心地よさを求めて北海道/札幌へ移住して5年。実際に札幌生活を体験したことで分かった実感を、できる限り根拠となるデータも付けてまとめてみました。

札幌での雪不足の好悪影響をまとめて見えた札幌における雪の存在感

2020年1月の札幌は、雪不足でいろいろな影響を受けています。

平年であれば50cm弱の積雪量がある1月中旬の札幌ですが、2020年1月14日現在で最深積雪量はたったの8cmしかありません。

北海道のローカルテレビでは、毎日のように雪不足による悪影響について報じられています。

雪の降らない地域で過ごす方たちから見た「雪国のたいへんさ」や、観光地としての「雪国の魅力」などは、もう皆さまよくご存じのことと思われます。

今回この記事では、それら外から見た札幌と地元ニュースが報じる情報、そこに札幌で毎日暮らす実生活への影響を加え、札幌の雪不足についてまとめてみました。

雪不足により起きていることのデメリットとメリットをまとめてみると、逆に札幌における雪の存在感(価値・悪影響)がより鮮明になった感があります。

東京生活30年・札幌生活6年の私が札幌移住者向けのナレッジとしてまとめていますので、これから札幌へ移住や転勤をされてくる方、または札幌周辺への転居間もない方にはご参考頂けると思います。

(北海道民の方には、へぇ~道外の人はそう見ているんだ!という参考にはなるかもしれません)

札幌の雪不足による影響

雪不足のデメリット

❶雪のイベント開催に悪影響

北海道内各地での雪祭りが中止または縮小に追い込まれていますが、2月4日から開催の「さっぽろ雪まつり」も大変なことになっています。

雪の雪像に使用する雪は、通常であればモエレ沼公園など札幌市内で調達するのですが、現状は岩見沢などまで取りに行っているそうです。

雪の運搬にかかるトラック輸送コストがたいへんですが、トラック輸送のスケジュールを2日間前倒しで始めています。

約6000台ものトラック輸送の距離が長くなってしまうのですから、コストも労力もたいへんです。

また、スキージャンプの大会開催などにも影響が出ています。本州のように中止や雪のある長野県へ開催場所を変更するなどまではいかないものの苦戦しているようです。

❷スキー場のオープン期間短縮&コース限定

スキー場は、例年よりもオープン日が遅れ、さらには滑走コースが限定(縮小)されています。

❸除雪業社は除雪なくても仕事

札幌夜の名物?である除雪作業が、ほとんどされていません。

雪が降って、道路に雪が積もっている状態ですが、除雪作業をするほどまでの積雪になっていないためです。

しかし、いつ除雪作業が必要になっても良いように、除雪会社の方々は24時間体制で会社に常駐しているそうです。

人件費ばかりがかかり、札幌市からの除雪作業代金という収入は入らないので、収支大マイナスですね。

❹ホームセンターの除雪道具が売れない

雪が積もらなければ、雪かき作業が無くなります。

雪かき作業が少なくなれば、その道具の買い替えが減りますから、ホームセンターなどの売り上げは減少してしまいます。

❺街の景観が悪くなる

雪が一面に積もった状態は、とても素晴らしい雪景色です(街も)。

公園の雪景色だけでなく、道路まで真っ白だと街がきれいに見えます。

ところが、雪が中途半端に少ないと、散在する雪の白色と、湿って真っ黒なアスファルト道路、所々にできる水たまりなどが、中途半端に街の景観を損ねることになります。

❻雪の保温性が得られない

北海道は気温が低いのですが、雪の保温性によって、意外と寒くありません。

特に北海道の中でも、気温が高め&雪が多め&風が弱い札幌では、真冬の1月2月でも、それほど寒さが苦になりません(東京と同じ服装でも大丈夫です)。

その雪の保温性が無いせいか、同じ気温でも、昨年までよりも今年は寒く感じています。

札幌の冬が意外と寒くない理由について詳細は↓

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北海道札幌の冬は意外に寒くない、雪も楽しいということをイメージした写真

❼雪が無いと歩きにくい

冬の雪による最大のリスクは、札幌の普通の街に住む限りでは、ツルツルに滑る凍り道となります。

凍ったツルツル道の上に雪が降り積もってくれれば、このリスクが無くなるどころか、新設の雪道を歩く心地よさを感じられます。

(但し、凍り道の上にうっすらと少量の雪が積もると、新雪だと思って歩いたら、雪がずれて滑ってしまうというリスクになります)

また、歩道に撒かれた滑り止め用の砂利が目立ち、ちょっと歩いていて景観的に気持ちの良いものではありません。

❽雪野菜の収穫に影響=価格に影響

雪下キャベツやだいこんなども、雪の保温性というメリットを利用しているのですが、雪不足により保温性が得られないため、早々に収穫してしる量が増えているそうです。

そのため、1月は収穫量=流通量が増えて安価になるようですが、冬後半戦には流通量が減るために、価格が高騰するのではないかとニュースで話されていました。

北海道の冬は、地元産の野菜が無くなりますので、例年でも野菜は高くなるのですが、2月3月のキャベツは雪下キャベツが減少する分、更に高くなりそうです。

雪が少ないメリット

雪の中でも楽しく飛び跳ねる若者の様子

①雪かき作業が軽減される

雪かき作業は、マンション住まいの場合にはほとんど影響がありませんが、一戸建てや一部のアパート(当番制)では冬の大きなデメリットです。

マンション住まいでも、駐車場の状態によって違いますが、雪を排除する面倒がありますから、その分は、雪不足がメリットになります。

②ツルツル凍り道の減少

ツルツル凍り道のリスクは、普通の歩道よりも、横断歩道や駐車場・ガソリンスタンド前の歩道では、ツルツル度が増します。

ツルツル凍り道の大半は、積もった雪が一度融けて水分になり、その後の気温の低下により凍ることで発生します。

よって、日中の気温もマイナスであり日照時間の少ない1月・2月は、日中の気温がプラスに上昇する12月・3月よりは、ツルツルの発生が少ないのですが、気温の代わりに車の排出する熱が、雪を融かしてしまうため、1月・2月であっても車の通る場所はツルツルになり危険です。

しかし、そもそも雪が無ければツルツルにはならないので、今年の横断歩道は、例年に比べれば、かなり安全地帯です。

ツルツル凍り道に関して詳しくは↓

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凍った道の様子

③道路の雪山が無い

道路の除雪により車道と歩道の間にできる「雪山」が今年は全くありません(除雪がないので)。

雪山があると、そのために道幅が狭くなるデメリットがあります。

また、雪山とは違いますが、雪が積もって通れなくなる場所が今年はほとんどありません。

例えば公園などは、人が頻繁に歩くことでできる歩道以外は、雪が何十センチも積もっているため歩行できなくなります。歩行できないエリアは、避けて遠回りしなければなりませんが、そんなことが今年はありません。

④紫外線の影響が軽減される

夏に紫外線に注意する女性は多いですね。

北海道の女性は、日照時間が全国平均よりも少ないため、色白の人が多いと言われ、美人が多い理由にもなっています。

しかし、北海道の冬には、日照時間は少ないのですが、雪の反射による紫外線リスクがあります。

何と、日照の光を反射する割合が、アスファルトの10%に対して、新雪で80%にもなるのだそうです。

紫外線を日照から直接受ける量は本州よりも少ないですが、反射による紫外線対策が必要だと、お天気お姉さんがおっしゃられていました。

⑤バス・JRの遅延が減少

夜に大雪が降ると、道路が通行できにくくなります。

そこで深夜に除雪作業が行われるのですが、その除雪作業が早朝のバス運行に間に合わなかったり、間に合っても除雪によりできた雪山が車道を狭めるなど、交通渋滞を発生させます。

雪により、バスやJR線が遅延を起こしますが、今年は少ないはずです(JRは雪に関係なく遅延がよく発生していますが・・・)。

雪不足でも変わらないこと

積雪量が平年よりも少ないと言っても、全くない「0」ではないので、歩道には雪が残っている場所が多くあります(札幌の中心部表通りは皆無ですが)。

そのため、ツルツル凍り道リスクは平年と変わらずに発生します。

横断歩道など車の熱が作るツルツルリスクは減っても、通常の歩道でのリスクはありますので、注意が必要です。

札幌における雪の存在感

北海道では雪による観光収入が大きいですが、特に、札幌では2月に大通公園で開催される「さっぽろ雪まつり」という超ビッグイベントがあります。

また、雪まつり以外でも、12月から始まるホワイトイルミネーション始め、雪によるイベントが多々あります。

また、札幌市からすぐ近くには、会社帰りにでも利用できるナイタースキー場がいくつもあります。

ナイタースキーについて詳しくは↓

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北海道札幌市のスキー場ゲレンデでナイターのスノボを滑っている様子

今回私がまとめた雪不足のメリット・デメリットには、漏れている部分もあるかもしれませんが、まとめた部分を見ると、雪不足はメリットよりもデメリットの方が圧倒的に影響が大きいですね。

寒さと雪は、北海道の冬の生活の重しにもなりますが、産業や余暇生活として不可欠なものであるということが、今回改めてよく分かりました。

もう6年も住んでいると、札幌の冬に対し、特にストレスは感じないようもなりました。

中には「冬うつ」と呼ばれる精神障害に合われてしまう方もいらっしゃるようなので、慣れるまでは楽観的な見方ばかりもできませんが・・・

「冬うつ」について詳しくは↓

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まとめ

雪不足のデメリット・メリットをまとめましたが、これは裏返って「雪国のメリット・デメリット」ともなります(全てではないですが)。

そうして見ると、札幌での冬の生活のデメリットは意外に小さいものであることが分かります。

もちろん、夏のメリットはかなり大きなものがありますから、トータルで見て、やはり札幌へ移住する価値は大きいのではないかと、改めて感じる次第です。

但し、札幌も以前に比べると、マンション購入費用が高騰しているのに札幌市の平均年収は他大都市に比べてかなり低いままなど、ここ数年、札幌へ移住するメリットがだんだん小さくなってきているのも確かなので、移住をご検討されている方は、慎重にご検討ください。

新築の分譲マンションでも、けっこう賃貸に出ていますので、賃貸で1~2年試してみるというのもありですね。

以上、『札幌での雪不足の好悪影響をまとめて見えた札幌における雪の存在感』でした。

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