今週は、北海道内で久しぶりに真夏日・30度を超えた地域もありましたが、札幌は何とか29度台で収まってくれました。
しかし、自然の驚異は恐ろしく、相変わらずのクマ騒動やサンマやマグロの漁獲量ピンチという北海道内の問題に収まらず、ついにヒアリが発見されてしまいました。
また、他力本願の北海道では、昨年度外国人観光客が過去最高に助けられましたが、北海道庁への若者離れやJR線維持に関する国への甘え、わいせつ犯罪の増加など、北海道の大人たちは不安ですが、小学生たちは元気に第2学期始業式を迎えました。
それら以外にもたくさんのニュースがありましたが、札幌へ移住した者の目線から注目されるべき事柄を、10の項目にまとめてみました。
《1》止まらない「クマ」騒動
利尻島に始まり、札幌市内でも目撃情報の急激増加と止まりそうにないクマ騒動ですが、もうここまで来ると、注意のしようも無く、ただただビックリです。
➀高速道路でクマと自動車3台が衝突
8月23日午後9時前に、道央自動車動(美唄市光珠内の上り線)で、「シカのような動物をはねた」と乗用車を運転していた女性が警察に通報し、警察が現場に駆けつけたところ、体長1m70cm・体重220kgのクマ1頭が倒れ死亡していたとのことです。
道路に入り込んだクマが乗用車3台と次々と衝突したようですが、車はフロントガラスが割れるなどありましたが、人に怪我は無かったそうです。
②島牧村での小学校が始業式
北海道の中でも一番お騒がせのクマは、島牧村のクマです。最近では、リンゴ約100個を召し上がったそうですが、1週間前にも約200個が被害にあっていたとのことです。そんな中、小学校も始り、学校でもいろいろ注意が必要でたいへんのようです。
③小学校のプール近くでクマ4頭
8月23日にオホーツクの西興部村上興部にある上興部小学校から300mほど離れた草地でクマ2頭が目撃されたとのことですが、なんと、7月には学校プールの近くでクマ4頭が目撃されていたそうです。
④今度は列車とクマ衝突
本日8月25日午前0時5分には、今度はJR千歳線植苗―沼ノ端間で、札幌発苫小牧行きの普通列車とクマ1頭が衝突しました。乗客約50人に怪我はなかったのですが、クマの死骸撤去のために、朝の普通列車3本が運休などし、乗客約1200人に影響が出たそうです。
《2》マグロ漁獲の危機
北海道における今シーズンのマグロ漁は、重さ30kg未満の小型のクロマグロについては「止むを得ずに網などにかかった場合」のみの8t分の漁獲が認められただけで、事実上ゼロに制限されている状態です。
この厳しい状況は、北海道と鹿児島県だけですが、なぜこうなったのか?というと、太平洋クロマグロは、急激に減少しているために日本やアメリカなどが小型マグロの水揚げ量を制限するルールを作ったことが根源です。
そのルールがあるのに、昨シーズンの北海道では、函館での定置網漁で枠を大幅に超える小型マグロを水揚げしてしまい、北海道の規制ルールである111トンに対して769トンもの小型マグロをとってしまったのだそうです。
その超過分が、今年以降5年間にわたって差し引かれますので、5シーズン先まで事実上ゼロの状態が続くことになったのです。
重さ30kg超の大型マグロは一定量を水揚げできるので、大型マグロを狙って漁が行えば良いのですが、漁では大型・小型と選別してとることが難しいため、止むを得ず休漁する漁業者も少なくないとのことです。
そこで困った日本は、水産庁が来月開かれる国際会議に向けて漁獲量の上限を15%増やすよう提案しているのだそうです。最近の調査でマグロの資源回復傾向が確認されているという理由ですが、国際会議で反発されると予想されています。
それはそうですよね!自分たちが困ったからと言って理屈を変えようとするとは、どこかの国と大して違わない自分勝手な発想だと受け取られますよね。
《3》サンマの卸売価格が4倍になっていた
サンマの不漁続きで、この10年間でサンマの卸売価格が4倍にも値上がっているそうですが、今年は、記録的な不漁であった昨年より2倍以上のサンマ来遊が予測されていました。
しかし、初日の水揚げ量は、記録的な不漁となった去年並となっていて、初セリでは昨年より高めの値段で取引されたそうです。水産庁の予測では、日本近海のサンマ来遊量の増加は、9月中旬以降の見込みだそうです。
《4》ついに北海道でも“ヒアリ”発見
環境省や北海道によると、苫小牧港国際コンテナターミナルで、ヒアリとみられる2匹のアリの死骸が、先週に見つかっていたそうです。国の全国調査の一環で仕掛けたワナの中で見つかり、専門家が調べヒアリと確認されたとのこと。
その後8月24日の緊急調査では、ヒアリは確認されませんでした。
《5》外国人観光客が昨年度・過去最高
2017年度の北海道来訪外国人観光客は、279万人・前年度比21%増であったそうです。先週のニュース数値よりも増えています。国別では、中国の約67万人、韓国の64万人がトップ2です。
札幌市内にいると、韓国人より中国人の方が断然多いように感じますが、中国人の方が目立っているだけでしょうか?それとも、ソウルと似た気候である札幌にはあまり韓国人は来ないのでしょうか?
《6》北海道庁の合格者学生辞退率がなんと64%!
北海道庁の採用試験に合格しても就職を辞退する学生が増加していて、深刻な課題となっているのだそうです。昨年春の採用試験391人の合格者のうち、64%にあたる251人が就職を辞退したとのこと。
5年前は辞退率が19%でしたが、上昇し続け、昨年は64%にまでなってしまいました。これに対して札幌市役所の昨年の辞退率は28%と北海道庁の半分以下です。
理由は2点で、1つ目は、平成25年以降、採用試験の日程を他市町村と併願できる日程に変更したため、札幌市など他自治体と併願する学生が増え、広大な北海道内各地に転勤がある道庁より、地元1か所だけ勤務の札幌市役所を選ぶ傾向があるとのこと。
2つ目は、景気が上向くと民間企業の待遇が良くなることで、民間志向が高まるためだそうです。
本当にそれだけでしょうか?札幌市は良いけど、北海道には将来の魅力を感じていないという学生が多く、就職先が増えたので逃げていく学生が増えたということはないでしょうか?他力本願の北海道、学生にも自助力の民度はないのでしょうか?
《7》JR赤字路線見直し問題でも他力本願
国土交通省が先月に、来年度から2年間400億円台の財政支援を行うとともに、存続を目指す8路線については地元自治体が国と同水準の支援を行うことを条件としたことに対して、自治体から反発が相次いでいるそうです。
北海道庁は、自治体の財政状況は厳しいので、地方交付税などで負担分を穴埋めする国からの財政措置を求めることで負担軽減につなげ、国の示した支援策を実現する環境整備に努めたいという考えだそうです。
自助努力は無理だから国の税金に頼るしかない!ということなのか?ただ単にお財布を変えるだけで、ちょっとよく分からない内容です。
《8》学校の先生、相次ぐ“わいせつ犯罪”
毎週のように出て来るわいせつ犯罪事件!子供たちを指導する立場にある学校の先生だけでも、今週だけで3件もニュースになりました。あまりに多いので、その他の消防士や警察官の件は、今回はカットします。
➀40代の女性教諭が男子高校生と
帯広市内の40代の中学校女性教諭が、元教え子だった男子高校生と淫らな行為をしたとして、今月に北海道青少年健全育成条例違反の疑いで、書類送検されていたそうです。
②56歳の男性小学校教諭が下半身露出
8月20日の夕方に、56歳の小学校男性教諭が、白老町の路上で下半身を露出したとして公然わいせつの疑いで逮捕されました。この容疑者は、前から女性用下着を着ける性癖があり、別の下着に着替えようと全裸になっていたところだっただそうです。
③24歳の男性小学校教諭が女子高生と
今年3月に、24歳の札幌市内小学校男性教諭が、自宅で当時17歳の女子高校生に淫らな行為をしたとして北海道青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕されたそうです。本人は自宅には入れたが淫らな行為はしていないと否認しているそうです。
《9》小学校の2学期がスタート
8月20日月曜日、北海道内700あまりの公立小学校で、夏休みが終わり2学期の始業式が行われました。
《10》久しぶりの高温も札幌は29度止まり
8月22日(水)に、斜里町32.4度・湧別町32.1度・紋別市31.9度、黒松内町31度など北海道内の15観測地点で30度以上、翌8月23日(木)も、北斗市31.3度・函館市30.9度・新得町30.6度、帯広市30.5度など北海道内5観測地で30度以上と、2日連続で真夏日の地域が発生しました。
本州も、北陸新潟などたいへんであったようですが、札幌と東京の最高気温と最低気温を下に一覧にします。
最高気温(℃) | 最低気温(℃) | |||
札幌 | 東京 | 札幌 | 東京 | |
8/19 | 22.7 | 15.6 | 28.6 | 19.4 |
8/20 | 27.9 | 16.1 | 27.6 | 20.9 |
8/21 | 25.2 | 20.0 | 33.6 | 23.7 |
8/22 | 29.7 | 21.1 | 34.1 | 26.9 |
8/23 | 29.4 | 20.7 | 33.7 | 26.2 |
8/24 | 24.0 | 20.6 | 31.4 | 26.3 |
8/25 | 24.3 | 19.3 | 35.6 | 27.6 |
札幌は29.7度で何とか寸止めのようでした。しかし、東京はまたまた熱帯夜の日々に逆戻りですね。
明日は北海道マラソンがあります。ビアガーデンが終わったばかりの大通公園も、マラソン関係の設置などで、公園の半分は公園ではない状態です。夏の間は、何かと賑やかな大通公園です。
以上、札幌移住者から見た今週の札幌【8月19日~8月25日/2018年】でした。