4月26日、待ちに待った桜の開花宣言が出され、ゴールデンウィークには円山公園や北海道神宮の桜と平岡公園の梅を見に行ってきました。長い長い半年にわたる冬を終える一つの節目です。
↑円山公園でジンギスカンなと宴会をする方々
↑平岡公園の梅
しかし、5月になっても、まだ冬並みの寒さが戻ってくる日があります。この冬の寒さとは、移住民の感覚であり、地元北海道民の方々は、そうは思っていないのですが、とにかく寒いです。
今回は、なかなか来ない春への残念さについて、札幌移住のデメリットとして少し詳しくご紹介していきますが、まずは東京で言えば春入口の3月から見ていき、今年5月にまだ寒い日がやってくる状況へと進んでいきます。
3月~4月の札幌の気温・日照・降雪
3月から4月は、ウキウキする季節ですよね!普通は。ところが、札幌の3月4月は、1年の中で一番寒さを感じる季節です。
※出典元:気象庁の過去データ
※札幌・過去5年間の最高気温~最低気温と日照時間・降雪量(高さcm)を3月4月と真冬を見比べられるよう、2月から旬ごとに並べてみました。
月旬 気温・最高~最低 日照 降雪
2月上旬 -0.5~-6.7 36h 36cm
2月中旬 0.9~-5.1 29h 33cm
2月下旬 1.2~-5.6 38h 37cm
3月上旬 2.4~-3.5 35h 38cm
3月中旬 5.1~-1.7 50h 17cm
3月下旬 7.1~-0.1 68h 19cm
4月上旬 10.0~2.2 65h 1cm
4月中旬 10.9~2.9 58h 2cm
4月下旬 15.6~5.8 71h 0cm
5月上旬 17.0~7.7 68h 0cm
2月は最高気温が氷点下の日が多いですね。雪の降らない日は珍しく(降雪オン期)、日照時間も少ない、暗く寒々しいこの2月に比べれば、3月上旬からは、最高気温が→2.4度→5.1度→7.1度とグングン上昇しています。
しかし、まだ東京の真冬よりも寒いレベルで、雪もオン期の半分くらいは降っています。
実は、気温がグングン上昇するこの3月こそ、最も厄介なシーズンなのです。降雪量が半分で、日中の気温が5度くらいまで上がると、積もった雪が融け始めます。
昼は5度度まで上昇しても、夜は氷点下に急降下です。3月前半は、日中に雪が融けて水になり、夜に氷点下で冷え氷になる、危険なツルツル凍り道の完成です。
3月後半になると、気温上昇でもっと融け、交差点付近や車道と歩道の間に大きな水たまりが発生、荒い運転の車が、水を人にめがけて弾き飛ばしてくれます。また歩道も融けた雪でぐちゃぐちゃ状態、歩くのも大変で、とても厄介なシーズンです。
そして、気温は5度くらいまで上がっても、日光が当たっている時はまだ良いのですが、曇ったり、夕方気温が落ち始めると、真冬の氷点下の時より寒く感じます。積もった雪や降る雪が暖かくしてくれていた雪のメリットが無くなる為です。
寒い!ツルツルか水たまり!これは、雪の降らない日が続き始めて、完全に雪が無くなると終わりますが、このシーズン独特の雪の無い寒さは4月まで続きます。独特と言っても、要は東京の真冬と同じと考えれば、全国的には独特ではないですね。
4月に入ると、雪の降る確率もかなり落ち、天気予報の最高気温の数字も10度を超え始めると、春の到来を期待し始めます。そして、街の若者たちは薄着に変わっていきます。
しかし、ここで注意が必要です!地元の若者たちの薄着を見てついうっかりその気になってはいけません。4月上旬・中旬は最高気温がまだ10度くらいです。10度という気温は、東京で言えば完全な真冬で、寒くてダウンコートを着込んでいる頃です。
1月・2月の最高気温が氷点下であった頃も東京で来ていたものと同じダウンコートなどで大丈夫ですが、4月に入っても、それと同じダウンコートを脱ぎたくなっても脱げないのが北海道の4月です。我々移住民にとっては!
4月下旬か5月上旬になってようやく、ダウン以外のコートでも大丈夫になります。ここで初めて、春を感じられるようになります。
桜開花宣言も早ければ4月末頃に出ますが、年によってかなり差があります。
桜の開花宣言日・2000年~2017年
4月28日(2017年)
4月25日(2016年)
4月22日(2015年)
4月29日(2014年)
5月13日(2013年)
5月 1日(2012年)
5月 7日(2011年)
5月 3日(2010年)
5月 7日(2009年)
5月 1日(2008年)
4月21日(2007年)
5月 4日(2006年)
5月 8日(2005年)
5月10日(2004年)
5月 5日(2003年)
5月 1日(2002年)
4月22日(2001年)
4月29日(2000年)
今年(2018年)が4月26日ですから、5年連続で4月下旬が開花日ですが、遅い年は5月13日という年もあります。早い年は4月21日。平均は5月3日。
年により23日も桜の開花日が違うということは、春の陽気の訪れも、年によって3週間くらい異なるということです。
と言うことは、今寒いと感じている感覚が、年によっては6月上旬まで続くこともあり得るということですね。
2018年5月1日~20日の日ごと札幌の最高気温
※出典元:気象庁の過去のデータ(札幌)
1日 17.2 度
2日 15.6 度
3日 16.8 度
4日 16.0 度
5日 12.6 度
6日 10.2 度
7日 14.0 度
8日 13.7 度
9日 14.1 度
10日 14.2 度
11日 20.5 度
12日 22.1 度
13日 15.4 度
14日 13.4 度
15日 24.2 度
16日 27.8 度
17日 20.3 度
18日 14.5 度
19日 12.2 度
20日 18.8 度
5月16日に27.8度まで上昇しましたが、5月19日は12.2度までしか上がりませんでした(GW最終日の5月6日は10.2度)。しつこいようですが、東京感覚では真冬です。
5月の20日間のうち、15度に達しない日が約半分の9日もあります。
5月でも、札幌ではコートを着なければならない日があります。1度暑い日を経験し、札幌の若者が薄着でいるのを見ると、コートを着るのが恥ずかしくなりますが、やはり寒いものは寒いですね。1月2月の方が全然良いですよ!
まとめ
北海道移住を失敗・後悔しないためには、まずは札幌移住から始める、特に地下鉄沿線でマンションを探すことをおすすめしていますが、春の暖かさ安定供給は、いつまで待てばよいのか?これは札幌でも、地下鉄沿線に住んでもどうにもなりません。
但し、札幌駅の北口に直結している「Dグラフォート札幌ステーションタワー」というマンションに住めば、外の空気を感じるのはほんの一周だけです。ここから地下鉄で2駅先のすすきの駅まで、地下街で繋がっていて、地下でほとんどの生活が営めます。
このマンションは、札幌市内としては賃貸も中古販売もかなりお高めな部類ですが、東京に比べれば全く比べ物にならないくらいの安さです。東京駅や新宿駅直結のマンションが賃貸20万円以内では無理ですよね?ここは、十分選べますよ。
その他にも、地下鉄の駅1分以内のマンションもけっこうありますので、探してみて下さい。
苗穂駅に直結するタワーマンションもまだ販売始まっていませんし、狸小路に今後できるタワーマンションはさきほどの札幌~すすきの間の地下街に直結になると思います。
何度か北海道旅行・札幌観光や出張で、札幌生活の現実を体験しておくことをおすすめしますが、3月に1度来てみて下さい。そして、マンションなども見てみてください。札幌のマンションが防寒性に優れている点などは、寒い時に来た方が分かりやすいですから。
3月の道の寒さと厄介さは、もう慣れるしかありません・・・
以上、札幌には春がなかなか来ない!全国が盛り上がる3月4月の札幌は最悪の季節!!についてでした。