札幌市営地下鉄東豊線の「美園」駅周辺は、札幌の中心地である大通駅まで8分、さっぽろ駅までも10分と、交通の利便性は良いエリアのように感じますが、札幌市営地下鉄線の中では普通・平均的な距離感となります。
買い物の利便性は、駅の付近にはコンビニエンスストア以外にはコープが1店舗あるだけなので、自動車での買い物が前提である方にだけおすすめできるエリアとなります。
そんな美園駅周辺について、買い物や交通の利便性を中心に、マンション探しを始めるのにどのように適したエリアであるか?簡便に理解できるよう、生活に必要な詳細情報を収集してみました。
買い物や交通の利便性に対する優位性をどこに感じるかは人それぞれで異なりますので、例えば日常の買い物であれば、スーパーマーケットだけでなく、コンビニエンスストアやドラッグストア・100円ショップなどの情報も集めています。
交通の利便性
札幌中心部・終点駅までの地下鉄所要時間
大通駅まで8分、さっぽろ駅まで10分、栄町駅まで21分、福住駅まで4分です。
札幌中心部からのタクシー料金
大通駅から美園駅まで両駅間の距離で1,630円前後です。
(道路状況や走行経路等で多くかかる場合もあります)
新千歳空港までの交通アクセス
地下鉄(さっぽろ駅)からJR線(札幌駅から快速エアポート・15分間隔)に乗り継ぎの場合「10分+乗換+37分=47分+乗換時間」、直行バスの場合「60分(所定時間)」となります。
他路線の複線利用可能駅(徒歩30分以内)
❶白石駅まで18分(1.4 km)
❷平岸駅まで18 分(1.5 km)
❸南平岸駅まで22 分(1.8 km)
❹中の島駅まで27 分(2.2 km)
❺東札幌駅まで30 分(2.3 km)
買い物の利便性
買い物の利便性を計るために、各駅にある買い物店舗を店舗名と駅からの距離について、以下の通り抽出してみました。
➀どの店舗をどの範囲まで抽出するのか?について、こんな店舗が近くにあったら便利ではないか!という業態に絞り、またその業態店舗の利用方に応じて駅からの範囲(距離・分数)について設定を変えてみました。
②店舗までの距離を駅からの直線距離で表記している場合は、徒歩の目安分数は通る経路や歩く速度によって変わりますが、大よその目安としては次の通りで見て下さい。
直線距離800m・・・徒歩約10~15分
直線距離560m・・・徒歩約7~10分
直線距離400m・・・徒歩約5~7分
直線距離280m・・・徒歩約4~5分
③店舗のデータは2018年8月時点です。その後の出退店により多少の変化はありますので、その時点での正確性についてはご注意ください。
スーパー・コンビニなど日常の買い物店舗
❶スーパーマーケット/駅から直線距離800m以内
170m コープさっぽろ美園店
760m ラルズストア平岸店
770m まいばすけっと月寒中央通4丁目店
❷コンビニエンスストア/駅から直線距離280m以内
セイコーマート2店舗、セブンイレブン1店舗、ローソン1店舗
このエリアにファミリーマートはありません。
❸ドラッグスストア/駅から直線距離560m以内
530m サツドラ豊平美園店
❹100円ショップ/駅から直線距離560m以内
該当する店舗はありません
家電・衣料品など非日常的な買い物店舗
❶ファッション・スポーツ系店舗/駅から直線距離400m以内</strong
該当する店舗はありません
❷メガネ・コンタクト系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸家電量販店・PC系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹ホームセンター系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❺家具・大型雑貨系店舗/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
ファミレス・ファストフード・カフェ店舗
❶ファミリーレストラン系店舗/駅から直線距離800m以内
730m ヴィクトリアステーション月寒店
760m ココス平岸店
❷ファストフード系店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系カフェ店舗/駅から直線距離400m以内
該当する店舗はありません
ATM・スポーツジムなど生活に必要な施設
❶銀行・ATM店舗/駅から直線距離280m以内
140m 美園郵便局(北海道)
180m 北洋銀行コープさっぽろ美園店ATMコーナー
❷スポーツジム店舗/駅から徒歩15分以内
該当する店舗はありません
❸チェーン系書店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
❹レンタルビデオ店/駅から直線距離800m以内
該当する店舗はありません
駅の発展性
美園駅の利用者数(2016年・1日平均乗車人員)は5,030 でした。
過去10年間の利用者数の推移は2006年の3,952人から2011年には4,144人と、前半5年間の伸率は104.9%、後半の5年間で121.4%、10年間トータルでは127.3%でした。
地下鉄3路線全駅の平均は107.8%で、南北線16駅の平均は98.5%、東西線18駅の平均が113.1%、東豊線14駅は116.6%でした。
札幌市営地下鉄の全49駅(さっぽろ2路線・大通3路線を各1駅ずつとして)のうち利用者数(乗車人員)では45位で、10年間の伸率では5位となります。
元々の利用者数が少ないこともあってか、2016年まで10年間の利用者数の増加率は127.3%と、札幌市営地下鉄線の全駅の中で3番目に伸びた駅となります。
美園駅での住居(マンション・アパート)探しのまとめ
美園駅の周辺は、東豊線の豊水すすきの駅~福住駅間が1994年に開通した際に新設された駅ですが、東豊線全体に人気が薄めであるからでしょうか? 買い物の店舗数が不足しがちなエリアとなります。
(札幌で最後に開通したのは、1999年に再延長した東西線の琴似~宮の沢間)
今後も、札幌市の政策が人口減少を想定したコンパクトシティ化を目指しているため、札幌駅周辺や新札幌駅周辺などの限られたエリアしか発展する見込みがないと想定できるため、美園駅周辺が発展する見込みは低そうです。
ただ、札幌駅~大通~すすきの間の地下街が、今後は東豊線沿いにも拡張する計画があるため、東豊線全体への注目が上がる可能性はあります。
また、札幌市の最近のマンション市況が、中央区の高騰により、札幌市の中心部より郊外へと注目が移っているので、その中で美園駅周辺にも注目が届けば、もう少し買い物などの利便性が向上するかもしれません。
とは言っても、かなり可能性は低そうですから、自動車での移動が中心で、街の喧騒を避け静かな環境、それでいて都心部にも地下鉄で近い距離、そんな希望のある方にはおすすめが可能です。
最後に、どの駅がマンション探しに適しているのか?今回の記事でご紹介した交通・買い物の利便性を中心に、札幌市営地下鉄線の46駅をランキング化した記事をご紹介します↓
今までに北海道移住に関する100以上の記事を書いてきました。気候・買い物・交通・スポーツ・メリット・デメリットなど様々な角度から、できる限り個人的主観のみでなく、データや他記事の意見も踏まえ、多くの方にできる限り正確にお伝えできるよ[…]