夏の北海道・札幌と言えば、東京にいた頃は、毎年夏の旅行の最有力候補地でした。梅雨も無く暑苦しさも無く、リゾートゴルフも楽しめて、夜も大通公園やすすきのが賑わっていて退屈させない素晴らしいシーズンですよね。
今回は贅沢にも、その夏シーズンの中でもベストなのはいつか?を独自に調査し決定したいと思います。
ところで夏とはいつのことか?夏=暑い時季ということで、東京では6月~9月が夏のイメージでしたが、札幌の6月は夏らしい暑い日もありますが、まだまだ寒い日もあって、夏になったな~という感じはしません。
しかし、北海道外の読者が多いブログですから、6月~9月を対象にまとめていきます。
イベントでワクワクするのはいつ?(2018年の日程)
まずは、大通公園をはじめ札幌中心部の主要なイベントや花火大会について調べてみました。全て2018年の日程です。
6月
●6月6日(水曜日)~10日(日曜日)
YOSAKOIソーラン祭り
●6月14日(木曜日)~16日(土曜日)
北海道神宮例祭(札幌まつり)
●6月21日(木曜日)~24日(日曜日)
サッポロフラワーカーペット
●6月23日(土曜日)~7月1日(日曜日)
花フェスタ札幌
7月
●7月7日(土曜日)
北海道真駒内花火大会
●7月7日(土曜日)~8日(日曜日)
四番街まつり
●7月14日(土曜日)~22日(日曜日)
SAPPORO CITY JAZZ 夏
●7月20日(金曜日)~8月17日(金曜日)
さっぽろ夏まつり(ビアガーデンは15日まで)
●7月27日(金曜日)
道新・UHB花火大会(豊平川花火大会)
8月
●7月20日(金曜日)~8月17日(金曜日)
さっぽろ夏まつり(ビアガーデンは15日まで)
●8月2日(木曜日)~4日(土曜日)
すすきの祭り
●8月3日(金曜日)~4日(土曜日)
さっぽろ八月祭
●8月4日(土曜日)
ばんけいの森花火大会
●8月15日(水曜日)
灯籠流し(鴨々川護国神社付近)
●8月25日(土曜日)
ファイターズ花火大会
●8月26日(日曜日)
2018北海道マラソン
9月
●8月31日(金曜日)~9月2日(日曜日)
創成川公園サンキューフェスティバル
●9月7日(金曜日)~30日(日曜日)
さっぽろオータムフェスト
●9月8日(土曜日)
モエレ沼芸術花火
まとめてみると
➀大通公園では、YOSAKOIソーラン祭りに始まり、花フェスタ、ビアガーデン、オータムフェストと6月~9月の間、賑わいが途切れる時季はないですね。
②大通公園以外のイベントも、まんべんなくありますが、あえて言えば花火大会のある日は、他の日よりも一歩抜けた大きな日になりそうです。
街の混雑度はできれば低い方が良い
➀札幌への入込者数とホテル稼働率(2016年)
左から札幌への入込者総数/うち日帰りの入込者数/うち宿泊の入込者数/ホテルの稼働率となります。
宿泊入込者数とホテル稼働率は、月による差を見るにあたって若干の違いが出てきます。ホテル稼働率は人数ではなく、客室の埋まる率だからです。8月は家族旅行が増えるため、7月と同じ稼働率=室数は同じでも、1室に入る人数が多くなるため、宿泊者数が7月より多くなります。
月 | 入込総数 | 日帰り客 | 宿泊客 | 稼働率 |
4 月 | 1,098 | 704 | 395 | 60.2 |
5 月 | 1,278 | 782 | 495 | 73.1 |
6 月 | 1,282 | 751 | 530 | 78.0 |
7 月 | 1,670 | 1,034 | 636 | 84.3 |
8 月 | 1,789 | 1,122 | 667 | 84.3 |
9 月 | 1,691 | 1,091 | 600 | 81.8 |
10 月 | 919 | 495 | 424 | 69.3 |
11 月 | 779 | 418 | 361 | 61.5 |
12 月 | 679 | 320 | 358 | 64.4 |
1 月 | 802 | 405 | 398 | 64.3 |
2 月 | 780 | 382 | 398 | 73.8 |
3 月 | 1,113 | 649 | 464 | 62.3 |
年度計 | 13,880 | 8,155 | 5,725 | 71.6 |
②札幌の小学校と中学校の夏休み期間(2018年)
小学校 | 中学校 | |||
始業式 | 終業式 | 始業式 | 終業式 | |
1学期 | 4月6日 | 7月25日 | 4月6日 | 7月25日 |
2学期 | 8月20日 | 12月25日 | 8月27日 | 12月25日 |
3学期 | 1月21日 | 3月25日 | 1月15日 | 3月25日 |
札幌への入込者数を見ると6月:128.2万人、7月:167万人、8月:178.9万人、9月:169.1万人と、6月の混み度合いが低く、8月が高い、6月と9月はほぼ同じくらいですね。
学校の夏休み期間は、小学校が7月26日~8月19日、中学校が7月26日~8月26日と本州よりも短いです。また、小学校と中学校で1週間違います。それらの分は冬休みで相殺されます。
同じ8月でも学校の夏休みが終われば、札幌の各地の人出は減るはずですから、混み合うストレス度から言えば、同じ8月でも上中旬よりも下旬の方が良い頃と言えます。もちろん、札幌在住の小学生・中学生のいるご家庭は話が別になります。
最高気温・最低気温が適度な頃はいつ?
➀最高気温と最低気温の過去5年間平均(旬別)
日ごとの最高気温と最低気温を旬ごと・2013年~2017年の5年間の平均を割り出し一覧にしました。参考まで、東京の同数値も並べました。
札幌 | 東京 | |||
最高 | 最低 | 最高 | 最低 | |
6月上旬 | 21.0 | 12.5 | 26.0 | 18.1 |
6月中旬 | 21.3 | 14.1 | 26.8 | 19.7 |
6月下旬 | 22.6 | 14.5 | 26.7 | 20.3 |
7月上旬 | 25.4 | 17.2 | 28.9 | 22.0 |
7月中旬 | 27.0 | 18.7 | 31.7 | 23.9 |
7月下旬 | 27.2 | 19.8 | 31.4 | 24.3 |
8月上旬 | 28.1 | 20.8 | 33.1 | 25.3 |
8月中旬 | 26.8 | 20.0 | 31.6 | 24.8 |
8月下旬 | 25.7 | 18.0 | 29.7 | 23.2 |
9月上旬 | 24.7 | 17.1 | 28.6 | 22.0 |
9月中旬 | 22.3 | 14.5 | 27.2 | 20.7 |
9月下旬 | 21.6 | 12.5 | 26.2 | 19.2 |
②気温が不安定な時季はいつ頃?
各旬の過去5年間(2013年~2017年)の中で一番気温が高い日と一番低い日を探し、その差を計算しました。
6月上旬であれば、33.7度の日もあり12.0度であった日もあり、その差は21.7度にもあるということです。過去5年間を参考にすれば、今後同じ6月上旬であっても21.7度の違いが出る可能性がある=不安定な時季ということです。
最高日 | 最低日 | 差 | |
6月上旬 | 33.7 | 12 | 21.7 |
6月中旬 | 27.1 | 15.2 | 11.9 |
6月下旬 | 29.6 | 15.2 | 14.4 |
7月上旬 | 33.2 | 18.6 | 14.6 |
7月中旬 | 34.9 | 20.6 | 14.3 |
7月下旬 | 32.4 | 19.8 | 12.6 |
8月上旬 | 34.5 | 23.3 | 11.2 |
8月中旬 | 31.7 | 21.1 | 10.6 |
8月下旬 | 31.9 | 21.1 | 10.8 |
9月上旬 | 31.1 | 20.7 | 10.4 |
9月中旬 | 28.6 | 18.1 | 10.5 |
9月下旬 | 26.6 | 15.3 | 11.3 |
③1日の気温差が大きいのはいつ頃?
➀の平均最高気温と最低気温の差を出してみました。1日の最高気温と最低気温には7~9度の差があるということです。
1日の気温差 | ||
札幌 | 東京 | |
6月上旬 | 8.5 | 7.9 |
6月中旬 | 7.2 | 7.1 |
6月下旬 | 8.1 | 6.4 |
7月上旬 | 8.2 | 6.9 |
7月中旬 | 8.3 | 7.8 |
7月下旬 | 7.4 | 7.1 |
8月上旬 | 7.4 | 7.8 |
8月中旬 | 6.8 | 6.8 |
8月下旬 | 7.7 | 6.5 |
9月上旬 | 7.6 | 6.7 |
9月中旬 | 7.8 | 6.5 |
9月下旬 | 9.1 | 7.1 |
最高気温で見れば、25度前後が快適と言えるでしょうから、7月上旬・8月下旬・9月上旬が良さそうです。
最低気温では、夜の冷え込み=服装対策を踏まえると15度以上は欲しいので、7月上旬~9月上旬が良さそうです。
日々の気温差が小さい方が良いという観点で見ると、8月上旬~9月下旬が安定していて良さそうです。今年も6月は暑くなったり寒くなったり気温が安定しません。それも困りものですので、気温が一定的に安定している方が良いですね。
また、服装の面で見ると1日の気温差は小さい方が良いですが、これは各旬による差はあまりないので、気にする=考慮する必要はなさそうです。
天気の良い日が多いのはいつ?
日照率(日の出~日の入時間における日照時間の比率、単位:%)を見てみます。
札幌 | 東京 | |
6月上旬 | 40 | 41 |
6月中旬 | 35 | 33 |
6月下旬 | 41 | 23 |
7月上旬 | 44 | 33 |
7月中旬 | 48 | 43 |
7月下旬 | 39 | 40 |
8月上旬 | 49 | 47 |
8月中旬 | 33 | 36 |
8月下旬 | 42 | 28 |
9月上旬 | 43 | 29 |
9月中旬 | 39 | 33 |
9月下旬 | 51 | 39 |
日照率=晴れる確率から見ると、7月上旬・8月上旬・9月下旬が50%前後で良いのですが、6月中旬・8月中旬以外はそれほど大きな差はありません。
6月中旬は蝦夷梅雨と言って、梅雨のない北海道にも全国的な梅雨のレベルには及ばないしちょっとした雨の続く期間があります。
8月中旬は秋雨の影響でしょうか?梅雨のない北海道にも秋雨はあると気象庁の説明にはありますが、最近5年間のデータだけを見ると、東京が8月中旬以降30%台に落ちるのに対し、札幌は8月中旬以外はそれほど日照率がそれほど大きく下がる訳ではありません。
明確な理由は?ですが。5年間データ上は、6月中旬と8月中旬は晴れる確率が低くなるということだけは確かです。
イベント・混雑度・天候からシーズンベストを決定!
今までの各要素を整理してみます
➀イベント的要素
・大通公園はじめ札幌中心部での主要イベントは、6月~9月で大きな差はない
・大きな花火大会は、7月7日・7月27日・9月8日
②混雑度
・6月が「◎」、7月・9月は「・」、8月は「×(特に上中旬)」といった感じでしょうか
③気候
・平均最高気温・最低気温からは、7月上旬・8月下旬・9月上旬が良い
・気温の安定度からは、8月上旬~9月下旬が良い
・日照率からは、6月中旬・8月中旬は避けたい
夏シーズンベストを独自に決定!
2018年の日程に合わせてベストな日にちを決めると
1位は9月8日
理由は、最高気温が25度前後で快適で、モエレ沼公園の花火大会とさっぽろオータムフェストの両方が楽しめる日にちだからです。
あと2位以降は、好みの問題で決まるのではないかと思います。気候が不安定であっても、YOSAKOIソーラン祭りは見ていて楽しいですし、何といっても今年はミッキーのパレードもありましたので・・・でも、そのパレードのあった時間帯はけっこう寒かったんですよ。
まとめ
北海道は暖かくなっても急に寒くなることが多いですね。ただ、札幌の気温は北海道の中では上下動の上も下も大きい方ではないので少し安心です。旭川や帯広などの内陸部は暑さ寒さが両方とも厳しく、その他の道北や道東方面は夏も冬も気温が低めの地域が多いです。
北海道移住を失敗・後悔しないためには、まずは札幌移住から始め、特に地下鉄沿線でマンション探しをすることをおすすめしていますが、気温そのものだけでなく、思いがけずに寒くなった時でも、札幌の地下鉄移動なら寒さにさらされる時間が少なくて済みます。
旅行先として考えている時は6月や8月に注目がいきがちですが、9月・7月の方が過ごしやすく、札幌のメリットが感じられると思いますよ!
とは言いながら、ブログの書き込みの多くは、感覚的個人差があります。大切なのはご自身が実際に心地よさを感じられるかどうか?ですから、何度か北海道旅行・札幌観光や出張で、札幌生活の現実を体験しておくことをおすすめします。
以上、『札幌の夏シーズンの中でベストの頃はいつか?』札幌/北海道移住のまとめでした。
【出典・参考元】
札幌市ホームページ
www.city.sapporo.jp/
気象庁ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php