東京在住中は、夏は北海道でゴルフ+観光、冬は沖縄でゴルフ+観光が、若い頃は憧れでしたし、いくらか収入が増えてからは、旅行の定番候補となりました。若い頃、冬は北海道スキーとも迷いながらでしたが。
札幌に移住して来てからは、わざわざ旅行に出かけなくても、好きなだけ憧れていた北海道ゴルフが思う存分できるようになり、気が付いたら、東京在住時よりも年間ラウンド数が増えていました。
冬にゴルフができない北海道で、なぜ年間ラウンド数が増えるのか?今回は、その理由をお答えしながら、札幌在住ゴルフの魅力についてご説明します。
その魅力があるから、北海道移住における多少のデメリットは我慢できますし、多少のストレスで、北海道移住を後悔したり、失敗に思ったりしたことはあまりありません(無いとは言いません)。
実は、年間ラウンド数が増えただけでなく、東京で感じていたゴルフに対するストレスもかなり減ったため、快適度が増しましたが、そんなところを、これから記していきますね。
快適にゴルフできる日数が多い
冬はゴルフ場がクローズしてしまう北海道ですが、関東でも、冬は寒くてなかなかゴルフをする気にはなれませんでした。そして暑い夏はもっとゴルフをする気にはなれませんでした。
競技ゴルフをしたい場合でなければ、ゴルフはできる限り快適にしたいですよね。高いお金を払って、ストレスと暑さ寒さに耐えながらゴルフをするのは、無駄遣いです。
快適にプレイできる春と秋には多めにプレイし、夏は皆無、冬は少しだけというゴルフプレイヤ-は多いと思います。そのような場合、年間のうち、どれくらいの日が快適なゴルフプレイ可能日で、どれくらいが寒くても我慢してプレイする日か?
札幌在住と東京在住で、少し計ってみました。
快適ゴルフの気候的条件
快適にゴルフをできる気候の条件としては、2つありますね。
1つ目は気温で、日の最高気温が15度~27度程度ではないでしょうか。15度より低いと上着を着ていても肌寒い感じがしますし、28度を越えるとゴルフには暑すぎます。
2つ目は、雨が降っていない、できれば晴れていて湿度が低い方が良いですね。
その2つの条件で、札幌在住と東京在住で比較してみます。ゴルフ場を札幌からは札幌と新千歳空港の間に位置する恵庭島松、東京からは宇都宮にしてみました。
恵庭島松と宇都宮の条件適応比較
日最高気温の平均(℃) | 日照時間(時間) | |||
恵庭島松 | 宇都宮 | 恵庭島松 | 宇都宮 | |
3月上旬 | 1 | 11 | 50 | 62 |
3月中旬 | 3 | 13 | 45 | 63 |
3月下旬 | 5 | 14 | 58 | 64 |
4月上旬 | 8 | 17 | 55 | 61 |
4月中旬 | 11 | 18 | 55 | 56 |
4月下旬 | 13 | 20 | 55 | 63 |
5月上旬 | 15 | 22 | 62 | 57 |
5月中旬 | 16 | 22 | 58 | 49 |
5月下旬 | 18 | 24 | 65 | 61 |
6月上旬 | 19 | 25 | 52 | 49 |
6月中旬 | 20 | 25 | 51 | 38 |
6月下旬 | 22 | 25 | 58 | 25 |
7月上旬 | 22 | 27 | 44 | 33 |
7月中旬 | 23 | 29 | 40 | 33 |
7月下旬 | 25 | 30 | 47 | 48 |
8月上旬 | 26 | 31 | 48 | 47 |
8月中旬 | 25 | 31 | 44 | 43 |
8月下旬 | 24 | 30 | 49 | 49 |
9月上旬 | 23 | 29 | 50 | 41 |
9月中旬 | 22 | 26 | 49 | 35 |
9月下旬 | 20 | 24 | 53 | 37 |
10月上旬 | 18 | 23 | 49 | 39 |
10月中旬 | 16 | 21 | 48 | 48 |
10月下旬 | 13 | 19 | 49 | 59 |
11月上旬 | 11 | 18 | 37 | 53 |
11月中旬 | 8 | 15 | 32 | 54 |
11月下旬 | 5 | 14 | 33 | 58 |
※出典・参考元:気象庁ホームページより過去30年間の平均値を抽出
日の最高気温が15度~27度という条件で見ると、恵庭島松は5月上旬~10月中旬の17旬があてはまり、宇都宮は4月上旬から7月上旬までと9月中旬から11月中旬までの17旬があてはまり、全く同じ旬数になりました。
しかし、日照時間のデータを見てみると、恵庭島松は適温の期間内で1度も40時間未満になることが無いのに対し、宇都宮は適温期間のうち6月中旬~7月上旬と9月中旬~10月上旬の6旬も日照時間が40時間未満となります。
この期間は梅雨と秋雨の期間で、関東では雨ジトジトの日が多くなります。
それに対して、恵庭島松の日照時間は宇都宮の日照時間と比較してみても、恵庭島松の他の期間と比較してみても、日照時間が少ないということはありませんね。
北海道に梅雨が無いということは有名な話ですが、実は秋雨の影響もあまり受けません。気象庁は、北海道には梅雨は無いが秋雨はあると言っています。しかし、過去30年間の日照時間データを見る限り、秋雨と言った感じはしません。
これは札幌の日照時間データを見ても同じことが言え、別の記事でも分析し、札幌には梅雨だけでなく秋雨の現象も無いとお伝えしています。
よって、恵庭島松の方が宇都宮より日照時間の分だけ、快適ゴルフ期間が長いということになります。
もちろん、雨が降る日と降らない日、最高気温が高い日と低い日がありますから、データの分だけ恵庭島松の方が宇都宮より快適日数が確実に多いということではありません。
しかし、ゴルフは明日天気がいいから行こうか!という予定の立て方は難しく、少なくとも1週間から1ヵ月くらい前にはプレイ日を決めることが多いので、雨の確率が低い方が、予定を立てる時も心配が少なくて済みます。
そのような面も合わせて、東京在住より札幌在住の方が、快適ゴルフに適していると言えますが、単純に数字を当てはめて計算してみたいと思います。
快適な期間には1旬=10日間に1.5回(約週一ペース)、気温〇雨×の期間は1旬に半分の0.75回、気温×の冬には3旬に1回(月一ペース)として計算すると、
恵庭島松=17旬×1.5=25.5回
宇都宮=11旬×1.5+6旬×0.75+13旬×1/3=25.3回
計算上は、ほぼ同じ数値になりましたね。
気候条件の理論上の計算では同じになったのですが、札幌に来てからの方がラウンド数が多くなったのには、他に理由があるからです。
あくまでの理論上の数値と実際のラウンド数の整合性を取るために記事を書いている訳では無いのですが、明確に、札幌での方がラウンド数が多くなる理由があるので、それを次にご紹介したいと思います。
快適な1日の過ごし方
ストレスの少ないゴルフプレイ時間
関東では、1ラウンドにどれくらいの時間がかかりますか?ハーフが平日なら2.5時間、土日なら3時間くらいでしたでしょうか?
北海道では、と言いますか札幌在住者がとくプレイする恵庭や北広島・千歳・石狩方面などのゴルフ場では、平日なら2時間程度が普通です。早ければ1.5時間くらいで回れることもあります。
関東では半ばあきらめていたスロープレイ者が、北海道のゴルフ場ではほとんど見かけません。イライラ待ち時間ストレスが少なくてすみます。
そして、北海道ゴルフはラウンドスループレイですから、ハーフとハーフの間の昼食休憩はありません。よって、スタートから終了までの時間は、北海道では4時間程度、関東では6時間程度で、2時間も差がありますね。
ストレスの少ない往復の移動
➀自動車の運転
札幌からゴルフ場までは、30分~1時間程度です。関東では2時間平均くらいでしょうか?札幌では市内で多少の渋滞のようなものはありますが、関東の高速道路、特にジャンクション付近での大渋滞のようなものはありません。
よって、上記以上に運転時間がかかることもありませんし、渋滞でのろのろにイライラ、スタート時間に遅れそうでイライラというようなことは、滅多に起こらないので、ストレスが少なくて済みます。
②公共交通機関
自動車ではなく、公共交通機関利用の場合でも、札幌~北広島駅で約22分、~恵庭で約24分、新千歳空港で約37分です。東京では、東京~宇都宮で約50分、~茂原で約1時間です。
東京では、東京駅までの時間を別にしても、かなり時間がかかりますね。札幌では、自宅最寄り駅から札幌駅までは大した時間はかかりません。
③タクシー往復だって可能
MKタクシーを利用すれば、片道3,500円~5,000円程度で10コース程度のゴルフ場には行けます。
往復で7,000円~10,000円ですから、4人で利用すれば、一人当たり1,750円~2,500円で、贅沢&楽々タクシーゴルフが可能ということですね。
東京~宇都宮を新幹線自由席利用で片道4,410円、往復で8,820円ですから、札幌タクシーゴルフは、楽な上にかなりのお得感で、金銭的にもストレスが少ないですね。
思う存分ゴルフが楽しめる
1日3ラウンドプレイが可能
北広島などのゴルフ場の早朝プランは、6月頃で4:00スタートが可能です。夕暮れのトワイライトプランなどが13:30~14:30くらいのスタートです。
<1>早朝プレイ 4:00スタート8:00終了
<2>午前プレイ 9:00スタート13:00終了
<3>夕暮プレイ 14:00スタート18:00終了
ラウンドの間に1時間の休憩を挟む余裕をもっても1日3ラウンドが可能となります。
そして、フェアウェイ乗り入れ可能なコースもあるので、体力的にも3ラウンドが可能です。
ちなみに、6月中旬頃の日の出は3:55、日の入は19:18ですから、日没終了の心配もありませんし、6月なら、もう少しラウンド間の時間を空けることも可能です。
会社を休まずにゴルフプレイが可能
早朝4:00スタートすれば、7:30頃には終了できます。それから帰路に立ち家に到着が8:00、入浴して出勤準備して9:00に家を出発すれば、9:30に出勤できます。
また、午後半日有給を利用すれば、夕暮プレイが可能です。13:30前に会社を出れば、14:00にゴルフ場到着、14:30スタートが可能です。4時間かかったとしても18:30なら、6月の札幌なら、まだまだ明るいです。
総コストが安上がりなのでラウンド回数も増える
ゴルフ1日の総コストにおいて、札幌はかなりお安くなるので、予算的にも年間ラウンド数を増やすことが可能になります。
総コストとは
<1>ゴルフプレイ代:これはゴルフ場によっても異なりますが、関東圏より札幌周辺のゴルフ場の方が平均的に安いですね。
<2>往復の交通費:公共交通機関利用の場合は前記の通りですが、自動車利用の場合も圧倒的に札幌の方が安上がりです。先ほどの自動車所要時間は高速道路を利用しない場合の時間です。つまり、少なくとも往復の有料道路代分は札幌の方が安いということになります。
<3>ラウンドスループレイなので、ゴルフ場のお高いランチ代が必要ありません。また、ラウンド終了後に食べたとしても、関東のゴルフ場に比べればお安めで、1,000円前後でも十分に選択肢があります。
札幌に来て年間ラウンド数が増える理由
上記の内容をまとめてみます。
<1>快適プレイ日は、札幌の方が多く、東京での快適でないプレイ日を合わせて計算してみても、札幌と東京でほぼ同じ日数である。
<2>1日の可能ラウンド数において、札幌の方が多くできる。
<3>札幌では、会社を休まず、または半日有給休暇だけで、1ラウンドが可能。
<4>札幌の方が、ゴルフ総コストが安いので、同じ予算でできるラウンド数は関東より多くすることができる。
<5>ゴルフプレイも往復の移動もストレスが少ないため、疲労度が少ない。よって、精神的にも肉体的にも、ゴルフの回数を増やすことが可能である。
<6>ゴルフにかける所要時間も肉体的・精神的体力も財政的体力も少なくて済むので、家族サービスや他の趣味に使う時間も作ることが簡単。
以上のことなどから、札幌でのゴルフプレイ・ラウンド数は東京在住時よりも自然に増えてしまったというところですね。
注意点は3つだけ
❶11月中旬~4月中旬はクローズ
❷昼のビールは味わえない
❸洋芝は難しい
最後の洋芝は、けっこう難しいですよ。プロゴルフトーナメントのテレビ放映でも、よく解説者が「北海道のゴルフは洋芝のために難しくなる」と解説しています。
プロですらそうなのですから、アマチュアにはもっと堪えるはずです。それすらも分からないレベルであれば、不幸中の幸いかもしれませんね。
まとめ
北海道移住を失敗・後悔しないためには、まずは札幌移住から始める、特に地下鉄沿線でマンションを探すことをおすすめしていますが、ゴルフを楽しむ上では、あまり関係ないかもしれません。
但し、早朝プレイ後に出勤するような場合は、時間に正確な地下鉄、大通などに所要時間の短い地下鉄利用の方が、便利且つ確実です。
以上、札幌在住ならゴルフが快適&ラウンド数も自然と増える!!についてでした。
【出典・参考元】
気象庁ホームページ
https://www.jma.go.jp/jma/index.html