札幌に移住して、さすが札幌!と一番に感じたことは、地下街の充実ぶりです。南北はJR札幌駅から大通りを通り地下鉄すすきの駅まで、直線1,900mもの地下街が形成されていて、常に多くの人が絶えません。
そんな札幌中心部の地下街について、調べまとめてみました。
札幌に住み慣れてしまうと、札幌の冬の寒さ・雪は、それほど懸念する必要がないことが実感できます。しかし、転勤・移住(永住)などで初めて札幌に引越しする前は、大きな不安材料の1つになりますよね。
そんな札幌には、日本一長い地下道(街)があります(法的には地下街ではない部分もありますが、見た目は地下街です)。
JR札幌駅から地下鉄のさっぽろ駅~大通駅~すすきの駅までの1.9kmが地下通路で繋がっていて、ここに買い物・飲食等の店舗やオフィスビルなどがひしめき合っています。
更に、この1.9km(南北)を縦とすると、札幌駅と大通駅には横(東西)にも広がりがあるので、かなり大きな地下街となっています。
※札幌駅前地下歩行空間(チカホ)にある注目の6ビルについて、後ほどコチラもどうぞ→『地下歩行空間・注目の6ビル』
※他の業態も関心ある方は、後ほどコチラもどうぞ→『札幌の総合スーパーまとめ』 『今後注目のスーパー・2エリア』 『札幌のデパートまとめ』 『札幌のコンビニまとめ』 『北海道産セイコーマート』 『札幌のドラッグストアまとめ』 『北海道のアウトレットまとめ』 『札幌駅JRタワーまとめ』 『ショッピングセンター5タイプにまとめ』
地下街を文字で体系化してみると
JR札幌駅・北口
↑↓①
JR札幌駅・南口
↑↓①
地下鉄さっぽろ駅
↑↓②
大通駅⇔⇔⇔テレビ塔←―→<バスセンター前駅>
↑↓④ ⇔の部分:③
すすきの駅
① JRタワー・大丸 ②地下歩行空間 ③オーロラタウン ④ポールタウン
※法的には、地下街ではなく、デパ地下・道路となる部分もありますが、店舗のない部分でも道路両側では何かしらの出店やイベント開催などで賑わっていて、全てが地下街のように見えます。
直線距離が長い地下通路(全国ランキング)
※データの出典元: NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/
認知のある地下があれば、長さを比較することで札幌の地下規模をイメージしてみてください。
(1)札幌~すすきの 1,900m
(2)大手町~日比谷 1,850m
(3)東京都庁~新宿三丁目 1,700m
(4)梅田~西梅田 1,450m
(5)名古屋駅 1,250m
(5)日比谷~東銀座 1,250m
(7)難波~日本橋 1,200m
(8)神戸~新開地 850m
(8)池袋駅 850m
(8)天神南~天神橋 850m
JR札幌駅~地下鉄さっぽろ駅<JRタワースクエア+大丸札幌店>
アピアは地下のみ
パセオは地下1階と地上1階
大丸百貨店は地下1階~地上8階
ステラプレイスは地下1階~地上9階
エスタは地下2階~地上11階
元々違った建物・運営であったアピア・エスタ・パセオ・札幌ステラプレイスが1つの運営会社に合併し、共通ブランドとしてJRタワースクエアとなっています。その為か少し複雑な構造になっていますが、地下1階だけは全て繋がっています。
●アピア(APIA)
ウエストアベニューを境に、WEST とCENTER に分かれていて、WESTにはレストランやカフェなどの飲食店を中心に40店舗ほど、CENTERにはファッションや雑貨などの専門店を中心に70店舗ほど並んでいます。
コンビニやラーメン・寿司・うどん・パスタ・牛丼・天丼・居酒屋・ファストフード・カフェなど大よそ揃っています。JR札幌駅と地下鉄南北線を乗換える際に通りますので、途中休憩や昼食にも便利なエリアです。
●エスタ(ESTA)
JR札幌駅と地下鉄東豊線・さっぽろ駅の間に位置しています。地下は、大食品街となっていますが、六花亭・柳月・ISHIYA SHOP・北菓楼などお土産も揃っています。
地上階には、10階に札幌ら〜めん共和国・レストラン街、9階にナムコ、8階にABC-MART、7階にニトリ・ロフト、5階にユニクロ、1~4階にビックカメラ、B2階にキャンドゥなどが入っています。
●パセオ(paseo)
JR線の高架下に位置し、ウエストアベニューとイーストアベニューを境に、paseo WEST・paseo CENTER・paseo EASTの3エリアに分かれています。
WESTにはレストランやカフェなどの飲食店を中心に20店舗ほど、CENTERにはファッションや雑貨などの専門店を中心に50店舗ほど、EASTにはファッションやヘルス&ビューティ関連などの専門店を中心に50店舗ほど、並んでいます。
●札幌ステラプレイス(STELLAR PLACE SAPPORO)
JRタワースクエアの真ん中に位置し、イーストアベニューを境に、EAST・CENTERの2エリアを展開しています。
ファッションやコスメなど女性向け店舗を中心に、50店舗ほど並んでいます。
地上階には、ファッションを中心に200店ほど、5階には三省堂書店、6階は大人気の「回転寿司 根室花まる」をはじめ、レストラン街が入っています。
●大丸札幌店
地下1階は食品売り場のフロアになっていますが、石屋製菓やロイズ・六花亭・北菓楼などのお菓子店もあり、お土産目的観光客と地元のお客様両方で、いつも混雑しています。
さっぽろ駅~大通駅<地下歩行空間>
地下鉄南北線のさっぽろ駅と大通駅の間520mの通路を「札幌駅前地下歩行空間(チ・カ・ホ)」と呼びます。横の幅が、歩行空間12mの他に地下広場空間4m×2(両側)があり、かなり広い道幅となっています。
大型のオフィスビルが立ち並ぶエリアですが、新しめのビルは地下歩行空間と直結していて、いくつかのビルでは地下部分で飲食店などが展開されています。
また、道の左右両サイドや広場では、音楽イベントや芸術展示、商品プロモーションなどのイベントが随時開催されていて、人通りの多さと合わせ、常に賑わっています。
札幌のメインストリートと言っても過言ではなく、夏でも、地上より地下の方が混んでいます。信号が無い分、早く楽に移動ができます。
直結しているビルは、日本生命札幌ビル(ノアシス3.4)・札幌大同生命ビル・札幌フコク生命越山ビル(シタッテサッポロ)・札幌三井JPビルディング(赤れんが テラス)・敷島ビル・北海道ビルヂング・札幌グランドホテル・札幌ノースプラザ・井門札幌ビル・北洋大通センター(大通ビッセ)・札幌大通西4ビル。
大通駅~テレビ塔<オーロラタウン>
大通駅から東方面(大通駅を左に曲がりバスセンター駅方面)、大通公園の地下にオーロラタウンという地下街があります。その先、バスセンター前駅までも地下が繋がっていて、この駅を地上に出て3・4分くらいにサッポロファクトリーがあります。
ファッション・薬・飲食・旅行・携帯・お土産など様々な業態で60弱ほどの店舗が並んでいます。また、オーロラタウンと並行する地下鉄コンコースには、丸井今井という北海道では老舗の百貨店の地下店舗などが展開されています。
大通駅~すすきの駅<ポールタウン>
大通駅~すすきの駅には、ポールタウンという地下街があり、あらゆる業態のお店が約80店舗ほど並んでいます。
また、途中に三越の他、札幌パルコ・4丁目プラザ(4pla)・札幌ゼロゲート・ピヴォ・狸小路商店街・ウインズ札幌A館に直結しています(正確には、三越はポールタウン入口の手前)。
まとめ
札幌中心部では、地下だけでかなり多くの所へ行けて、大概の目的を果たせることが分かりました。
JRタワー・オーロラタウン・ポールタウンなどのショッピングセンターの他、大丸・東急・三越・丸井今井など全ての百貨店、札幌パルコ・4丁目プラザ(4pla)・札幌ゼロゲート・ピヴォなどのショッピングビルにもつながっています。
ドラッグストアやコンビニエンスストアは、この地下街に数カ所あります。また、イトーヨーカドーや複数の100円ショップにもつながっています。
交通アクセスは、JR札幌駅・地下鉄さっぽろ駅(地下鉄2線)・大通駅(地下鉄3線)・すすきの駅(地下鉄南北線)・バスセンター前駅(地下鉄東西線)など5駅がつながっています。
札幌駅やバスセンターにバスターミナルがあり、道内遠距離バスも利用可能ですし、新千歳空港にもバス・JR両手段で移動可能です。
ホテルも、JRタワーホテル日航札幌の他、ホテルセンチュリーロイヤル・札幌グランドホテル・ホテルグレイスリー札幌がつながっています。
札幌駅直結のマンションもあります。地下鉄の駅から1分以内のマンションも、地下鉄の駅に直結したスーパーも複数あります。
生活の99%は、雪に触れずに済みそうです。そして、まだまだ今後も地下通路の拡大が計画されています。
北海道移住を失敗・後悔しないためには、まずは札幌移住から始め、特に地下鉄沿線でマンション探しをすることですが、何度か北海道旅行・札幌観光や出張で、札幌生活の現実を体験しておくことをおすすめします。
1度、地下街をじっくり見てみて下さい。きっと札幌へ転勤、いや移住(永住)したくなると思いますよ。
以上『札幌の地下街/札幌駅~大通~すすきの』をまるごと解説!についてでした。
【出典・参考元】
NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/
社団法人日本ショッピングセンター協会
https://www.jcsc.or.jp/