札幌に移住してから、交通アクセスに慣れるまでに少し時間がかかりました。東京では、JR8割+地下鉄2割(バス0・市電0)といった感じでしたが、札幌では地下鉄5割+バス2割+JR2割+市電1割といった感じで偏り無く利用しています。
その中で、地下鉄と市電・バスは乗り継ぎ方が複雑である一方、けっこう大きな乗り継ぎ割引もあるので役立っています。
そこで、札幌市内での地下鉄・市電・バスの乗り継ぎ方とその割引額を、念のためにそもそもの各交通機関の乗り方・降り方から、調べまとめてみました。
北海道移住検討中の方も、北海道旅行・札幌観光や札幌出張を計画されている方も、スムースな乗り回し利用ができるよう整理してまとめてみました。
乗り方・降り方・運賃の支払い方
まずは、乗り方・降り方です。東京では市電へ乗る経験のある方は少ないでしょうし、バスは一律料金であるため札幌とは乗降方法が異なります。
札幌市営地下鉄
基本的には、全国他都市の地下鉄・JR等と全く同じです。
札幌市電(路面電車)
電車の中央部分から乗り、前方部分から降ります。料金は、降りる時におとな200円・こども100円(一律料金)を支払います。
札幌市内のバス
●乗車
・前後にドアがありますので、真ん中やや後方のドアから乗ります。
・乗り口目の前にある整理券発行機から整理券を取ります。
(運賃は一律ではなく、乗った区間により変わるため、この整理表がどこから乗ったのかの証明になります)
●降車
・車内アナウンスで降りるバス停名が流れたら、降車ボタンを押します。
・バス停に到着するまでに、整理券の番号と運賃表(バス前方上部)を照らし合わせて、運賃を確認します。
・バスを降りるときに、運転手横の運賃箱に整理券と現金を入れます。
※ICカード利用の場合は、乗る時と降りる時にカード読み取り機にかざすだけです。
上記の方法は、全国的には常識ですが、東京の一律運賃制でしかバスを利用したことがない方用に記しました。
※両替も運賃箱手前の両替機で可能ですが、千円札以外の紙幣は両替ができません。運転手が手元に持っていれば、応じてくれることもありますが、確実ではありません。
札幌の地下鉄とバス・市電の乗り継ぎ運賃割引額
札幌市電と札幌市営地下鉄の乗り継ぎ運賃
地下鉄と市電(路面電車)を乗り継ぐと80円割引になります。他都市は、乗り継ぎ割引があっても20~30円程度です。札幌市電の運賃が他都市よりも高いデメリットは、ここで挽回・逆転できますね。
札幌市内バスと札幌市営地下鉄の乗り継ぎ運賃
札幌市内の乗継指定バス停から、地下鉄の乗継指定駅へ乗り継ぐ場合に、乗継料金でバスと地下鉄が利用できますが、例としては、
地下鉄200円区間とバス210円区間乗り継ぎで、330円(80円割引)
乗り継ぎ対象/札幌市営地下鉄の「駅」と札幌市内「バス停」
市電と札幌市営地下鉄の乗り継ぎ対象駅
下記の市電駅と地下鉄駅を乗り継ぐ場合が、対象となります。
<市電> <地下鉄>
西15丁目 ⇔西18丁目
中央区役所前⇔西11丁目
山鼻9条 ⇔中島公園
静修学園前 ⇔幌平橋
※市電の「西4丁目・狸小路・すすきの」各駅と地下鉄の「大通・すすきの・豊水すすきの」各駅は、どの駅の組み合わせでも乗り換えが可能です。
バスと札幌市営地下鉄の乗り継ぎ対象駅
バスは、札幌市内の乗継指定バス停から乗車、地下鉄は乗継指定駅から乗継ぎ乗車する場合が対象です。同じバス路線でも、割引対象でないバス停があり、バスが地下鉄駅に到着する時に、バス運転手から対象のバス停について案内放送があると思います。
例えば、三井アウトレットモール北広島発~地下鉄福住駅のバス区間では、アウトレットから乗車の場合は対象外、それ以外のバス停からの乗車は割引の対象内・・・といった具合です。
《3》札幌市営地下鉄内での他路線への乗り継ぎ(乗り換え)方
乗継割引はもちろんありませんが、地下鉄3線(東西線・南北線・東豊線)の各駅間での乗り換え方ルールが複雑なので、ご紹介しておきます。
地下鉄の3線は、さっぽろ・大通・すすきの3エリアで、違う路線の駅が存在しますが、3カ所とも、乗換えに関するルールが異なります。
さっぽろ:△
大通:○
すすきの:×
さっぽろ駅
南北線の駅と東豊線の駅は、ホーム同士を結ぶ連絡通路がないため、乗換えの場合は一旦改札を出て、30分以内に再度改札を通過すれば、乗換えが可能です。
但し、きっぷの場合は、南改札口にある黄色の改札機から出場しなければなりません。(きっぷが出てきます)。黄色でない改札機から出場するときっぷが出てこず、係員に申し出る必要が出てきます。ICカードの場合は、どの改札機でも大丈夫です。
大通
地下鉄3線(東西線・南北線・東豊線)3つの駅が連絡通路でつながっていますので、普通に乗換えが可能です。
すすきの・豊水すすきの
南北線・すすきの駅と東豊線・豊水すすきの駅は、乗り換えることは出来ません。全く別の駅ということですね。
札幌市営地下鉄で乗り継ぎ割引を受けるための支払い方法
バスと地下鉄
割引を受けるためには、現金払いとICカードで、その方法が違います。
現金払い
●バス→地下鉄の場合、バスを降りるときに、バス運転手に地下鉄乗り継ぎであることを申し出て、バス運賃+130円分を支払うと、乗継券を貰えます。その乗継券で、地下鉄に乗車できます。
その乗継券で乗車できる範囲は地下鉄の210円分区間までです。それより先の駅で降りる場合は、降車駅の精算機で地下鉄運賃の差額分を精算する必要があります。
⇒2019年10月より札幌市営地下鉄の運賃値上げにより、10円値上げりしました(地下鉄初乗り運賃200円→210円)。
●地下鉄→バスの場合、地下鉄の券売機で乗継券を購入し乗車します。地下鉄乗継駅を降りる(出る)とき、改札機に入れた乗継券が出てきますので、これを持ってバスに乗車できます(整理券も忘れなく取ります)。
バスを降りる時に、整理券と乗継券を運賃箱に入れます。 乗継券にはバス運賃が210円分含まれていますので、バス運賃が210円を超える場合は、バスを降りる時に差額をお支払う必要があります。
ICカード
ICカードの場合は便利で、バスに乗る時・降りるとき、地下鉄に乗る時・降りる時にICカードを読み取り機にかざすだけです。バスで運転手に申し出る不要はありません。
それぞれ、先に乗った方では通常運賃が精算され、後に乗った方で乗継割引料金が、自動的に精算されます。
但し、バスと地下鉄で同じICカードを使わないと、割引は適用されません。SAPICAとKitacaの両カードを持っている方は、別々に使わないように注意が必要です。
また、両カードを2枚重ねていると、地下鉄でもバスでも読み取り機が反応しなかったり、変に反応してしまうことがあるので、これも注意が必要ですね。
市電(路面電車)と地下鉄
バスと方法は同じで、整理票を取る必要がない部分だけが異なる点です。
ICカードの種類(地下鉄・バス・市電で利用可能)
札幌近郊で使える交通系ICカードであるSAPICA(サピカ)と、JR系のKitaca(キタカ)があります。共通化された部分があり、初めての場合どちらが便利でお得か分かりにくいと思いますので、簡単に整理してみました。
●SAPICA
利用範囲:地下鉄・市電・バス(一部札幌市郊外も含む)+特定店舗
特典:地下鉄・市電・バスをSAPICAで支払うと、運賃の10%がポイント化、他
●Kitaca
利用範囲:JR北海道のICが使える55駅+特定店舗
相互利用可能:SAPICAエリア・東京・東海地方・関西・九州などでも利用可能
交通利用重視ならKitara、特典重視&札幌周辺のみ利用ならSAPICAですね。もちろん、例えば東京の方ならSuicaをお持ちでしょうから、Kitacaをわざわざ新たに持つ必要はありません。
両方を持って、使い分けるのも有りだと思いますが、1つ注意が必要です。 SAPICAと Kitaca両カードを同じ定期入れなどに入れたまま、地下鉄・市電・バスのICカード読取機に通すと、エラーが発生する可能性があります。
※また、SAPICA・Kitacaの他にも、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCA、敬老優待乗車証(ICカード)、福祉乗車証(ICカード)なども利用可能です。
札幌市営地下鉄と市電・バスとの乗り継ぎ方の<まとめ>
札幌市電の運賃は他都市の市電より運賃が高い方ですが、地下鉄と併せて利用する際は、乗り継ぎ割引で逆に他都市よりも安くなります。
地下鉄と市電・バスで、利用方法が異なり面倒な感じがしますが、ICカードを利用すれば、読み取り機・改札機に乗降時2回かざすだけですから、面倒なことはありません。
北海道移住を検討している方!札幌移住であれば交通機関の利用に関する失敗や後悔は無さそうです。
札幌観光や札幌出張の機会があれば、是非とも1度、地下鉄と市電・バスとの乗り継ぎに関しても、体験してみください。
以上、札幌の地下鉄・市電・バスの乗り継ぎ方&乗り継ぎ割引料金を分かりやすくご紹介!でした。
【出典・参考元】
札幌中央バス
https://pound.chuo-bus.co.jp/