札幌移住者から見た今週の札幌【7月22日~7月28日/2018年】

こんにちは。
地方への移住・北海道への移住で、少しでも失敗・後悔なく、心地よさを感じる計画を立てるためには、札幌移住がおすすめかな!?とブログにまとめている、えびさかです。

今週は、自然の問題やインフラに関連する話題が多い1週間でしたが、札幌移住者から見た関心の高い話題に絞り、札幌に住んでいない方にも分かり易くまとめてみました。

あくまでも、札幌移住者の目線からの要約ですので、北海道民の方には適していないかもしれませんので、あしからず。

《1》30度超えの暑い夏が続出

今週は、北海道内の各地で、30度を超える真夏日となった地域が続出しました。

特に、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、27日(金)はオホーツク海側や上川地方を中心に各地で気温が上がり、広い範囲で30度超えの真夏日となりました。

27日(金)の最高気温は、上富良野町で34.3度、富良野市で33.8度、置戸町境野で33.7度、旭川市で32.3度、札幌市で31.9度まで上昇しました。

気象台のデータでは、北海道内173カ所の観測地のうち43カ所で今年一番の高気温となり、そのうち下川町・南富良野町幾寅・幌加内町は、7月としては統計史上で最も高い気温となりました。

札幌ほか、各地の気温データは次の項目《2》でご紹介します。

涼しい北海道も、30度は超えることがあります。札幌では、年に8日平均くらいです。涼しいという思い込みでいると、危険な目に合う場合もあります。

例えば、緑の多い観光地である大通公園にも、アスファルトの部分はあって、27日午後2時の札幌市の気温30.9度に対し、大通公園のアスファルトの温度は手元の気温計で約10度も高い41度であったそうです(NHKの報道より)。

環境省によると、子どもは背が低いので、地面からの照り返しの影響を受け易く、体温調節機能が発達していないため、大人に比べて熱中症への注意がより一層必要とのことです。

大通公園で写真撮影に夢中になっている親子をよく見かけますが、このような日は十分に注意が必要ですね。間違っても、親がビアガーデンで酔いつぶれて子供の管理を怠るなんてことの無いように気を付けましょう。

《2》日本一涼しい街・釧路は、7年連続で長期滞在者北海道内1位

テレビ朝日の夜のニュース番組で、釧路を生中継しながら「釧路は日本一涼しい街」として紹介していました。

また、NHKニュースでは、夏場に釧路市を訪れた長期滞在者は、昨年度で1,400人あまりと過去最多で、7年連続で北海道内で人数1位となったと報じていました。

釧路市によると、昨年度に釧路市を訪れた長期滞在者は1,419人で、前年度比108人増だそうです。2番目に多かった十勝の上士幌町156人、3番目の上川の東川町144人を大きく引き離して断トツ1位でした。

こそで、釧路市がどれだけ涼しいのか?を含めて、今週の北海道内各地の日々の最高気温を、気象庁データ出典にて、ご紹介します。

22日23日24日25日26日27日
稚内1820.120.524.524.724.5
旭川26.225.627.331.232.132.3
網走20.216.315.319.93127.7
北見21.722.823.328.629.632.7
羽幌2120.421.824.431.526.9
岩見沢24.726.928.128.127.930.4
小樽2222.723.427.428.629.3
札幌23.925.425.729.730.431.9
浦河22.719.921.621.422.522.6
帯広30.526.529.125.723.228.3
釧路24.423.522.521.319.821.6
根室19.217.816.219.619.623.2
苫小牧25.724.523.220.322.523.5
室蘭27.522.122.222.923.625
江差23.924.124.626.631.330.6
函館27.922.725.726.728.529.9

週前半の22日(日)~24日(火)は帯広が暑く、後半の25日(水)~27日(金)は旭川・北見・岩見沢・札幌・江差・函館などが暑い日々となりました。

日本一涼しい街・釧路より根室の方が涼しいですね。

やはり内陸部が暑く、太平洋側の苫小牧と室蘭は安定した気温です。いくら暑いのが嫌いでも、20度前後ではちょっと肌寒く感じます。夏涼しく、冬は暖かい方の部類の太平洋側は、気候に関しては北海道で一番におすすめです。

《3》クマ目撃情報の多発で、札幌で緊急対策会議開催(7月25日)

今年の4月以降7月までに、クマのふんなどの痕跡情報と目撃情報を合わせて94件も発生していて、昨年同時期比1.7倍に大幅増で、住宅地周辺や電気柵がない果樹園に多く出没したり、生ゴミが荒らされた形跡などがあったとのことです。

会議には、札幌市の他に、北海道警察や専門家など20人以上が集まり、今後の対応について、状況によってはクマの駆除を検討する他、住民への注意呼びかけや警察によるパトロール、クマを寄せつけないようゴミの管理徹底などが確認されたそうです。

しかし、2011年に円山公園付近で出没情報があって大騒ぎになったときもそうでしたが、専門家の中には、冬眠中のクマを駆除する制度が30年くらい前に廃止された影響が今になって出てきていると指摘しています。

その30年前頃は、恐らく札幌付近の山では、クマが絶滅に近い状態であったとも言われています。それが、駆除を止めたことで、少しずつ増え始めたので、今年だけの異常事態ではなく、今後も続く現象だと警告しています。

2011年の円山公園付近だけでなく、過去にはゴルフ場や滝野すずらん公園など、クマが発生しない札幌住民や観光旅行者にも、クマと遭遇する可能性はありますので、注意しましょう。

そのゴルフ場も公園も、南区の山間の場所です。同じゴルフ・観光をするにも、そちら方面に行く際は注意しましょう。真駒内公園の近くでも目撃情報はありましたので、念のため。

《4》どうなるJR北海道?国がJRに財政支援と監督命令

まず、JR北海道が、グループ全体の経常損益が2期連続で100億円超の赤字経営であることを理由に、国や道などに支援を求めていました。

それに対して国は、来年度と再来年度の2年間、合せて400億円程度の財政的な支援に応じると正式に発表しましたが、その後、JR会社法にもとづく「監督命令」も出しました。

「監督命令」というものは、鉄道事業が健全に行われていないと国が判断したときに出すもので、JR北海道がこれを受けるのは、4年前のレール検査データ改ざんが発覚したときに続いて、2度目です。

今回の命令では、北海道新幹線が札幌に延伸する次の年度である2031年度に経営の自立を目指すとした上で、JRタワーなどの商業施設やホテル・マンション事業など、鉄道以外の分野で収益を拡大することや、快速エアポートの増強など新千歳空港へのアクセスで競争力を高めることや、観光列車を充実させることなどを求めています。

また国は、今回の支援はJR北海道が単独では維持困難な路線を持続的に運営しながら経営を継続するために必要な規模となるよう検討したものだと言っていますが、その8区間は、年間赤字幅が全体で100億円を超える規模なので、理解に苦しむ内容であった。

そして、今回の国の対応について、北海道庁も北海道内の各市町村も、どうも整然としていないようで、1枚岩になれないでいるようです。

何か安倍政権の人気回復策なのではないかと勘繰ってしまいますが、いずれにしても、北海道の大きなインフラがフラフラしている感じです。北海道新幹線の札幌駅ホームの設置場所を決める際もそうでしたが、どうも不安を感じざるを得ません。

JR線について詳しくは、『札幌でのJRは今一な公共交通』をご覧ください。

《5》新幹線札幌駅のどんでん返しで、札幌の街づくり計画が修正された

新幹線札幌駅のホーム位置が「大東案」に決まったことを受けて、札幌市が27日に、創成川より東側の地域を重視した新たな札幌駅周辺のまちづくり計画を、市議会で公表したとのことです。

この「大東案」というのは、前項でも記したホーム設置場所の件ですが、元々JR北海道が主張していた案を、札幌市の反対などで消えていたもので、長いこと意見がまとまらない中、JRが9回裏の大逆転劇で、決まってしまったホームの場所です。

よって、札幌市が何年も前から進めていて、昨年までに取りまとめる予定であったまちづくり計画が、今、札幌市としては修正して公表したという展開です。

以前から出ていたことではありますが、その柱に札幌総合卸センターがある北6東3周辺地区が重点的な再開発エリアとなっています。

創成川の東側とは、ここ最近「創成川イースト」と呼ばれる創成川の東側、簡単に言うと札幌駅の東側で、サッポロファクトリーなどがある方ですが、今回出ている北6東3周辺とは、そのエリアから在来線を挟んだ北側になります。

そのサッポロファクトリーのすぐ隣ブロックでも再開発工事が進んでいますし、その更に東へ10分ほど先の位置に、JR苗穂駅が移転開業します。そして、その新苗穂駅の周辺も大きな再開発計画が進んでいます。

今まで、札幌市では、札幌駅の西側が良いとされていて、地下鉄の駅で言うと、円山公園・西18丁目・西11丁目の方が人気のエリアでしたが、ここ十数年も創成川イーストエリアの発達もありましたが、これからは、札幌駅の東側が人気エリアに変わっていきそうです。

移住する際の住宅・マンション選びの参考にしてみて下さい。

《6》JR北海道の混雑ピークは8月11日

JR北海道が、お盆期間の列車指定席の予約状況を発表し、北海道新幹線のピークは、新函館北斗に到着する列車が8月11日、新函館北斗を出発する列車は15日がピークだそうです。

また、在来線では、札幌を出発・到着する列車ともに、予約のピークは8月11日だそうです。札幌住民としては、こちらの方が重要ですが、お盆前の土曜日なので、この日に移動するのは避けた方が良さそうですね。

恐らく、有料道路も同じ8月11日と12日が混雑ピークになりそうです。GWの時も5月3日と4日は5km以上の渋滞予報が出ていました。首都圏在住経験者の方にとっては、かわいいものでしょうけどね。

《7》札幌の国道に自転車通行空間が登場

国道で車の多い石山通の路肩に、青い色の矢羽印が付けられ、自転車の通り道であることを示す試みが始まったそうです。石山通の大通西11丁目から南3条西11丁目までの約500メートルの路肩が対象で、表方向とも自動車と同じ方向に向け2m幅自転車通行空間となりました。

本来、道路交通法において、自転車は原則的に車道の左側を走ると定められているのですが、実際には人通りの多い歩道を逆走したりする危険な走行が問題になっていて、このような措置で、自転車は路肩を走るよう促すのだそうです。

札幌の歩道はけっこう広めでゆったりしているのですが、この広めが逆に自転車の暴走を促しているのかもしれません。自転車事故もよくニュースになっています

そもそも自動車もスピード出し過ぎが多い北海道です。道が広いと、ついついスピードを出し過ぎてしまうのは、自動車も自転車も一緒なのでしょうか?性格的には、男性はゆっくり運転、女性は猪突猛進タイプが多いかもしれません。余談でした。

《8》札幌の観光地を巡回するバスを試験運行

札幌市が、地下鉄などを乗り継がなくても観光地を巡ることができることを目指した巡回バスの試験運行を26日から開始しました。

札幌市中心部のホテルを出発して、「モエレ沼公園」や「サッポロさとらんど」などの3つの観光地を回るルートで、1日5回運行します。料金は大人900円で、1日フリーパスとなっています。

確かに、札幌中心部からモエレ沼公園に行くのには、地下鉄とバスを乗り継ぐ必要があり、ちょっとマイナーな駅でもあるので、分かり難いですね。

但し、7月17日~8月17日であれば、期間限定で、モエレ沼公園・バス停(東口・西口よりも公園中心部に近い所)まで直通バスが運行されます。大通駅から徒歩5~6分の大通バスセンターから出ています(モエレ沼公園まで約バス33分)が、ホテルから出ているのは良いですかね。ちょっと疑問的な取組みです

《9》コンサドーレ札幌が男子カーリングチームを立ち上げた

サッカーJ1の北海道コンサドーレ札幌の関連法人である「コンサドーレ北海道スポーツクラブ」が男子カーリングチームを立ち上げました。

8月に札幌市で初めての試合に臨むとのことですが、8月2日~5日開催の「どうぎんカーリングクラシック」のことだと思われます。このカーリング大会は、オリンピック銅メダルチームであるロコソラーレや韓国の銀メダルチームも昨年は出場していましたが、今年は欠場のようで残念です。

カーリングについて詳しくは、『札幌でカーリング』をご覧ください。

《10》大きなイベント

大きなイベントは、大通公園で7月20日から「さっぽろ大通ビアガーデン」が始まっていますし、昨日の金曜日には、豊平川の花火大会がありました。

札幌では、5月~9月にイベントやお祭りが集中していて、毎日どこかで何かがやっている感じです。

花火大会について詳しくは『札幌の花火大会5選』をご覧ください。

以上、札幌移住者から見た今週の札幌<7月23日~7月28日(2018年)>でした。

★北海道移住を検討中の方にオススメ記事↓
『札幌/北海道への移住メリット10・デメリット20』
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