札幌で雪が少ない・多い地域はどこか?また雪の悪影響を避ける方法も紹介!

2019年~2020年雪シーズンも、長い雪不足の状態から、雪まつり目前に一気に大雪が降り、毎年変わらぬ銀世界での生活が始まりました。

雪不足によって雪に関連する仕事の人たちは困った事態になりましたが、日常生活を送る上では、雪の量が少ないことで苦労が少なくて済んだ方が多かったですね(一気に来られた迷惑もありましたが)。

ところで、この北海道ならでは冬の雪国生活には、住む地域によってけっこうな違いがあることをご存じでしょうか?

北海道内は広く日本海側とオホーツク海側・太平洋側、沿岸部と内陸部によって、各地の気温や降雪量はかなり違うのは、知っている方もいらっしゃいますね。

しかし、北海道の中でも日本海側に位置し降雪量が多い方の札幌市ですが、その同じ札幌市の中でも住むエリアによって降雪量も違いますし、交通アクセスなどの違いによって、雪国生活の苦労の仕方が違うということは、あまり知られていませんね。

そこで、札幌へ転勤や進学または移住などで引っ越して来られる方々に、住む場所を選ぶ際の参考になればと、札幌市内の区による降雪量の違いや、日常生活の違いについてまとめてみました。

札幌で雪が少ない地域は?区ごとの積雪量

過去3年間・平成28年度~30年度の4月10日現在の累積積雪量を札幌市のホームページを参照しまとめてみました。
(参考)平成30年度は平成30年の初雪(30年は11月20日)から平成31年4月10日までの総降雪量の合計を意味しています。

各年・3年平均の累計積雪量

(cm)3年間平均28年度29年度30年度
中央区433489461349
北   区506447546524
東   区495498531457
白石区450464480406
厚別区478447482506
豊平区393460356362
清田区460555440385
南   区485571502383
西   区536611553444
手稲区467528485387
平 均470507484420

積雪量が最も少ない地域(区)と多い地域(区)

最多最少
cmcm
3年間平均西   区536豊平区393
28年度西   区611厚別区447
29年度西   区553豊平区356
30年度北   区524中央区349

最大の区とそれ以外の区の差

(cm)3年間平均28年度29年度30年度
中央区-103-122-92-175
北   区-30-164-7
東   区-41-113-22-67
白石区-86-147-73-118
厚別区-58-164-71-18
豊平区-143-151-197-162
清田区-76-56-113-139
南   区-51-40-51-141
西   区-80
手稲区-69-83-68-137

cm単位で見ても少し分かりにくいので、最大の区に比べ各区が何%の降雪量なのか?、割合(%)で一覧にしてみました。

各年の最大降雪量の区を100%として、隔年ごとに割合を出しています。

3年間平均28年度29年度30年度
中央区81%80%83%67%
北   区94%73%99%100%
東   区92%82%96%87%
白石区84%76%87%77%
厚別区89%73%87%97%
豊平区73%75%64%69%
清田区86%91%80%73%
南   区91%93%91%73%
西   区100%100%100%85%
手稲区87%86%88%74%

平成30年度である昨年を見ると、街の中心部である「中央区」はすぐお隣の「北区」の67%、つまりは三分の二しか雪が降らなかったということです。

他の28年度・29年度の最大区も中央区のお隣西区ですが、「中央区」は「西区」の約8割ということになります。

冬の交通事情

冬の雪生活において積雪量が多いか少ないかで影響を受ける一番は「雪かき」重労働が多いか少ないか?ですね。

そして、その作業は一軒家の住宅では必須であり、マンションなどではロードヒーティング設備なども含めて不要な建物が多いことはある程度ご存じの方も多いと思います。

しかし、雪かき以外にも交通に対する影響により、通勤通学に大きな影響も与え、これが住んでいる場所によって異なるという点は、転勤や進学などで札幌市に引っ越して来られる方が住宅を選ぶ際に、そこまで理解せずに選んでしまう場合が多いようです。

交通アクセス面から言えば、優位性ナンバーワンは「地下鉄線」沿線であり、次に「市電(路面電車)」沿線です。

(地下鉄と市電は遅延・運休がほぼありません)

できれば、JR線やバスでの通勤通学は遅延・運休のリスクが高めなので、避けた方が無難です。

(大体の会社では、雪による遅延には理解を示してくれますが、遅刻により会議を遅らせたりしたら、職場仲間に迷惑をかけますからね)

特にバスは、市の除雪作業が通勤時間帯に間に合わなかった場合や、間に合っても道端にできた雪山により道路幅が狭まることで起きる渋滞により、バスが30分以上も遅延してしまうこともあります。

マイカー通勤はもっと避けるべきで、出発前に自動車周りの除雪作業も加わりますから、北海道育ちでない方には大きなストレスとなります。

歩道でも注意しておきたいこと

冬の生活において、どこにいても一番に気をつけなければならないことは「ツルツル凍り道」で滑って転んで救急車です。

そして、次には自宅から最寄り駅までの道路が、除雪作業が入ってくれる道路か否かということです。

降り積もった路面の雪(新雪)を道路脇に寄せる作業を「新雪除雪」と呼ぶのですが、この作業をしてくれる道路には限りがあって、道路幅が8メートル以上の道道か市道及び8メートル未満の市道のうち機械除雪が可能な路線が対象とされています。

ツルツル凍り道について詳しくは、下の記事をご覧ください。

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凍った道の様子

まとめ(雪の悪影響を避ける方法)

北海道生活が初めてという方にとって、雪国生活においてできる限り悪影響を避ける方法を、以下の通りまとめてみました。

❶住む住宅はマンションタイプを選ぶのが良いですが、更には、ロードヒーティング設備が整っているか?駐車場での雪の影響をよく確認してからマンションを選びましょう。

(予算の関係でアパートタイプとなる場合は、雪かき作業が義務付けられているか否かを確認しましょう。アパートによっては、当番制で雪かき作業をさせられるそうです)

地下鉄沿線に住み、できれば駅まで徒歩5分以内の場所を選びましょう。

札幌では、駅から5分でいくらでも賃貸物件や分譲マンションが見つかります。

(予算の関係で地下鉄沿線が厳しい場合は、札幌市電・路面電車の沿線を選びましょう)

❸同じ交通網でも、降雪量の少ない豊平区や厚別区、中央区、白石区などを選びましょう。

地下鉄線で言えば、東西線なら大通~新さっぽろ間、南北線なら大通~南平岸間、東豊線なら大通~福住間ということになります。

❹できる限り、道幅の狭い宅地を避け、最寄り駅まで道幅の広い道路が続くエリアで、マンション・アパートを見つけましょう。

❺買い物施設も住宅の付近にあるか駅の周辺にあると良いです。

スーパーやドラッグストア・100円ショップなどが揃っている買い物の利便性が高い駅はどこか?については、下の記事も見てみてください。

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更に、スーパーが駅直結または駅前にある駅についてはコチラ↓

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北海道札幌市の地下鉄すすきの駅で、地下鉄出口とイトーヨーカドーの入口が並んで見える写真

 

実際に住んでみて初めて分かることも多いので、住宅選びでは完璧な選択は難しいと思いますが、できる限りは情報を集めて悔いのない住宅選びができると良いですね。

以上、『札幌で雪が多い区はどこか?過去の積雪量と雪の悪影響を避ける方法!』でした。

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