札幌の夏の気候-6月7月8月9月の気温など徹底調査!東京との比較も分かりやすく!

北海道札幌市の夏のイベントで大通公園で開催されるビアガーデンのビール

札幌に移住して、夏の短さを感じます。東京では2~3ヵ月間同じような酷暑が続いていましたが、札幌では1日中半袖でいられるのも7月下旬~8月中旬の1ヵ月程度で、それ以外の夏は、夜は羽織るものが必要です。

引越ししてくる前は、夏は快適!という認識しかありませんでしたが、同じ夏でも10日間くらいの差で、けっこう気候が違うような感じです。

そこで、札幌の夏の気候について(個人的には7月は春・8月は秋だと思うのですが、一般的に夏と言われる6月~9月について)まとめてみました。

これから移住(永住)先を決める方や、転勤などで札幌へ引越しされる方の参考になればと思います。旅行や出張の方にも良いかもしれません。

※気象データの出典元:気象庁ホームページ(気象庁のデータのうち2013年~2017年のデータを使用、5年間の平均値を旬ごとに割り出し、使用しています)

※他の季節も見たい方コチラ→ 『春の気候(札幌)まとめ』 『秋の気候(札幌)まとめ』 『冬の気候(札幌)まとめ』 『北海道の梅雨まとめ』
※12か月まとめて(月ごと)はコチラ→ 『12か月の気候(札幌)月毎まとめ』

旬ごとの気象データ(最高気温~最低気温・日照時間)

まずは、気象データを並べてみました。その日の最高気温と最低気温、1日の日の照っている時間ですが、過去5年間のデータを旬ごとに平均化しています(あくまでも平均であり、特殊な日もあります)。

月旬 気温・最高~最低 日照h
6月上旬  21.0~12.5   60.3
6月中旬  21.3~14.1   54.3
6月下旬  22.6~14.5   63.4
7月上旬  25.4~17.2   67.7
7月中旬  27.0~18.7   72.0
7月下旬  27.2~19.8   63.5
8月上旬  28.1~20.8   70.5
8月中旬  26.8~20.0   46.0
8月下旬  25.7~18.0   61.3
9月上旬  24.7~17.1   55.2
9月中旬  22.3~14.5   49.2
9月下旬  21.6~12.5   61.3

7月・8月の日ごとの最高気温(日中・冷房の必要な日は?)

最高気温の割合(過去5年間平均)

~20.0度 2%
~22.5度 7%
~25.0度 18%
~27.5度 35%
~30.0度 26%
~32.5度 9%
~35.0度 2%
35度以上 0%

過去5年間で、35度を超える日は0%=1日もありませんでした。

30度超えは11%=7月8月の62日のうち7.2日ということになります。

どれくらいの外気温が冷房を付ける目安になるかは建物構造や人それぞれの感覚にもよると思います。1つの目安として30度かなと思い記しましたが、参考になればと思います。

東京の夏ピーク期間の最高気温平均(31.5度)との比較

更に、暑さピーク期の7月中旬~8月下旬に絞ってみると、東京の平均最高気温は31.5度ですが、札幌で最高気温が31.5度以上の日を数えてみると、過去5年間で17日だけ、1年間で平均3.4日となります。

7月・8月の日ごとの最低気温(夜・寝苦しい日は?)

最低気温の割合(過去5年間平均)

15度以下 7%
~17.5度 18%
~20.0度 41%
~22.5度 26%
~25.0度 7%
25度以上 0%

過去5年間で、最低気温が25度を超える「熱帯夜」は0%=1日もありませんでした。

22.5度を超える日は7%=7月8月の62日のうち4.6日ということになります。

どれくらいの外気温が夜寝苦しい気温なのか?は、建物構造や人それぞれの感覚にもよると思います。1つの目安として、外気温が22~3度以上ではないかと分類してみましたが、参考になればと思います。

東京の夏ピーク期間の最低気温平均(24.3度)との比較

更に、暑さピーク期の7月中旬~8月下旬に絞ってみると、東京の平均最低気温は24.3度ですが、札幌で最低気温が24.3度以上の日は過去5年間で1日もありませんでした。

夜間の最低気温が摂氏25度以上の日「熱帯夜」が1つの目安だと思いますが、札幌では0日、東京ではほぼ半数の日と想像できます。

日照時間について札幌と東京を比較

夏の辛さの要素には、気温だけでなく雨によるジトジト(ベトベト)もありますね。そこで、日照時間についても札幌と東京都で比較してみました。一番右側の「比較」欄の%は、東京を100%とした場合の札幌の割合を表しています。

月旬   札幌 東京 比較(札幌/東京)
6月上旬 60  59  102%
6月中旬 54  49  112%
6月下旬 63  33  193%
7月上旬 68  47  143%
7月中旬 72  61  118%
7月下旬 64  62  102%
8月上旬 71  64  110%
8月中旬 46  49  94%
8月下旬 61  41  151%
9月上旬 55  37  148%
9月中旬 49  42  118%
9月下旬 61  46  132%
年間平均 50  56  89%

梅雨が無いと言われる北海道ですが、秋雨はあるとされています。しかし、あくまでも日照時間で見ると、梅雨時期の6月下旬~7月上・中旬だけでなく、秋雨時期である8月下旬以降も、札幌の日照時間は東京の日照時間より、かなり多くなっています。

梅雨の季節は北海道が良い!のメリットは、秋雨の時期にも同じようなことが言えますね。

期間ごとの状況

夏をいつからいつと捉えるかです。東京の気温感覚で言えば、札幌の6月は東京の春、札幌の9月は東京の秋に相当しますが、一旦、北海道以外では「夏」と位置付けられている6月~9月について、旬ごとに状況を記してみたいと思います。

※各旬の気温については、日の最高気温~最低気温で過去5年間の平均を記しています。

6月上旬~中旬

6月上旬は21.0~12.5度、6月中旬は21.3~14.1度と、東京の4月下旬並みの気温です。

1年で最も過ごしやすい時季と言われることがありますが、日中の最高気温は22度前後で良いのですが、夜の最低気温がまだ12~14度まで下がるため、まだまだ夜の冷え込みに注意が必要なシーズンです。

6月下旬

6月下旬は22.6~14.5度と、6月中旬とほぼ同様ですが、あくまでも、梅雨入りしジメジメしている東京(北海道以外)と比較してみれば、ベストシーズンの1つと言えます。

7月上旬~中旬

7月上旬は25.4~17.2度、7月中旬27.0~18.7度と、東京の6月上・中旬並みとなります。

日中も半袖が気持ちよく、夜の冷え込みも、それほどでは無くなってきますので、ベストシーズンと呼ぶにふさわしい頃合いです(8月下旬~9月上旬も同様)。

但し、2017年のように例外で、ひどい酷暑の年もありました。

7月7日:33.2度、8日:30.0度、9日:32.4度、10日:33.2度、11日:29.8度、12日:28.3度、13日:33.1度、14日:34.9度、15日:33.4度と9日間にわたり、(札幌にとっては)酷暑が続きました。

北海道も最近はかなり暑い!と言われる方がいたら、きっとこの2017年7月の印象が強く残っている方ではないかと思われます。さすがに、この9日間は冷房が必要でした。それでも夜は18~23度まで下がるのが、さすが北海道!です。

7月下旬~8月中旬

7月下旬は27.2~19.8度、8月上旬28.1~20.8度、8月中旬26.8~20.0度と、日中は暑くなり、冷房をかけるか迷うシーズンです。それでも東京と比較すれば、6月下旬並みです。

8月下旬~9月上旬

8月下旬は25.7~18.0度、9月上旬24.7~17.1度と、7月上旬~中旬と同様に、ベストシーズンと呼べる頃です。

9月中旬~下旬

9月中旬は22.3~14.5度、9月下旬21.6~12.5度と、日中は良いのですが、夜の最低気温が12~14度まで落ちてきますので、日中と夜の服装を2種類準備して出かけなければならないシーズンです。

まとめ(北海道移住を失敗・後悔しないために)

札幌の夏は、基本的に四季の中で一番快適であり、東京との比較においてもメリットが一番高いシーズンです。

但し、日中の快適さにばかり気を許していると、夜の冷え込みにやられてしまう時期もありますので、注意が必要です。

また、2017年7月のように、例外的な酷暑が発生することもありますので、エアコンを買うか否か迷う方も多いですね。

北海道移住において、少しでも失敗や後悔がないようにするためには、事前に何度か札幌に来てみて下さい。但し、夏の良い時季だけでは駄目ですよ。おすすめは11月12月3月4月ですね。移住者には住みにくい時季でもあり、現実として体験してみないと分からないシーズンですから・・・

以上、『札幌の夏の気候』札幌/北海道移住のまとめでした。

★北海道移住を検討中の方にオススメ記事↓
『札幌/北海道への移住メリット10・デメリット20』

【出典・参考元】
気象庁ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

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