心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

JR北海道は遅延運休が多いのに運賃も大幅値上げを予定!

札幌に移住して、東京で生活していたときよりも、はるかにJRを利用しなくなりました。駅の数が少ないこともありますが、遅延や運休も多く、札幌では地下鉄線の方が圧倒的に信用と利便性があるからです。

ただ、札幌では地下鉄・バスに次いで3番目(乗車人員ベース)の公共交通機関であるJR線ですが、最近の数年間は乗車人員が大きく伸びています。

公共交通の主軸であるはずのJR線ですが、なぜJR北海道は利用者数が少なく、遅延・運休・赤字などの課題が山積したままなのか?不安は多いですね。

それなのにどうして、ここ数年は乗車人員が増えているのか?明るい兆しがあるのか?疑問です。

そこで、札幌へ移住転勤など引っ越して来られる方に、数々の疑問を含め、JR線に関する知っておいた方が良い知識を調べまとめてみました。

基本的要素(路線・時間・本数・駅別)

路線

札幌駅を中心に①新札幌・新千歳空港方面、②手稲・小樽方面、③江別・岩見沢方面・④あいの里公園・石狩当別方面の4方向に路線があります。

・・・・・・・石狩当別・・・岩見沢
・・・・・・・・・・・・・
小樽―手稲―桑園―札幌―苗穂―白石―新札幌―千歳

列車本数(1時間あたり、時間帯により異なる)

新千歳空港方面・・約4~8本程度
小樽方面・・・・・・・・約5~9本程度
岩見沢方面・・・・・・約3~6本程度
石狩当別方面・・・・約2~4本程度

始発・終電(札幌駅発・特急を除く・平日)

千歳方面・・・・・・6:02(始発)~23:59(終電)
江別方面・・・・・・6:00(始発)~23:59(終電)
手稲方面・・・・・・6:08(始発)~23:59(終電)
あいの里方面・・・6:21(始発)~23:59(終電)

※2019年6月現在の時刻ですが、毎年あまり変更はありません。

所要時間

小樽~札幌・・・32分~46分(快速~普通)
手稲~札幌・・・10分~18分(快速~普通)
石狩当別~札幌・・・37分~44分(普通のみ)
新札幌~札幌・・・9分~17分(快速~普通)
新千歳空港~札幌・・・37分~57分(快速~普通)
岩見沢~札幌・・・44分~50分(区間快速~普通)

利用者数上位10駅

⑧ 札幌 ②手稲 ③新札幌 ④琴似 ⑤桑園 ⑥白石 ⑦星置 ⑧稲積公園 ⑨発寒 ⑩苗穂

地下鉄と近隣の駅

札幌(隣接)・新札幌(隣接)・琴似(地下鉄琴似駅まで徒歩約10分)

地下鉄線とJR線は乗り入れをしていないため、全ての駅で、乗り換える必要もあり、また乗り継ぎ割引などもありません。地下鉄とバス及び地下鉄と市電には乗り継ぎ割引があるので、JR線は地下鉄よりお得感がありません。

詳しくは→札幌の地下鉄・市電・バスの乗り継ぎ方&乗り継ぎ割引料金など分かりやすくご紹介!

JR北海道の料金(運賃)は高い&2019年10月に値上げ!

JR北海道の運賃は、JR東日本・東海・西日本など本州JRに比べると、かなり運賃が高いのです。

2018年時点でのJR各社運賃比較については↓記事を参照してください。
札幌の交通料金(運賃)は高いは本当か?徹底検証!!

しかし、更に2019年10月の消費税増税のタイミングで、更に一気に値上げをします。

理由は赤字解消のためということですが、区間によっては3割以上の値上げとなります。

短距離区間で値上げが大きく、長距離になるほど値上げ率が低くなっていくようですので、距離の短い区間を例に値上げ方を一部ご紹介します。

1-3kmの全線:170円→200円(17.6%値上げ)
4-6kmの全線:210円→250円(19.0%値上げ)
7-10kmの幹線:220円→290円(31.8%値上げ)
同距離の地方線:230円→300円(30.4%値上げ)
11-15km全線:260円→340円(30.8%値上げ)

普通なら許容範囲を超えた値上げ方ですが、大赤字のJR北海道なのでやむを得ないといった感じです。

JR北海道の特色

トイレ設置

毎日運行の全ての列車にトイレが設置されています。

冷房付

地下鉄にはありませんが、JR車両には冷房が付いています。

遅延・運休

車両故障や雪の影響などで、遅延や運休が他JR5社平均の約2倍(2006年度~2011年度、JR起因の運休・遅延)あります。新千歳空港へ行く快速エアポートでも、ときどき発生します。

札幌でも全路線が赤字

JR北海道は、政策的な補填が無ければ毎年赤字になってしまいます。一極集中化している札幌近郊を含め、全路線において赤字です。しかも、2018年度まで5年連続です。

JR札幌駅

札幌の商業中心地は、以前は地下鉄大通駅の周辺でしたが、最近ではJR札幌駅周辺が、札幌の一番手エリアとなりました。

JRタワーに4つのショッピングセンターと、大丸札幌店・JRタワーホテル日航札幌などが駅に直結していて、JR札幌駅に大きな賑わいをもたらしています。

ちなみに、JRの駅は「札幌」、地下鉄の駅は「さっぽろ」とJRは漢字、地下鉄はひらがなです。

地下鉄とJRを乗車人員で比較

札幌市内の全駅合計乗車人員(2015年・1日平均)は、地下鉄:602,738人 vs JR:214,723人 と3倍ほどの差があります。

しかし、10年間(2015年の2005年比)の増加率を見ると、
地下鉄:105.8% vs JR:114.9%
と増加伸び率はJRが上回っています。

同様に、近隣駅の乗車人員で比較してみると、
地下鉄さっぽろ駅:85,299人vsJR札幌駅:95,288人
地下鉄新さっぽろ駅:19,966人vsJR新札幌駅:14,120人
地下鉄琴似駅:13,470人vsJR琴似駅:11,518人

と、大きな差は無いように思えます。

地下鉄系SAPICA vs JR系Kitaca

現在は共通化された部分がある交通系ICカード、SAPICA(サピカ)とKitaca(キタカ)について、その違いを簡単に整理してみました。

・SAPICA・・・地下鉄・市電・バス+特定店舗で利用でき、地下鉄・市電・バス利用運賃の10%がポイント化されます。

・Kitara・・・JR北海道のICが使える55駅+特定店舗に加え、相互利用可能として、SAPICAエリア・東京・東海地方・関西・九州などでも利用が可能です。

札幌周辺のみでの利用で特典重視ならSAPICA、交通での広範囲利用を重視ならKitaraですが、両方を使い分けるのも有りです。但し、両方のカードを同じ定期入れなどに入れたまま、地下鉄・市電・バスのICカード読取機に通すと、エラーが発生するので要注意です。

JR北海道はとても苦しい会社

政策的補填が無ければ毎年赤字の会社ですが、その理由は、札幌一極集中化により長距離列車の利用が少ないこと、人口希薄地帯が多い、豪雪・寒冷地域独特の膨大な維持管理費などが大きなところです。

2016年11月当時に営業していた2,500kmほどのうち、約半分の1,236kmは、JR北海道だけでは維持することが難しいと発表されていました。2016年度に廃止の留萌本線留萌~増毛間の大半の駅は、1日平均乗車人員が10人未満だったそうです。

それ以外にも、脱線火災などの事故多発、検査未実施、違法残業、運転士の居眠り・覚醒剤使用など、問題は多数あります。

まとめ:札幌移住はJR線沿線を避けた方が無難

最近は、首都圏でも鉄道に関する事故事件ニュースが多いので、JR北海道だけが最悪という訳でもないとは思います。

しかし、JR北海道の赤字・廃線・遅延運休の多さなどに対する不安要素は、北海道という環境だけが起こしているものではなく、JR北海道の組織自体の問題に起因している部分も多いので、経営改善を何とかしてほしいものです。

基本的には、北海道移住で失敗や後悔を少しでもしたくない方は、マンション探しはJR線沿線より地下鉄・市電沿線を選んだ方が無難です。

それでも、JR苗穂駅や新札幌駅周辺での再開発事業や、日本ハムファイターズの新球場(ボールパーク構想)が北広島に決まるなど明るい話題もありますので、札幌が住みやすい街として存続するために、JR北海道にも頑張ってほしいものです。

以上、JR北海道は遅延運休が多く廃線赤字問題など課題が多いけど大丈夫?でした。

 

※他交通アクセスにも関心のある方はコチラから→ 『地下鉄(札幌)のまとめ』 『バス(札幌市内)のまとめ』 『市電(札幌の路面電車)のまとめ』 『空港アクセスと国内航空便のまとめ』

【参考・参照元】
●札幌市公式ホームページ – City of Sapporo  https://www.city.sapporo.jp/
●市営交通/札幌市交通局
https://www.city.sapporo.jp/st/
●JR北海道- Hokkaido Railway Company
https://www.jrhokkaido.co.jp/