冬の北海道は、旅行で行くにしても引っ越して生活するにしても、その服装が気になりますよね。
よく、北海道に移住すると冬の服装代が多めにかかるという情報がありますが、実際にはどうなのか?
本州九州でもよく着られているユニクロだけで、北海道の寒さに通用するものなのか?
私の8年間移住経験からの答えを数値的にお伝えしますと、9割方はYES!で、1割はNO!です。
北海道の冬は、舐めてはいけませんが必要以上に恐れる必要もありません!
コーディネートの仕方さえ覚えてしまえば、9割方はユニクロだけでも大丈夫です!
今回は、なぜユニクロでも大丈夫なのか?
どうコーディネートすればよいのか?
ユニクロでYESの場合とNOの場合の違いは?
そんなところをまとめてみました。
冬の北海道で気温別ユニクロ服装法
気温マイナス2℃までならユニクロのダウンコートで大丈夫
首都圏や近畿圏の真冬である日の最高気温が8℃程度の日にも着ているユニクロのダウンコート類が、マイナス2℃の北海道でも通用します。
日中にマイナス気温なんて、首都圏や近畿圏ではほぼありえない気温帯ですから、同じユニクロ製品を着ていても大丈夫だなんて想像しにくいですね。
実は、北海道のマイナス2℃くらいは、東京の6~8℃くらいとさほど変わらいないくらいの体感(寒さ)なのです。
その理由詳細は後段でご説明しますが、雪による影響が大です。
と言ってもダウンなら何でもよいという訳でもありませんので、その辺りも後段でご説明します。
日の最高気温が0℃なら東京と同じユニクロ服装で大丈夫
前記の通りで、首都圏で着ていたユニクロのダウンコート類で、マイナス2℃くらいまでは大丈夫です。
ということは、日の最高気温が0℃くらいの日であれば、朝晩の通勤時間帯に着ていても問題ないということになります。
レディースであれば、ダウンロングコートだけでなくウルトラライトダウンフーデットコートでも大丈夫です。
メンズであれば、ダウンオーバーサイズコートやハイブリッドダウンオーバーサイズパーカでも大丈夫です。
※ウルトラライトダウンジャケットでは、真冬のアウターとしてはさすがに厳しいですね(ジャケットの人もいることはいますが・・・)
マイナス3℃~10℃だとユニクロのインナー強化を!
マイナス2℃程度までならユニクロ製ダウンコート類でも大丈夫とお伝えしましたが、マイナス3℃未満になってくると、インナーやトップスにも防寒対策が必要になってきます。
インナーにはヒートテック系が欲しくなり、ヒートテックタートルネックTだとより安心ですね。
トップスには厚めのフリース系が良いのですが、北海道の1つの特徴として屋内はとても暖かいという面がありますから、同じフリースでも、フリースフルジップジャケットのように屋内で簡単に前を開けて体温調整できるものの方がおすすめです。
マイナス10℃未満はユニクロよりもアウトドア系!
さすがにマイナス10℃未満になると、インナーからトップス・アウターまでガッチリ固めても、人にもよりますが、かなり寒さが堪えてきます。
そして、前段でも期した通り、外は寒くても中は暖かいという北海道の特性上、インナーやトップスでガッチリ固めすぎると、屋内に入ってからが大変です。
それらを考慮すると、アウターはユニクロダウンコートよりも、ノースフェースやアークテリクス・マムートなどアウトドア(山登り)系ブランドのダウンコートの方がおすすめです。
北海道でも暖かい方の札幌であれば、マイナス10℃未満の中を外出するような場面はかなり避けることができますが、旭川や釧路などでは避けられない機会も増えますので、住む場所・旅行先(行程表)などによってはアウトドア系が必要になります。
冬の北海道ユニクロ活用術
北海道の冬は雪のおかげでユニクロでも大丈夫
本当に真冬の北海道でユニクロ活用で大丈夫なのか?マイナス気温で?そこのところの整理からしていきます。
北海道の真冬は、寒くて大雪で大変だ~と思われがちで、北海道のマイナス2℃と首都圏の6~8℃程度は体感的寒さが同じくらいという話が、まずは信じがたいですよね。
しかし、実は雪があればあるほど、雪のおかげで気温数値ほどに寒さを感じずに済むのです。
雪の特性に
❶雪が保温性をもっている
❷雪が降る時、熱を放射する
❸厚い雲が熱を放射しない
等があるからなのです。
今回は、箇条書きだけにしましたが、もっと詳しくお知りになりたい方は『北海道の大雪の真冬は意外と寒くない!中でも札幌は気温高め』をご覧ください。
北海道の冬はユニクロのウルトラライトダウンが重宝する
マイナス10℃くらいまでならユニクロのダウンコートでも対応可能で、それ以下であればアウトドア系のダウンコートをおすすめしたりしていますが、ユニクロでもアウトドア系でも、中に着るトップスには注意が必要です。
先ほどもお伝えしましたが、北海道の屋内はとにかく暖かいのです。
札幌のショッピングモールや地下街などは暑いくらいです。
また、北海道の10月11月頃や3月4月頃は、日々の気温がジェットコースターのように激しく上下動します。
そんな気温差にうまく対応してくれるのが、ユニクロのウルトラライトダウンジャケットです。
例えば、外出時はTシャツ+ウルトラライトダウンジャケット+アウター、屋内に入ったらウルトラライトダウンジャケットを脱いでTシャツ+アウターになって、暑さを回避します。
または、ウルトラライトダウンジャケットをカバンやリュックに入れて外出し、予想以上に寒くなったらウルトラライトダウンジャケットを着こむという方法もあります。
いずれにしても、ウルトラライトダウンジャケットなら簡単に着たり脱いだり(バッグに収まる)できるので、北海道・特に地下街や屋内施設が発達している札幌での生活においては重宝します。
同じユニクロダウンでもフーディタイプが役に立つ
北海道の雪は、寒さを和らいでくれる一方、ツルツルの凍り道という危険な状況も生み出します。
そんなときに、同じユニクロのダウンコート類でも、フーディタイプ(フード付き・パーカータイプ)のものであれば、滑って転んだ時の頭部の保護に便利です。
ニット帽を被れば良いのですが、ニット帽は暑い屋内で邪魔になります(フーディならフードを頭から下げるだけ)。
また、ダウンコートのナイロン系のフードであれば、降った雪が頭に積もりにくいので便利です(ニット帽には雪が付きやすい)。
もちろん、首筋などの保温のためにも、フーディタイプの方が暖かいという面もありますね。
ツルツルの凍り道は、札幌生活・旅行中におけるハイリスクですが、もっと詳しく知りたい方は『札幌冬のツルツル凍り道で転倒とギックリの恐怖!!』もご覧ください。
北海道のどこ?冬のいつ?ならユニクロでYESかNOか?
札幌の冬ならユニクロだけでもほぼ大丈夫!
北海道の真冬にユニクロだけで大丈夫か?
9割方はYES!で、1割はNO!と冒頭でお伝えしましたが、札幌であれば、ほぼ10割YES!です。
外出するような時間帯でマイナス10℃を下回ることもほぼありませんし、雪が多めで風が弱めなため、北海道の中では寒さが弱い方の地域だからです。
内陸部や沿岸部は日によりユニクロだけでは厳しい!
1割のNO!については、北海道の中でも内陸部や沿岸部の寒さ厳しい地域の場合となります。
内陸部は、マイナス10℃どころかマイナス20℃も珍しくなく、とにかく冷え込みます。
沿岸部は、太平洋側のように日照率が高くポカポカの日・時間帯がある地域もありますが、基本的には風が強い地域なので、寒さ厳しい地域と言えます。
ユニクロ程度のダウンコートでは、インナーやトップスを強化しても、厳しい時間帯があります。
基本的には、アウトドア系のダウンコートやマウンテンパーカー+ダウン(イン用)をおすすめします。
北海道各地の真冬(12月~2月)の気温
気温帯によってユニクロのコーディネート又はユニクロ不可の場合が変わってきますので、簡単に北海道の代表的な4都市の気温について、まとめてみました。
※気温データは、気象庁のデータを参照しています。
札幌の最高・最低・真冬日の日数(12月~2月)
まずは、一番需要の高い札幌市について、最高気温・最低気温・最高気温が0℃未満の日=真冬日について一覧にしました。
札幌 | 平均(℃) | 真冬日(日) | |
最高気温 | 最低気温 | ||
2017年 | 0.7 | -5.5 | 44 |
2018年 | -0.1 | -6 | 48 |
2019年 | 0.5 | -5.2 | 42 |
2020年 | 1.3 | -4.9 | 35 |
2021年 | 0.5 | -6 | 43 |
12月~2月の約90日のうち真冬日(最高気温が0℃未満の日)が35~48日と、ほぼ半数程度ですね。
また、最低気温の平均がマイナス4.9~6.0℃ですから、10℃未満になる日はそれほど多くないということが分かります。
よって、札幌では真冬の半分の日は、普通にユニクロダウンを着れば良く、インナーやトップスをガッチリ着込まなくても大丈夫です。
残りの半分の日は時間帯によってガッチリ着込めばユニクロダウンで問題なしの日ということになります。
次に、札幌・釧路・旭川・函館の4都市を最高気温・最低気温・真冬日の日数ごとに比較してみます。
まずは一覧表の数字を見てみてください。最後にどう読み取ればよいか?理解すればよいか?を解説します。
札幌・釧路・旭川・函館の比較
日最高気温の平均(℃)
(℃) | 札幌 | 釧路 | 旭川 | 函館 |
2017年 | 0.7 | 0.3 | -1.9 | 2.6 |
2018年 | -0.1 | 0.7 | -2.4 | 0.9 |
2019年 | 0.5 | 0.7 | -1.9 | 1.8 |
2020年 | 1.3 | 1.1 | -1.5 | 3.0 |
2021年 | 0.5 | 0.5 | -2.3 | 1.3 |
日最低気温の平均(℃)
(℃) | 札幌 | 釧路 | 旭川 | 函館 |
2017年 | -5.5 | -9.2 | -10.2 | -4.7 |
2018年 | -6 | -8.3 | -10.2 | -5.8 |
2019年 | -5.2 | -9.3 | -9.4 | -5.2 |
2020年 | -4.9 | -8.2 | -10.2 | -4 |
2021年 | -6 | -9.7 | -10 | -6 |
真冬日=日最高気温0℃未満日数(日)
(日) | 札幌 | 釧路 | 旭川 | 函館 |
2017年 | 44 | 43 | 68 | 17 |
2018年 | 48 | 32 | 75 | 38 |
2019年 | 42 | 34 | 65 | 26 |
2020年 | 35 | 36 | 64 | 19 |
2021年 | 43 | 46 | 61 | 38 |
函館・釧路・旭川でのユニクロ適応力
・函館は、真冬日の日数・最高気温ともに札幌よりも暖かめであることが分かりますが、最低気温は札幌とほぼ同じくらいです。
よって、函館でのユニクロ適応力は、日中は札幌よりも油断した利用方でも大丈夫ですが、朝晩は札幌と同程度に寒さ対策が必要ということになります。
・釧路は、真冬日の日数・最高気温ともに札幌と同程度ですが、最低気温が3~4℃低くマイナス9℃前後です。
日中は札幌と同程度と考えても良いのですが、朝晩の冷え込みは厳しい日が多いですから、できればユニクロよりもアウトドア系を基本に考えた方が良さそうです。
・旭川は、全てにおいて札幌よりも寒さ厳しいことが分かります。
最低気温が10℃未満となる日が半分程度はありそうですから、ユニクロよりもアウトドア系がおすすめです。
まとめ/冬の北海道の服装はユニクロもおすすめ!
札幌へ移住して8年を過ぎた私の実感でも、札幌であればユニクロダウンコート程度で十分に生活が可能です。
ただやはり、最高気温がマイナス4~5℃以下の日は寒さ厳しく感じており、そんな日に天気予報を見ずに出かけると寒さに震える後悔をします。
ユニクロが北海道の真冬でも十分に通用するかどうか?どうコーディネートすれば良いのか?は、札幌が1つの基準になりそうです。
札幌より寒い地域では、ユニクロだけでは厳しくアウトドア系アウターも必要で、特に内陸部や風の強い沿岸部では、よりその需要が高そうです。
では、具体的にどの地域が札幌より寒いのか?
下に、北海道内20都市の気候(気温・風速・降雪量・日照時間など)をまとめた記事をご紹介しますので、ご自分が必要な時期の記事をご覧ください。
と言いながら、1月~7月までしか記事を作していませんので、12月についてはごめんなさい、2月下旬あたりの記事を代案としてご参照ください。
1月上旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!
1月中旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!
1月下旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!
2月上旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!
2月中旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!
2月下旬の北海道20地域を気温・雪・日照・風などで完全比較!
以上、北海道の冬の服装をユニクロだけで過ごすには?でした。