札幌市営地下鉄線の乗り方から料金・特色などの総まとめ

札幌に移住してみて、札幌で一番人気の公共交通機関が地下鉄であると、当初想像していた以上に実感しています。

東京では、山手線をはじめJR線の利用が中心で、プラスで地下鉄や私鉄があるイメージでしたが、札幌市内では、断然に利用者数も利便性も地下鉄が圧倒的に優位です。

そこで、札幌市営地下鉄について、その乗り方・利用方に関わる基本的な要素から、本州の地下鉄とは違う札幌市営地下鉄独自の特色について、調べまとめてみました。

これから移住(永住)先を決める方や、転勤・引越しで札幌マンション探しをされる方の参考になればと思います(観光旅行や出張で一時的に札幌へお越しになられる方にも有益です)。

札幌市営地下鉄の乗り方&基本情報

札幌市営地下鉄線の乗り方

まず、札幌市営地下鉄線の乗り方・利用方法についてですが、首都圏や関西など日本全国の地下鉄線と全く同じです。

料金の支払い方も、現金でのきっぷの買い方も、ICカードでの改札の通り方も全く同じです。

車内に網棚が無いとか優先席が専用席であるなど少しだけ勝手が違う部分がありますが、大した問題ではありません。

この後の「特色」の項目で、札幌市営地下鉄線ならではの快適性どと一緒にご説明します。

札幌市営地下鉄の路線図・駅数・時間・本数・距離

南北線(16駅・14.3km)、東西線(19駅・20.1km)、東豊線(14駅・13.6km)の3系統があります。

・・<↓南北線> <↓東豊線>
・・・・麻生    栄町
・・・・・|   
・・・・・さっぽろ (乗換には一旦改札を出る)
・・・・・|   |
宮の沢―――大通―――新さっぽろ <←東西線>
・・・・・|   |
・・すすきの・豊水すすきの(乗換不可)
・・・・・|   \
・・・真駒内   福住

・南北線(16駅):麻生<6駅11分>大通<9駅16分>真駒内
・東西線(19駅):宮の沢<8駅16分>大通<10駅19分>新さっぽろ
・東豊線(14駅):栄町<7駅13分>大通<6駅12分>福住

※それぞれ最遠の駅から中心駅・大通駅まで20分以内です。札幌では、自宅から会社までの通勤時間が30分以内であることは、珍しくありません。

始発は6時台~終電は0時台まで

1時間当たり、昼間8~9本、最大14~16本、6時台5~7本、0時台2本、4~10分に1本程度の本数です。

札幌市営地下鉄の特色/乗り方・料金など

札幌の地下鉄ホームは、ホームドアで安全

札幌の地下鉄は、ホームドア(可動式ホーム柵)が、全駅に完備されています。

東京ではどうでしょうか?

東京のJR全線全駅では、新宿・渋谷・新橋・東京などをはじめ、恐らく9割以上の駅が未設置だと思われます。

地下鉄では、全駅の4割程度です。但し、日比谷線・東西線・半蔵門線など、全駅未設置の線もあります(平成29年3月末現在)。

私鉄も全駅設置の線はありません。

地方を見ると、仙台・福岡の地下鉄では全駅に設置されていますが、名古屋の地下鉄は、半分程度の駅だけに設置済みです。

札幌市営地下鉄の料金(運賃)は高くない!

よく、札幌の乗り物料金は高い!というご意見を目にしましたので、運賃を比較してみました。

都市・・初乗り/15km
札幌・・200円/320円
仙台・・200円/360円
メトロ・170円/240円
都営・・180円/270円
横浜・・210円/330円
名古屋・200円/300円
京都・・210円/320円
大阪・・180円/320円
神戸・・210円/340円
福岡・・200円/330円

札幌より明確に安いのは東京だけです。名古屋・大阪もほぼ同額と言っても良いレベルで、仙台・横浜・京都・神戸・福岡よりは若干安いですね。札幌の地下鉄料金が高いということではなさそうです。

更に、札幌では地下鉄と市電(路面電車)、地下鉄とバスを乗り継ぎすると、乗り継ぎ割引料金が80円ほどあって、とてもお得です。

乗り継ぎ方には指定駅など条件があるので、詳しくは↓記事を参考にしてみてください。
札幌の地下鉄・市電・バスの乗り継ぎ方&乗り継ぎ割引料金など分かりやすくご紹介!

札幌の地下鉄は、乗り心地が良い

札幌の地下鉄は、音が静かで乗り心地が良い感じがします。

札幌の地下鉄の車輪は、鉄でなくゴムタイヤなので、静かで乗り心地が良いです。また、ゴムタイヤなので、加速・減速がしやすい、登坂性に優れているなどのメリットもあります。

札幌の地下鉄は、車内が広い

札幌の地下鉄は、他の列車に比べ、車内が広く感じます。

地下鉄の車体幅は308cm(5000形)で、JR北海道の車体幅は280cm(731系)ですから、車両同士で約28cmの差があります。

東京の地下鉄は、銀座線と大江戸線が狭く250cm程度で58cmもの差、その他路線でも283cm程度で25cmの差があります。

東京の私鉄では、279cm~293cm程度なので、29~15cmとその差が縮まります。

東京のJRでは、山手線や中央線が295cmと13cmしか違いがありません。

どの路線と比較するかで実質的cmの違いがありますが、札幌の地下鉄は車両同士を結ぶ貫通路が大きくとられていることや、混雑度合いが東京よりも低いことなどから、車両幅の差以上に広く感じるのかもしれません。

札幌の地下鉄には、車内に冷房が無い!

札幌の地下鉄では、冷房設備がありません。冬は暖房設備を利用していますが、夏は窓開けと送風機だけで、車内の温度管理がされています。

日中最高気温が30度を超える日は、年に8日程度(2015~2017年3年間平均)しかなく、乗車時間も短いので、冷房設備は無くても大丈夫です。

ただ、当然に細かい温度調整などはなく、東京のように弱冷房車を選ぶことができない点は不便かもしれません。また、窓を開けっ放しにするので、慣れるまでは耳障りかもしれません。

札幌市営地下鉄の「専用席」に要注意!

全国的になじみがある「優先席」が、札幌の地下鉄では「専用席」というルールになっていて、一般の方は一切座ることができません。通勤通学で込み合う時間帯でも、この専用席部分だけは空いてしまっていることがあります。

札幌市営地下鉄車内に「網棚」が無い

社内座席上段の「網棚」が、札幌の地下鉄にはありません。理由は、乗車時間が比較的短いこと、車内(の網棚)忘れ物防止の2点だそうです。

座席シートの中間にポール

座席に座る・立ち上がる時につかまる物が必要な方や、吊手に手の届かない子どもなどのために設置されました。

札幌市営地下鉄の規模を他都市地下鉄と比べてみた

東北地方の中心「仙台」、九州地方の中心「福岡」と、あくまでも地下鉄に限り、3都市間で比較してみました。

※乗車人員は2014年度のデータ
※市の人口は2015年のデータ

札幌は、市の人口差以上に営業距離も長い・乗車人員も多い、開業年がかなり早いことが分かります。雪の影響を受けない地下鉄は、札幌でが一番利用価値のある乗り物なのでしょうね。

札幌市営地下鉄の<まとめ>

札幌の地下鉄は、基本的な乗り方は他都市と全く同じであり、3つある路線も複雑なところはないので、札幌市営地下鉄線独自の車両がもたらす快適性の分だけ、おすすめできます。

よく札幌の交通機関は料金が高い!という声がありますが、地下鉄線に関してはそんなこともありませんでしたね。

市電とJR線も比較していますので、よろしければコチラもどうぞ↓

札幌の交通料金(運賃)は高いは本当か?徹底検証!!

札幌では、地下鉄沿線に住むのが無難です。雪の影響による遅延や運休が無いことと、列車を待つ間も楽です。また、勤務先や通学先の最寄り駅が、地下鉄3線沿線である確率も高いです。

北海道移住において、失敗や後悔をしないようにするためには、札幌の地下鉄沿線でマンション探しをすることがコツの1つです。旅行や出張で北海道に来た際に、体験してみるのもおすすめです。

以上、札幌市営地下鉄線の乗り方から料金・特色などのまとめについてでした。

【参考・出典元】
●札幌市公式ホームページ – City of Sapporo
https://www.city.sapporo.jp/
●市営交通/札幌市交通局
https://www.city.sapporo.jp/st/
●一般社団法人日本地下鉄協会
https://www.jametro.or.jp/

 

 

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