を迎えるゴールデンウィークのあたりを過ぎても、6月くらいまでは不安定な気温が続くため、外出する服装に戸惑うことを認識しておく必要があります。

例えば2018年では、5月16日の最高気温が28度まで上がったと思ったら、3日後の5月19日の最高気温は12度と東京であれば真冬並みまで下がりました。同様に、6月4日5日6日と30度前後の日が3日続いたと思ったら、1週間後の6月13日には、また最高気温が12度までにしか上がりませんでした。

半袖でも暑い日のすぐ後に真冬の寒さ(東京の感覚で)です。

最高気温が12度ですから、通勤通学時間帯の朝夕は、もっと寒いのでダウンコートを着ても良いくらいです。

特に、移住したての頃は天気予報の気温を見ても信じられず普通に出かけてみたら、凍える寒さに会い、「いくら涼しい北海道とは言え寒すぎる!」と移住は失敗だったかな?と思うこともあるでしょう。

⑤真冬の室内が暑すぎる

北海道は冬の寒さがたいへんそう!と思うのが常識ですが、実は冬の屋内が暑すぎるという点を認識しておく必要があります。

ウェザーニューズ社が行った調査によると、真冬の1月に部屋の気温が一番高い都道府県は北海道であったそうです。また、同じ真冬1月の部屋の中で、半袖&短パンでいる率が、沖縄県・長崎県に次いで北海道は3位でしたす。

北海道の建物は、防寒設備が万全であり、部屋を暖める常識も、他の都道府県よりも高いのです。北海道の人は、冬に部屋の中でアイスクリームをよく食べると言われていますが、決して大げさな表現では無いと思います。

オフィスビルの中も暑いですが、一番困るのは、真冬のショッピングです。屋外はもちろん寒いのでダウンコートなどを着て出かけますが、お店の中は半袖でも十分なくらい暑い場所が多いのです。

冬の屋外の寒さは、意外にも苦になりません。東京の冬と同じダウンコートなどで何の問題もありませんが、この屋内との気温差には困ります。

札幌の大きな利便性でもある地下街も同様に暑く、どのような服装で出かければよいか?最初の頃は戸惑うと思いますが、私は5年経った今も答えが見つかりません。

下手をすると、コートだけでなく、セーターも脱ぎたくなるほど暑いお店もありますので、そういうものなんだという受け入れる気持ちだけ準備しておいてください。

⑥真冬前後のツルツル凍り道が恐ろしい

北海道で一番の難敵は、このツルツルに凍った歩道かもしれません。

北海道のデメリットとして、真冬の寒さと共に雪の多さがあげられると思いますが、意外と雪は直ぐに慣れます。冬用の靴を履いていれば、雪が降った直後などは、逆に気持ち良いくらいで、苦になることはありません。

しかし、この雪が作りだすツルツルの凍り道には大いに緊張感を持った対応が必要であり、絶対に避けることのできないリスクです。

このツルツル道は、雪が一度融けて水になり、また気温が下がって氷になるといったシステムで出来上がります(または、雪が降らない日が続くと、歩道の雪が踏まれ過ぎ固まりすぎてツルツルになる場合もあります)。

よって、日の最高気温が氷点下であり降雪量の多い真冬の12月下旬~2月頃よりも、気温が中途半端に上がってしまう11月~12月上・中旬と3月あたりに多い現象です。

但し、この雪を融かす高温は、気温だけでなく自動車の出す熱なども影響します。よって、歩道は大丈夫でも、自動車が多く通る横断歩道やコンビニなど店舗の駐車場やその前の歩道などは、1・2月であっても注意が必要です。

この間、ABCマートで「滑らない靴を探している」と言ったら「滑らない靴は無い、滑り難さが靴によって違うだけ」と言っていました。

どんなに優れた靴を選んでも完全対応はできませんし、人口・車の多い札幌では、地方よりもツルツルの危険カ所は多いので、認識しておきましょう。

ちなみに、雪対策としての利用交通機関は地下鉄が一番のおすすめですが、地下鉄の出入り口も滑りやすいので注意が必要です。

《2》自然の外敵に注意が必要

⑦頭上のカラスに要注意

札幌は、都会性と自然が近い・多いことが大きなメリットの1つですが、自然が近い・多いということは、緑や景観に癒されるというメリットがある反面、カラスやクマなどのデメリットも同時に併せ持っていることを認識しておく必要があります。

カラスは、4月上旬から7月下旬の繁殖期に巣を作ります。その巣の多くは公園や街路樹などの木の上に作られますが、この公園や街路樹が札幌には多いため、カラスの被害にあうケースが増えます。

木に巣を作ったカラスは、この木の近くを通る人間に対し警戒感をもつため、公園の近くを普通に歩くだけでカラスに威嚇されることがあります。

例えば、同じ道路を往復して歩くと、往路は威嚇されるだけで済んでも、復路では攻撃に会うこともあります。後方から頭をコツンとやられることもあるそうです。

有名な場所では、大通公園や時計台の付近にも「カラスに注意!」の表示(看板)を目にします。

また、都会にいるハシブトカラスだけでなく、通常は田舎にいるハシボソカラスも札幌に入るため、カラスの量が多いのです。

威嚇・攻撃に合わないまでも、飲食物を狙われますので、大通公園での各イベントや公園でのピクニックやランチ時には注意が必要です。

⑧札幌市内でもクマが出る

九州や沖縄以外の日本国内の山奥では、クマが出ますね。当然のごとく北海道ではクマが出ますが、札幌市内でもクマが出るということを認識しておく必要があります。

その大半は南区の山中ですが、時にはゴルフ場や観光施設、野外スポーツ施設などにも出ます。更には、札幌では高級住宅地として有名な円山エリアのすぐ近くにも出没情報が出て、テレビで大騒ぎになったこともありました。

2012年から2016年にかけて出没情報の件数は年々減ってきたのですが、2017年・2018年とまた急増しています。

特に2018年は真駒内の居住エリア近くでも目撃情報がありましたし、札幌市外では高速道路で走行中の自動車にクマが衝突したニュースや、JR列車に衝突したニュース等もありました。

札幌に移住される方の多くは、自然やゴルフなどが楽しめることを札幌のメリットと感じている方が多いと思いますが、キノコ狩りなどで山道を歩かれるときには十分に注意が必要です。ゴルフ場や観光施設なども、南区の山中などはクマが怖い方は避けた方が無難でしょう。

⑨シラカバ花粉

本州ではスギ花粉に苦しんでいる方も多いと思いますが、北海道ではスギ花粉の心配はありません。

しかし、北海道にはシラカバ花粉やハンノキ・イネ・ヨモギなどの花粉症となる心配があることは認識しておきましょう。

一番多いのはシラカバ花粉で、4月中旬から6月上旬あたりがその時期となりますので、本州とは、花粉症でマスクをする人の発生する時季が異なります。

⑩虫が多い

北海道は虫が多いと言われています。本州と比べどれだけ多いのかは分かりませんが、夏に窓を開ける時間が多いため、虫が入ってくる可能性は高そうです。

札幌では、夏でもクーラーが必要ない日がほとんどです。その代わり、窓を開けて風通しを良くしておかないと、さすがに暑くて生活しにくい日もけっこうあります。

東京でなら、昼でも夜でもクーラーが必要なので、窓は閉めっきりですが、札幌では夜に窓を開けるので、光のある室内に小さな虫が入ってきてしまいます。

だから虫が多いと感じるのかもしれませんが、札幌市内には公園や街路樹がたくさんありますから、やはり虫の数自体も多いのだと思われます。

《3》余暇生活で関東との違い

⑪洋芝ゴルフでザックリが辛すぎる

東京にいた頃は、夏は北海道ゴルフに憧れていました。

関東では、6月中旬以降は梅雨と高温のためゴルフの為の気候条件が悪くなりますが、北海道では梅雨もなく30度まで上がる高温の日も少ないため、6月~9月は最高のゴルフシーズンです。

また関東の狭い土地に作られたトリッキーなコースではなく、北海道の広々としたコースでプレイするのは気持ちが良いものです。

しかし、北海道の洋芝はプロでも苦戦するほどイライラさせる芝であることも認識しておきましょう。

アプローチでザックリしたり、ナイスショットのはずが少し芝をかんで曲げてしまったり。。。こんなはずじゃぁ無いのに!と思う場面が多いと思います。

特に、プロゴルフツアーのテレビ中継においても、プロ達が苦戦していることを報じているくらいですから、素人にはどうにもできません。

⑫冬はゴルフ場が完全クローズ

夏に素晴らしいゴルフシーズンを迎える北海道ですが、その期間は長くありません。コースにより異なりますが、11月中旬~4月上旬くらいまではクローズしているコースが多いです。

また、オープンしていても、4月5月や10月、下手をすると6月でも気温10度前後、東京の感覚であれば真冬の寒さの中でのプレイとなることもあります。

1年中ゴルフをしたいという方には向かない地域であることを認識しておきましょう。

⑬冬のランニングは限られる

札幌にはランニングに適した道路や公園・河川敷などがたくさんあります。

真夏でも熱中症などのリスクも無く、気持ちよくランニングができる札幌ですが、12月~3月の間は雪のため外をランニングすることができません。

雪道をスパイクのようなシューズで走る強者もいますが、たいていの方は、スポーツジムのランニングマシーンで走るしかありません(屋内ランニングコースも札幌ドームなど数カ所ありますが、たった数百メートルのコースを利用するために時間をかけて行くのは面倒なものです)。

⑭テレビはキー局番組が多い

北海道の各テレビ局はローカル局であるため、8~9割はキー局のテレビ番組を見ることになります。

東京在住時は何の違和感も無かったのですが、東京の隠れた名店や人気急浮上のスポットなど東京中心の情報を放映されても、自分が行ってみたいな~と興味を持つこともないだけでなく、東京を離れ5年も経つと、土地勘も全くわからないエリアの情報にチンプンカンプンな状況にもなったりします。

東京に住んでいれば役に立つ&関心を持てる情報でも、札幌にいては何の役にも立たないテレビ番組が多いので、見たいテレビ番組が減っていきます。

元々東京を知らない人であれば、憧れの目で見て関心が持てるのかもしれませんが。

《4》交通・輸送の不便を感じる人もいる

⑮冬のJR・バスはいつ遅れるか止まるか分からない

冬の札幌は、当然のことながら大雪もあり暴風もあり、視界不良などで列車が止まることが多いです。

また、大雪の翌日など、道路の除雪作業が間に合わなかったり、間に合っても道路中央の雪を端に寄せ積み上げるだけの状態では、半車線が使えなくなります。

片道2車線の道路が1.5車線となると、実質1車線分しか車は通れなくなり、渋滞が起きてしまいます。通常の都心部での渋滞に加え、郊外でも渋滞が起きると、朝通勤で利用するバスが30分以上も遅延することなどもあります。

特に新千歳空港へ向かう交通アクセスは、JR線かバスしかなく、遅延や運休により航空便の時間に間に合わなくなるリスクがありますので、早めに空港に着くよう家を出なければなりません。

⑯冬の航空機利用は難多し

冬は飛行機も遅延や欠航が多くなります。新千歳空港の通常期欠航率が約0.5%であるのに対し、1月2月は約5%と10倍にまで増えます。

理由は機材繰りとか整備不良などもありますが、冬の欠航の殆どは雪による影響です。

特に1月下旬~2月下旬に欠航が多く発生し、北海道外に飛び立つことのできない人たちが新千歳空港で一夜を明かす様子が、年に数回はニュースで報じられています。

つい先日、2019年1月6日(土)も吹雪のため105便が欠航、2000人が空港に泊まる羽目にあいました。

⑰JRは夏でも遅延リスクが高い

先ほどJR線とバスの冬の遅延についてご紹介しましたが、JR線の場合は、夏でも遅延や運休は発生します。

台風などの自然障害であれば致し方ありませんが、JR北海道の人為的なミスなども多いのです。また、北海道ならではの自然障害として、クマや鹿などが激突して、その撤去処理に時間がかかり2時間以上遅延したことなどもあります。

そして、地下鉄やバスへの代替輸送の方法が無い駅が多いため、1度止まったら、閉じ込められっぱなしになります。

⑱乗換えが大通・札幌しかない

札幌では一番安心して利用できる公共交通機関が地下鉄です。地上に出る区間もシェルターで覆われているため、雪や台風などで止まることはありません。

しかし、運休や遅延は無いのですが、乗り換えが不便です。まともに乗換えができるのは、地下鉄3線が通っている大通駅だけです。

さっぽろ駅も、南北線と東豊線を乗換えることができますが、1度改札を出て5~7分程度歩く必要がありますし、南北線・すすきの駅と東豊線・豊水すすきの駅に至っては、地下でも繋がっておらず、全く別の駅という位置づけなので、乗り継ぎ精算ができません(2度目の初乗り運賃がかかる)。

全て、大通駅で乗り換えをする癖を付ければ良いのですが、出発駅と目的駅が徒歩10~20分の距離でも、わざわざ大通まで出てUターン的に遠回りしないとたどり着けません。

このようなパターンを東京や大阪と比較し、とても不便であると感じる方もいらっしゃいます。

⑲国際線が少なく海外旅行は不便

国内旅行には利便性の高い新千歳空港ですが、国際線はかなり不便です。

直行便が飛んでいるのは、ほぼアジア圏のみで、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアへは、成田・羽田などを経由する必要がありますから、海外旅行好きの方には、適さないエリアです。

アジア圏でも、中国・韓国・タイへは毎日就航していますが、それ以外の国にはほぼ週3便(毎週同曜日)しか飛んでしません。

また、ハワイへは週3便のみ飛んでいますが、グアム・サイパンへは飛んでいません。

国内線も国際線も、北海道在住者の利用というよりも、北海道へ来る道外(海外)の人たちのための空路といった感じです。

⑳ネット通販

札幌は買い物が非常に便利なところですが、唯一不便を感じるのがネット通販での買い物です。

まず、輸送コストが高いために、通常送料無料の商品であっても、北海道と沖縄は別に送料がかかることがあります。また、通常送料有料の場合は、アップ料金がかかります。

そして、配送に時間もかかります。通常本州内なら1~2日で届くところ、北海道では3日が当然のごとくかかります。

そして更に、天候不良などにより、もう1日追加されることもあります。

《5》住環境における札幌ならでは

㉑マンションが高騰している

日本全国の大都市でマンションなど住宅関連の高騰が続いています(沈静化しているエリアも出てきていますが)が、札幌は他都市よりも上昇率が高いのです。

全国の各都市を新築も中古も全て調査したデータが見つからないので、確かなことは言えませんが、2つのデータを各所から引っ張り出して計算してみました。

※両方とも「中古マンション」が対象です。

●2016年における購入価格10年間比(2006年比)
福 岡 122%
名古屋 119%
札 幌 139%

●2018年における購入価格6年間比(2012年比)
東京23区 132%
横 浜 市 116%
さいたま市 124%
名古屋市  139%
大 阪 市 129%
神 戸 市 100%

比較する間隔も年も違うのですが、下の表からは、首都圏・名古屋・関西の中で、名古屋が一番高騰していることが分かります。

そして上の表からは、その名古屋や福岡より札幌の方が高騰率が約20%も高いことが分かります。

データ上確信までは持てませんが、札幌のマンション価格が上昇しすぎていることが、何となく分かりますよね。新築物件はもっと上昇していて、第1期販売価格より第2期3期と値上げしていくマンション販売が、今も尚あります(住友だけではありません)。

㉒ゴミ出しが面倒

ゴミ分別の面倒さと有料の高さの両方とも、恐らく、日本全国の主要都市の中で、一番厄介な都市なのが札幌市です。引越して来てすぐに直面する内容ですので、覚悟しておいてくださいね。特に東京から引越しされる方は!

参考までに、下に各都市の分別方と有料無料について記載しましたので、比較してみて下さい。

●札幌市・・・9分別6種 ①燃やせるゴミ ②燃やせないゴミ ③容器包装・プラスチック(プラマーク) ④びん・缶・ペットボトル  ⑤雑がみ ⑥枝・葉・草 ※燃やせるゴミ・燃やせないゴミは、無料と有料に分かれ、有料は10リットルあたり20円

●仙台市・・・4分別 ①家庭ごみ(可燃ごみ)・紙類 ②プラスチック製容器包装 ③カン・ビン・ペットボトル ④廃乾電池類等 ※家庭ごみは10リットル9円、プラスチック製容器包装は15リットル8円

●東京23区・・・3分別6種 ①可燃ごみ ②不燃ごみ ③資源ごみ(新聞・雑誌・段ボール、びん・缶、ペットボトル、スプレー缶) ※指定ごみ袋なし=無料

●金沢市・・・4分類13種  ※燃やすゴミ・埋め立てゴミは10リットルあたり10円(2018年2月より有料化)

●広島市・・・7分別 ①可燃ごみ ②ペットボトル ③リサイクルプラ ④その他プラ ⑤不燃ごみ ⑥資源ごみ ⑦有害ごみ  ※指定ごみ袋なし=無料

●福岡市・・・3分別 ①可燃ごみ ②不燃ごみ ③空きびん・ペットボトル ※可燃ごみ・不燃ごみは1リットルあたり1円、空き瓶・ペットボトルは10リットルあたり5円

●那覇市・・・4分別9種 ①可燃ごみ ②不燃ごみ ③有害・危険ゴミ ④資源ごみ(カン、びん、ペットボトル、古紙、古布、草木) ※10リットル6.7円~12円(サイズにより異なる)

㉓民泊が多い

札幌の中心部は、この2~3年で急速に外国人観光客の数が増え、街の混雑ぶりが増長しています。

日本各地に訪日外国人客が増えていること、そのおかげで販売額が伸びているデパートやドラッグストアのニュースなどがある一方、その外国人旅行客の増大が巻き起こすトラブルなどを問題視するニュースも増えています。

そのトラブルのうちの大きな1つが民泊ですが、民泊新法が昨年2018年に施行され、その後の6月7月の民泊利用状況が観光庁より発表され、北海道は全国で1位でした。

観光庁からの発表では、民泊新法施行後の6月15日~7月30日の民泊利用者数は、全国83,238人でしたが、そのうち北海道が27,042人で全国一位であったそうです。

なんと全国の民泊利用者のうち32.5%が、北海道での利用であった訳で、北海道の旅行需要の高いシーズンであることを差し引いても、かなり高い数値であると言えます。

コンビニなどで働く外国人の中には良い働きぶりの方もいますが、民泊の場合、その宿泊外国人がたとえ良いマナーであったとしても、通常の生活者より旅行宿泊者の出す騒音・ゴミなどが悪影響を及ぼすことが多いですね。

ましてや、マナーの悪さが目立つ国の方の宿泊が増えると困ったことになります。そんなリスクが観光客の多い札幌にはあります。

《6》お財布にまつわること

㉔健康保険料が高い

生活費が東京に比べ北海道の方が安いと思われがちですが、健康保険料はかなり高いとよく言われています。

「国民健康保険計算機」というサイトで、全国平均的な年収400万円独身者を基準に、札幌市と東京23区を比較してみました。

札幌市:339,083円
23区:236,188円

と、約10万円も高いですね。

次に、他の移住人気各都市と比較(全国平均との差付)してみました。

札幌市:339,083円(全国平均より68,830円高い)
静岡市:281,960円(全国平均より11,707円高い)
金沢市:323,599円(全国平均より53,346円高い)
福岡市:322,610円(全国平均より52,357円高い)
那覇市:315,257円(全国平均より45,004円高い)

やはり札幌が一番高いです。

実は、全国平均を引き下げているのは東京23区・さいたま市・千葉市などであって、その他の関西・名古屋を含む地方都市のほとんどは全国平均より高いのが実態ではありますが、首都圏から札幌に引越すと、かなりビックリすることを覚悟しておきましょう。

㉕最先端の仕事はない

札幌は全国の人口100万人以上の都市の中で、一番平均年収が低い都市ですが、そこからも分かる通り、最先端の仕事はなかなかありません。

札幌は、オフィスビルの賃貸料が安いということがメリットなので、IT系企業の移転も多いという意見もありますが、実際には、コールセンターなどの低賃金業務の増加が目立っています。

そして、その低賃金のコールセンター業務が、北海道の中では良い方の部類であるとも言われていますから、札幌に移住してから仕事を探そうとすると、仕事はたくさんあっても、その収入の低さにビックリするので、覚悟しておきましょう。

参考として、日本全国の人口100万人以上の大都市の年間平均年収を人口の多い都市順に並べてみました。

横浜市  403万6150円
大阪市  331万6577円
名古屋市 393万9302円
札幌市  309万7929円
福岡市  345万5926円
神戸市  362万6342円
川崎市  395万7566円
京都市  352万6859円
さいたま市387万8789円
広島市  342万8537円
仙台市  340万6820円

《7》北海道ならではの民度に苦戦

㉖喫煙率が高い

北海道の喫煙率は、データのある2001年以降現在に至るまでにトップを維持し続けています。

国民生活基礎調査による都道府県別喫煙率データによると、2001年以降3年置きに調査が行われていますが、直近では2016年に行われていて、北海道は24.7%と全国平均の19.8%に比べ1.25倍も喫煙者がいることが分かっています。

特に、全国平均よりも高いのは女性です。

男性では、北海道34.6%・全国平均31.1%と全国平均よりは高いものの、青森県36.5%・岩手県36.2%などよりは低く、2004年以降は全国トップではありません。

しかし女性は、北海道16.1%・全国平均9.5%と、全国平均の約1.7倍にもなり、2位の青森県12.2%・3位の栃木県10.9%を大きく引き離し、2001年以降の全6回調査の全てで断トツのトップを続けています。

たばこ嫌いの特に女性は、この現実をしっかり理解した上で、移住を決める必要があります。

㉗運転マナーが悪い

北海道の方の運転マナーの悪さは、よく目にも耳にもしますし、私もよく体感しています。

特には、スピードの出し過ぎ、煽りすぎ、ウィンカーを出さずに車線変更する等マナーの悪さを感じます。

実際の事故発生率などを見ると高くはないのですが、きっと広い台地の北海道!道も広いことが大きく影響していると考えられます。

道路が広く、走る距離も長いので、ついついスピードを出し過ぎるけど事故にも合いにくいといった具合だと思いますが、冬の運転も危険が多いので、札幌でも車を運転する予定の方は、注意しましょう。

㉘自転車マナーが悪い

広い台地の北海道!車道だけでなく歩道も広いというところが、自転車マナーの悪さに繋がっていると思われます。

人が歩いているすぐ横を猛スピードですり抜けていく人や、街中の駐輪禁止エリアでも平然と駐輪している自転車が多く、歩行者の妨げになっている地域もあります。

人口当たりの自転車放置数について、人口上位10都市の人口千人当たりの放置自転車数を一覧にしてみましたが、札幌市は断トツのトップです。

法定人口放置数千人当り
横浜市3,724,8447,5712.03
大阪市2,691,1853,9741.48
名古屋市2,295,6387,0543.07
札幌市1,952,3566,9703.57
福岡市1,538,6811,4190.92
神戸市1,537,2723,2752.13
川崎市1,475,2132,1451.45
京都市1,475,183
さいたま市1,263,979
広島市1,194,0347560.63

※「放置数」は自転車の放置数、「千人当り」は人口千人当たりの自転車放置数(放置数÷法定人口×1000)です。
※データ出典元:自転車放置台数は「内閣府」ホームページ、人口は法定人口=国勢調査による人口(2015年10月実施)

㉙離婚率が高い

北海道は、よくある美人ランキングで平均全国4位でもあり、女性比率が高い地域でもあるため、結婚願望のある独身男性にとっては良い地域でもありありますが、逆に離婚率が全国第4位と高い地域でもあることを認識しておきましょう。

ちなみに、離婚率全国第1位は沖縄で、2位は宮崎、3位は大阪です。

また、25~34歳の男女比率は、男性を100とした場合に女性は全国平均が98であるところ、北海道は110にもなります。

よく北海道の男性はおおらかで女性はきついと言われています。男性のおおらかさは間抜けとも思える要素もあり、女性のきつさはストレートな物言いなどもあり、両方あいまじりあって離婚に繋がっているのかもしれません。

㉚他力本願の体質

北海道経済は今悪くはありません。

しかし、良い要素の殆どは道外からの要因が多く、道内の悪い部分は道外に頼る体質があり、仕事関係においてもニュースを見ていても、その道民性に嫌気を感じることが割と多いです。

経済で良い部分の一例として、デパートの売上や観光業の好調さ(地震の前まで)などがありますが、両方とも訪日外国人を含む北海道外からの観光客の増加に依存したものです。北海道内の旅行者数は逆に減っています。

経済の悪い部分の一例としては、JR北海道の赤字続きがあります。その結果として赤字路線の廃線化計画がありますが、これを国に支援を求め、国土交通省が国も負担するが地元も同等の負担をして改善化に努めてはどうか?と提案したところ、地元は金を出せられないから国の別のお金を引き出そう!という話になってしましました。

どこまで図々しいんだろう?と、北海道の道民性を疑いたくなる一例でした。

《まとめ》

いかがでしたか?

参考になった部分と、理解しがたい部分があったと思います。私も噂では聞いていたけど、どうしてなのか分からず気にも留めていなかったことが、実際に生活してみて「そう言うことだったのか!」と理解できた話もありました。

実際に住んでみないと分からないこと、しかも、いろんな季節の中で違いがありますから、ちょっと旅行などで事前視察したくらいでは理解できない部分も多いと思います。

それはそれで仕方ないことなので、移住前はできる限りの中で理解していれば良いと思います。今回理解できなかった部分も、実際に生活してみて実感したときに、もう1度読んでみてもらえれば良いかなとも思います。

そして、もし万が一札幌移住が失敗であったかな?と感じた時は、そのマイナス要因があったとしても、プラス要因とトータルすれば、プラスの方が大きいということの中のマイナス要因であると、思い出して頂ければ幸いです。

何処に住んでいても、必ずプラス要因とマイナス要因はあります。

事前に理解していれば、実際にそのことで嫌悪感を抱いたとしても、その感じる大きさが違います。

今回のこの記事は、どうしても避けられないこと、嫌悪感を抱いてしまうことは、その大きさを小さくしてあげれば、必要以上にマイナス面に悔やまなくて済むようになると思い、まとめてみました。

多くの方が、札幌移住により「心地よさ」を感じて頂ければ幸いです。

以上、『札幌移住でも失敗に終わるパターン!避けられない事実30!』でした。