札幌の自転車マナーが悪すぎて、歩道が不快・危険!

以前に、『札幌移住を総括!札幌移住のメリット20・デメリット10を詳しめに集約』という記事の中で、自動車運転マナーが悪いことをデメリットとして紹介しましたが、運転マナーが良くないとされる関西の方にも悪評の北海道の自動車運転マナーは、自転車マナーに関しても通ずるものがありました。

自動車は、運転しない人たちには被害・ストレスは少ないのですが、歩道における自転車マナーの悪さは、札幌市民・観光客全員に悪影響を与えます。

そこで今回は、札幌の歩道における自転車マナーの悪さについてまとめてみました。

札幌の歩道で注意するべき3つのこと

札幌市内の歩道は、広い道路が多い分、歩道も広い通りが多いです。しかし、広いことが逆に災いしているのか、注意するべきと言いますか、普通に歩いている歩行者にとってストレスとなることがあります。

特に多くの方にストレスになるであろうことが3つほどありますが、その1つ目が、今回のテーマである自転車マナーですが、ついでに、他の2つについても、簡単に触れておきます。その後に自転車マナーについて詳しくご紹介する流れで行きますね。

➀自転車マナー

自転車マナーの悪さによる歩行者ストレスは2種類あります。

1つ目は、駐輪禁止区域での放置自転車により、歩道道幅が狭くなり歩行のストレスとなっていることです。

2つ目は、スピード出し過ぎ運転による事故の危険です。事故にならないまでも、歩いている直ぐ脇をビュ~とすり抜けていく自転車に、ビクッとすることがあります。

詳しくは、後段でご紹介します。

②歩きたばこ

北海道札幌市中央区で喫煙制限区域であること表示をしている看板の写真
こちらも、喫煙禁止エリアでも平然とたばこを吸う人が多く、気分よく歩いていると、突然たばこの嫌~な匂いが漂ってくることがあります。

特に多いのは、交差点の信号待ち時と、病院の前の通りですが、そうでない歩道の途中でもたまにあります。

北海道は、たばこ喫煙率全国トップを譲り明け渡したことがありません。男性は全国第4位ですが、女性が断トツの第1位で、男女合わせて1位をキープしています。

北海道の喫煙率が高い理由の1つとして、広い台地であることがよくあげられています。広い=隣の人を気にする習慣が少ない、広い=自動車移動が多いため喫煙する機会が増えるのだそうです。

また、女性の喫煙率が高い理由としては、北海道開拓の時代から、女性も男性と同じように労働してきた歴史から、男女平等の意識がかなり高いからだそうです。女性の主義主張意識も高いのですが、男性の容認感覚も高いからです。

③カラスの威嚇攻撃

北海道札幌市でカラスの巣が近くにあり攻撃されることに注意を促す看板の写真
カラスは、4月上旬頃から7月下旬頃になると、攻撃性が高まります。普通に道を歩いている時に、大きなカラスが歩道に陣取っているだけでも怖い気がしますが、突然に襲われたり威嚇してきたりすることがあります。

その理由は、4月上旬頃から7月下旬頃はカラスの繁殖期で、卵やヒナを守ろうとする野生の習性から、巣の近くに外敵(人)を近寄らせないため、威嚇をしてくるからです。

威嚇してもダメな時に、後方から低空に飛んで来て頭のすぐ近くを通ったり、脚で後頭部を蹴るなどの攻撃をすることがあるようです。

札幌は公園がとにかく多いです。公園が多いこと自体は、気持ちの良いものですし、散歩やランニングコースにもなったりしてメリットであることが多いですね。

しかし、公園には必ず木があり、その木にカラスが巣を作ります。その巣が歩道側にあると、人間側は普通に歩道を歩いているつもりが、カラスからは巣を狙う外的であると判断されて、威嚇や攻撃の対象となってしまうのです。

大通公園だけでなく、札幌市内のほとんどの公園周りの歩道は注意が必要ですが、公園が無くても、札幌の大きな通りにはほとんど木が植えられています。

観光で有名な時計台のすぐ近くでも、こんな注意看板がありました。
北海道札幌市の有名な観光地「時計台」の前の通りでカラスに注意するよう促す看板の写真自転車マナーの記事でありながら、たばこ・カラスといった余計なことまでお話してしまいましたが、実は自転車悪マナーも、たばこ・カラスと同様に、広大な大地の北海道・大きな通り・広い歩道が引き起こしていると考えられ、原因が同じことであることから、導入部分として少しご紹介してみました。

札幌自転車マナーの実態

それでは、本題の自転車マナーについてです。

【1】禁止区域にも放置する自転車

北海道札幌市の札幌駅付近で駐輪禁止エリアにたくさん停められている自転車の写真

《1》放置自転車が断トツの全国第1位

2014年(平成26年)の内閣府の調査によると、全国の市区町村で放置自転車が一番多いのが札幌市であったそうです。

ここで、世の中に出ている情報に2つの誤りがあることに気が付きました。

Webで検索して出てくる記事やニュースには、札幌市は放置自転車数が2014年に全国1位で、東京都や大阪市よりも数が多いことは異常なことである!というような感じで書かれています(最近掲載の記事でも)。

➀しかし、札幌が1位であるのは誤りでは無かったのかもしれませんが、内閣府の比較対象は市町村区であるため、東京都とか東京23区の単位ではなく、東京の1つ1つの区との比較です(東京都全体で比べれば、東京都の方が3倍以上多い)。但し、大阪市より多いという表現は正当です。

②現在の内閣府のページには、最新版と思われる2015年のデータが載っていて、これを見ると、札幌は横浜市・名古屋市に抜かれ第3位となっています。よって、現状は単純な放置自転車台数の単位では、1位ではありません。

しかし私も、この項目名に“断トツの全国第1位”と付けました。その理由は、人口当たりの放置自転車数で比較してみると断トツ1位たからです。

★人口上位10都市の人口千人当たりの放置自転車数

法定人口放置数千人当り
横浜市3,724,8447,5712.03
大阪市2,691,1853,9741.48
名古屋市2,295,6387,0543.07
札幌市1,952,3566,9703.57
福岡市1,538,6811,4190.92
神戸市1,537,2723,2752.13
川崎市1,475,2132,1451.45
京都市1,475,183
さいたま市1,263,979
広島市1,194,0347560.63

※「放置数」は自転車の放置数、「千人当り」は人口千人当たりの自転車放置数(放置数÷法定人口×1000)です。
※データ出典元:自転車放置台数は「内閣府」ホームページ、人口は法定人口=国勢調査による人口(2015年10月実施)

全国1位の横浜市と2位の名古屋市を含む人口上位10都市の千人当たりの放置自転車数を割り出したところ、やはり、札幌は人口当たりの放置自転車の割合が全国で断トツ1位であることが分かりました。

もっと人口の少ない都市で、千人当たりの放置自転車数が札幌より多い都市があるかもしれませんが、その都市は放置自転車数自体も少ないので、自転車が迷惑の対象になっているという面では、札幌よりは影響度が低いと判断しています。

京都市とさいたま市は、2015年分の公表データ一覧に載っていないため不明ではありますが、公表している最低の都市が694なので、それよりは少ないはずです。

放置自転車が迷惑をかけている地域として、札幌市は断トツの1位であると言っても間違いなさそうです。

《2》警告なんてお構いなし

北海道札幌市の札幌駅付近で、自転車に罰金2000円の警告を張っている表示の写真
この程度の警告に動じるほど、この人たちは臆病者ではありません。

札幌市でも特に放置自転車が多いと言われているのが、JR札幌駅西側の高架下付近ですが、「駐輪禁止」の大きな看板が設置されているのにもかかわらず放置自転車はずらりと列になっています。

こちらでは札幌市による放置自転車の撤去が行なわれても、撤去からわずか2時間後くらいには約4~50台の自転車が、またズラリと並んでしまうそうです。

《3》呆れた言い訳

放置自転車をする人たちの言い訳はこうです。
「もっと駐輪場があればいいのに!だって、いつも並んでいるのだから、停めてもいいんじゃないのかという感じ」だそうです。

駐車違反車のレッカーのように、もっと罰金を取るとか(2,000円では少ない?)、罰則を与えるなどの処置をしないと駄目なのでしょうね。

【2】危険な歩道でのスピード運転

《1》スピード自転車が危険すぎる

自転車の危険運転が問題視されているのは、何も札幌に限った話ではありませんが、札幌の場合、歩道が広すぎるが故に、自転車が平然と猛スピードを出してしまう環境にあるのだと思われます。

本来、歩道は歩行者優先ですが、その意識の有無以前に、道が広いので人とぶつかるということの可能性自体を認識できていないのだと思われます。

《2》30代女性に要注意

歩道でのスピード運転は、30代女性が特に多いと感じます。20代後半とか40代の女性かもしれませんが、少なくとも、学生や主婦とかではなく、働く女性という感じの人たちが多いですね。根拠となるデータなどはありませんが。

札幌の女性はつめたいとか、気が強い、表現がストレート過ぎるなどとよく言われていますが、自転車の運転にも、その性格が出ているのかもしれません。

【3】札幌市の対策

《1》駐輪場の拡大

駐輪場が不足しているということは共通認識であったようですが、札幌市の場合、4月~11月に限られる自転車への対応は、どうしても優先順位が低くなってしまっていたようです。駅周辺のまとまった土地確保もたいへんですからね。

しかし、札幌市も駐輪場を増やすべく、再開発事業の中で、地下を利用した駐輪場増設に取り組んでいます。
北海道札幌市の再開発事業で巨大ビルの創世スクエアの写真上記写真は今年2018年10月に本格オープンする北1条西1丁目の創世スクエアですが、こちらの地下1階に無料自転車置き場が767台分、4月に新設オープンされました。

また、札幌市は南2条西2丁目にも、約1550台の地下駐輪場を工事中です(東豊線の大通駅付近ですね)。

更に狸小路のドン・キホーテ跡地の再開発ビルにも、地下に750台収容できる駐輪場を計画中だそうです。

これらで、大通・すすきの近辺はだいぶ放置自転車が少なくなりそうですね。

ただ、一番問題なのはJR札幌駅周辺ですけど。

《2》国道に自転車通行空間を試験導入

新たな試みとして、車の多い国道230号・石山通の大通西11丁目から南3条西11丁目までの約500メートルの路肩に、走る方向を示す矢羽印がつけられ、自転車通行空間が新たに整備されました。

道路交通法で自転車は原則、車道の左側を走ると定められているのですが、実際は人通りが多い歩道を逆走したりする危険な走行が多いため、札幌市が試験導入しました。

効果があれば、市内中心部の他の道路にも導入していくそうです。

但し、札幌市曰く「自動車に乗っている人も、路肩は自転車が走るところだと認識してもらう必要がある」と話しているそうです。恐らく、この実験は期待薄かもしれません。

まとめ(北海道移住を失敗・後悔しないために)

自転車にしても自動車にしても、スピード出し過ぎの危険を起こす最大の理由は、広大な大地=広い道=広い歩道であることに、根本的な要因があるように思えます。

よって、放置の件は駐輪場増設でいくらかは改善されるでしょうが、危険自転車運転に関しては、事故が起きてはニュース等になってはいるものの、恐らく意識は薄く、改善の可能性は低いと思われます。

特に北海道・札幌が大好きな女性たちは、北海道内から札幌へ移動することは多くても、東京や大阪などで働き他の地域を経験するということが少ないのです。男性は東京へ出る人達もいるようですが、そういう方々は、北海道に戻ってこないのかもしれません。

よく、札幌の人は「井の中の蛙」が多いと揶揄する記事を見かけますが、その通りなのかもしれません。

ということで、自転車マナーの悪さによるストレスは、諦めるしか無いというのが結論です。それでも、東京の狭く歩道も無い車道を、車と自転車とすれ違いながら歩くよりは、物理的なリスクは低いとは思います。

油断しているとやられる札幌の方がリスク高いと考える方は、札幌から出て、地方都市に行くしかないでしょうね。

私は、そんなストレスよりも魅力的なメリットが多いと思っていますので、我慢すると決め込んでいます。それでも、ときどきビクッとします・・・

札幌の歩行は、夏は自転車・冬はツルツル凍り道に気を付けましょう!

 

以上、札幌の自転車マナーが悪すぎて、歩道が不快・危険!についてでした。

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