札幌のデパート(百貨店)を他都市デパートと徹底比較してみた!

こんにちは。
地方への移住・北海道への移住で、少しでも失敗・後悔なく、心地よさを感じる計画を立てるためには、札幌移住がおすすめかな!?とブログにまとめている、えびさかです。

札幌に移住して、札幌のデパート(百貨店)での買い物は、地方によくありがちな規模が小さい・華やかさに欠けるなどといったデメリット感が少ないことが感覚的には分かりました。

そこで、他の都市とデータ比較することで、もう少し確かな情報にまとめてみたいと思います。これから移住(永住)先を決める方や、転勤などで札幌へ引越しされる方の参考になればと思います。

※札幌のデパート全体的なことは、後ほどコチラもどうぞ→『札幌のデパートまとめ』
※デパート(大丸・三越)の店舗一覧は→『ゴルフ・旅行系』 『鞄・靴・時計系』 『コスメ・アクセサリー系』 『食品・飲食店系』

《1》札幌と東京を比較

まずは、東京のトップ4と比較してみます。

<札幌>

① 大丸札幌店・・・売上高622億円・売場面積45,000㎡
② 丸井今井札幌本店・・・売上高370億円・売場面積44,972㎡
③ 札幌三越・・・売上高263億円・売場面積22,998㎡
④東急札幌店・・・売上高234億円・売場面積28,629㎡

<東京>

① 伊勢丹新宿本店・・・2,685億円・70,325㎡
② 西武池袋本店・・・1,865億円・91,555㎡
③ 三越日本橋本店・・・1,651億円・62,580㎡
④ 高島屋日本橋店・・・1,329億円・49,234㎡

さすがに東京!トップの伊勢丹新宿本店・1店舗だけでも2,685億円と、札幌4店舗分の1.8倍もあります。札幌のトップ・大丸札幌店と比較して、売場面積1.6倍だけなのに売上高は4.3倍もあります。

《2》名古屋・福岡との比較

さすがに東京は別格なので、人口第4位の札幌(195万人)を、人口第3位の名古屋(229万人)・人口第5位の福岡(153万人)と比較してみました。

<名古屋市・上位4店>

① JR名古屋高島屋・・・1,286億円・61,069㎡
② 松坂屋名古屋店・・・1,206億円・86,758㎡
③ 名古屋栄三越・・・737億円・78,484㎡
④ 名鉄本店・・・454億円・55,000㎡

<福岡市・上位4店>

① 岩田屋本店・・・735億円・50,628㎡
② 大丸福岡天神店・・・539億円・44,192㎡
③ 博多阪急・・・444億円・41,835㎡
④ 福岡三越・・・320億円・38,031㎡

各都市の4店舗を合計してみると

●札幌市・・・1,489億円・141,599㎡
●名古屋市・・・3,683億円・281,311㎡
●福岡市・・・2,038億円・174,686㎡

札幌は人口に比べて、売上高・売場面積の両方とも、かなり少ないことが分かります。恐らく、その理由の1つは、所得の違いにあると考えられます。

<各都市の平均年収:年収ガイドより出典>

名古屋市:392万円
福岡市:344万円
札幌市:306万円

札幌の平均所得(年収)は、名古屋より22%も低く、福岡よりも11%低い=買い物単価が低くなる=デパートよりもショッピングセンター系での買い物比率が高くなる・・・と考えて良さそうです。

ちなみに東京は、23区が港区1111万~足立区335万、札幌市と同程度の地域だと福生市308万・武蔵村山市304万です。

《3》他都市の同規模店舗(例)

札幌のデパートがどの程度の規模なのか?もう少しイメージし易いように、札幌のデパートと同じ規模の他都市デパートを並べてみました。

<札幌>
大丸札幌店45,000㎡、丸井今井札幌本店44,972㎡
<他都市>
高島屋日本橋店(東京)49,234㎡、大丸東京店46,000㎡、京王新宿本店44,193㎡、西部渋谷店43,236㎡、大丸心斎橋店(大阪)46,490㎡、岩田屋本店(福岡)50,628㎡

《4》大丸の店舗で比較

更に、同じ百貨店どうしでも、比較してみます。

札幌店 45,000㎡
東京店46,000㎡、京都店50,830㎡、梅田店(大阪)64,000㎡、心斎橋店(大阪)46,490㎡、神戸店50,656㎡、福岡天神店44,192㎡

梅田以外は、ほぼ同規模ですね。

ちなみに、売上も比較してみると、札幌店622億円に対し、
神戸店824億円、東京店748億円、心斎橋店739億円、京都店673億円、梅田店637億円、福岡天神店539億円

と、札幌も同じ大丸同士での比較では、他地域との差はそれほど大きなものではなさそうです。伊勢丹新宿本店が別格すぎました。但し、大丸札幌店も、札幌の中では別格の域ですから、札幌での別格店が他地域と同程度では、やはり・・・

そこで、三越も比較してみました。

《5》三越の店舗で比較

札幌三越22,998㎡
名古屋栄78,484㎡、日本橋本店62,580㎡、福岡38,031㎡、銀座36,556㎡、仙台33,820㎡、高松26,948㎡、星ケ丘(愛知)21,798㎡、松山21,420㎡、新潟20,596㎡、広島15,851㎡

三越自体が、他百貨店に比べると小さめの店構えではありますが、札幌店が福岡・仙台・高松よりも小さいというのも、人口比から見ると札幌店は小さすぎるかもしれませんね。

売上高は、札幌の263億円に対し
日本橋本店1,651億円、銀座810億円、名古屋栄737億円、仙台336億円、福岡320億円、高松230億円、星ケ丘190億円、広島155億円、松山 141億円、新潟137億円

日本橋本店と銀座店の別格2店を除けば、店舗面積当たりの販売額はトップ(地方で)です。

《6》ブランドイメージで、大丸は札幌でのみNO.1ブランド

【 百貨店のブランドイメージ 】に関するアンケート調査(第4回)
https://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/22409/index.html

から出典・参照させて頂きました。

質問内容は、信頼性・安心感、品質、独自性、接客、親近感、今後利用意向の6項目での調査です。

全体的には、独自性で伊勢丹が強く、親近感で大丸・そごうが上位に入った以外は、大筋で高島屋・三越・伊勢丹が上位を占めている感じです。

しかし、地域ごとで見ると、北海道は大丸、東北は三越、中部は高島屋、北陸は伊勢丹、近畿は阪急、九州は三越と、1社への支持が集中しています。

関東では伊勢丹&高島屋、中国は三越優勢+伊勢丹・そごう、四国は三越優勢+伊勢丹・高島屋と、少しばらけた感じです。

札幌では、やはり大丸が圧倒的に強い支持を得られています。

まとめ

人口の近い名古屋・福岡に比べ、売上高も店舗面積も小さいことが分かりましたが、大丸と三越の札幌店は、他都市と比べ需要が低いとも思えません。

ただ、店舗面積が狭いことは確かで、それだけ運営会社が札幌のデパート需要を小さく見ているのかもしれません。札幌市の平均年収が低いこと、以前に松坂屋や西武・そごうなどが撤退した例もあり、仕方のないことかもしれません。

もう少し札幌のデパートが発展しても良さそうとも思いますが、現状だけでも、大丸・三越の2店舗だけでも、十分にデパート供給の不足感は感じられません。

今のままでも、札幌のデパート(百貨店)は、移住(永住)先として合格点です。

北海道移住を失敗・後悔しないためには、まずは札幌移住から始め、特に地下鉄沿線でマンション探しをすることですが、何度か北海道旅行・札幌観光や出張で、札幌生活の現実を体験しておくことをおすすめします。

1度、大丸札幌店と札幌三越は見てみて下さい。大都市のデパートとして問題ないと思いますし、丸井今井本店や東急さっぽろ店は、良い意味で地方感があって、都市性と地方性の両方を利用できるのも札幌の良さです。

ただ、ブログの書き込みの多くは、私を含めて感覚的個人差があります。大切なのはご自身が実際に心地よさを感じられるかどうか?ですからね。

以上、札幌のデパート(百貨店)を他都市デパートと徹底比較してみた!についてでした。

【出典・参照元】
日経流通新聞(日経MJ)掲載の全国百貨店売上ランキング
【 百貨店のブランドイメージ 】に関するアンケート調査(第4回)
https://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/22409/index.html
年収ガイド
https://www.nenshuu.net/

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